ディズニーによる極めて質の低いSF映画。「ターミネーター」と「バックトゥーザフューチャー」と「インターステラー」をミックスさせたような代物です。14点(100点満点)
映画トゥモローランドのあらすじ
17歳のケイシー(ブリット・ロバートソン)が見覚えのないピンバッジに触ると、自分が思い描いた別世界へと入り込んだ。バッテリー切れで現実の世界に戻ってきた彼女の前に、不思議な少女アテナ(ラフィー・キャシディ)が現れる。そしてケイシーにトゥモローランドに戻りたいのなら、フランク(ジョージ・クルーニー)という男性を訪ねるよう助言する。
シネマトゥディより
映画トゥモローランドの感想
「インクレディブル・ファミリー」のブラッド・バード監督による、映像もストーリーも大したことがなく、映画館で全く見る必要がない一本。
夢の国のお話かと思ってみると、痛い目に遭います。ウォルト・ディズニーが描いたファンタジックな未来を想像して、この物語の中に飛び込むと、少女が車を盗んだり、殴ったり蹴ったり、木バットで男の顔をボコボコにしたりするシーンに度肝を抜かれるでしょう。
アンドロイド少女アテナがターミネーターみたいに道路を走る姿には吹いてしまうはずです。それにしても楽しみにしていた子供たちのことを思うとディズニー映画でこんなことしていいのかなあ、と心配になるシーンが多かったです。
最初の30分はフランク(ジョージ・クルーニー)の幼少期とケイシーがどこに向かっているのか分からないシーンが交差し、ケイシーとオッサンになったフランクが出会って初めて二人の目的地がやっとトゥモローランドに定まります。
ここに来るまでにすでに1時間以上も時間を無駄遣いしていて、そこから宇宙船だが、タイムマシーンだがよく分からない乗り物に乗ったり、移動したりしていたら、さらに30分が過ぎ、肝心なトゥモローランドの滞在時間はわずか数十分という時間配分でした。
ラスト30分はSF映画にお決まりのストーリーの説明だけで、あと何日で地球が滅亡するだとか、未来はどうとかこうとか、原因はああだこうだと理にかなっていない辻褄の合わないことを最もらしく解説していきます。
その間にフランク、ケイシー、アテナは悪人やロボットと格闘して打ち勝ちます。最後はもうこうなったらみんなをトゥモローランドに招待しちゃおうぜい、といってレアだったはずのピンバッジを世界中の人々に送りつけて物語は幕を閉じます。
この映画には都市伝説が存在し、実は秘密のメッセージが隠されている、といったことが噂されているようですね。実際、劇中にトーマス・エジソン(発明家・起業家)、ニコラ・テスラ(発明家)、ジュール・ヴェルヌ(SF作家)、ギュスターヴ・エッフェル(建築家)の蝋人形が登場し、彼らについて触れるシーンがあります。
この四人が中心となって「プルス・ウルトラ」という秘密組織を結成し、それにウォルト・ディズニーも関わっていたという説があるそうなのです。
そして彼らの構想の中にあったのがこの映画でも紹介している「トゥモローランド」なんだとさ。
そんでもって1964年に開催されたニューヨーク万博のアトラクション「イッツ・ア・スモール・ワールド」には「トゥモローランド」への入り口があっとかなんとか。
いずれにしろ「一般の人には分かりにくいだろうけど、これには深いメッセージが隠されてるんだよなあ」とか言うやつが周囲にいたら、僕の代わりに引っ叩いておいてください。
一般の人に伝える気がないなら、一般の人から金なんか取らないでメンバーズクラブの中ででも発表しとけよって。
本作のブラッド・バード監督は劇中で描ききれなかったからか、映画公開後に「プルス・ウルトラ」の解説ビデオをツイッターで紹介したりしています。
そもそも作品の中で描ききれてないって、それこそが失敗なわけで、謎とか言っている前に編集の技術学べよって思います。あと30分は短くできるでしょ、この映画。
コメント
自分の私生活が幸せでないのがレビューの数々から伝わってきますね
もっと過激な文句を言わないと飽きられてしまうじゃん
ってかワンパターンだしw
文句を言うのが特徴のブログなんですね。
ただ、言ってる事がなんか頭悪そう・・・