頭のおかしい姉妹が繰り広げるスペインホラー。そこそこ怖いけど、途中から滑稽になってきて笑えてくる一本。38点(100点満点)
ネストのあらすじ
仕立て屋で生計を立てているモンセ(マカレナ・ゴメス)は、死んだ母と行方をくらました父に代わり妹を養ってきた。しかし、広場恐怖症となり家から出られなくなってしまう。美しく成長した妹がある日外で男と会っているところを窓から見たモンセは、妹をせっかんする。そんな中、モンセはけがをした同じアパートの住人カルロス(ウーゴ・シルバ)を部屋で介抱することになり……。
シネマトゥディより
ネストの感想
ストーリーは怪我をして家に転がり込んできた男を看病していたら、やがて女が歪んだ恋心を抱いて暴走するといった、往年の名作ホラー「ミザリー」を彷彿させます。
姉の気持ち悪さは結構なものだけれど、いかんせん華奢で弱々しいので、あれだけの残虐行為を一人で簡単にやってのけられる体力があるかどうかひっかかりました。死体をノコギリで解体するのだって相当な労力を使うはずです。その点ミザリーではごつい体格をした女優キャシー・ベイツが暴れていたので、説得力がありましたけどね。
姉は広場恐怖症といって外に出られない病気だそうで、そのネタ自体も別のスペイン映画「ラスト・デイズ」で使われているので、色んなところからネタを拝借して作った感がありました。
見所は姉妹の関係と父親と姉の秘密にあります。それにしても結構早い時間帯から予想が付いてしまったので、もうちょっと驚かせてもらいたかったですね。
劇中、姉の頭の狂い具合ばかりが強調されていましたが、妹のほうもかなりの気狂いでした。警察呼べばいいのに、と視聴者に思わせるホラー映画ってストーリー的にどうなのかなというのがありますね。
ラストも男を廊下に引きずり出して、そこに置いて行っちゃう意味も分かりませんでした。なにより一番無理があったのはあの子が18歳だという設定ですね。
実年齢は25歳だそうです。ただでさえ老け顔の女優をティーネージャーの役に起用するなっての。
コメント
結局、対人恐怖症の原因は父親、広所恐怖症の原因は家を留守にしている間に事件が発覚する事への恐怖ってところでしたね。
日本のTBSのドラマの白夜行を思い出しました。
ストーリーにいろいろ思うことはあるけどグロは差し引いて、ホラー演出としては久々に満足できた映画だったと個人的に思います。
…と共感ほしさに勝手にお邪魔して書き込んでしまい申し訳ないです。
あっちこっちの批評サイトを拝見しましたがあまり気の合うレビューを見ませんでしたので…長文すみませんでした。
通りすがりという名前嫌い