ダン・ギルロイ監督、ジェイク・ギレンホール主演のそこそこ楽しめる映画。あともうちょっとインパクトがあればよかったんですけど。50点(100点満点)
ナイトクローラーのあらすじ
自動車事故の現場を撮影するアマチュアのカメラマンを見たルー(ルイス・ブルーム)は、彼らに触発され、盗んだ自転車と交換したカムコーダーと警察無線受信機を用いて車強盗の襲撃後の現場を撮影し、ローカル局に売り込む。
朝のニュース番組の監督であるニナはルーが撮影した動画を購入し、撮影を続けるように勧める。彼女は、局が求めている多くの視聴者を得やすい裕福な住宅街での暴行事件の映像を要求する。ルーはお金が欲しくてたまらない若者 リックをアシスタントとして雇う。映像をよくするため、ルーは遺体を動かすといった、犯罪現場に手を加え始める。
wikipediaより
ナイトクローラーの感想
ひょんなことから衝撃事件や事故現場の映像を撮って、それをTV局に売る男の姿を描いたソフトスリラー。主人公の気味の悪さは多少見ごたえがあるものの期待していたより、やらかしてくれず普通に終わっていく話。
主人公のルーは定職にも就かず、盗みを働きながら、何か金になる仕事を探していた。ある日、偶然自動車事故の現場に居合わせ、その様子を撮影するカメラクルーを見て、これなら自分にもできると思い立ち、簡単なカメラと警察の無線を受信する機械を買って事件現場に行き始める。
撮った映像をTV局に持って行くと、すんなり買い取ってくれたことを機にルーは売れる映像を撮るために被害者の家に侵入するなど次々と過激な行動に出る、というのがあらすじです。
見所は変質者気質のルーを演じたジェイク・ギレンホールの演技と過激な映像を撮るために次々とエスカレートしていく彼の行動の行方です。ただ、喋り方の気持ち悪さとは裏腹に仲間を見殺しにするシーンを除いたら、意外とただの仕事熱心な男というだけで、特別な衝撃は受けませんでした。
物語の冒頭でルーはいきなり警備員を襲い、物を盗みます。一見、ルーの暴力的な性格を印象付けるためのシーンのようで、彼の暴力シーンはそれ以降一度も出てきませんでした。あの冒頭で始まって、売れる映像のためになんでもする男という流れで行くなら、最後は自分で極悪犯罪を犯して、それを撮影するという流れにならないと物足りないですね。
僕の住んでいるブラジルで昔「警察24時」のような人気番組があったんですが、その司会者が番組を盛り上げるために殺し屋に殺人を依頼したりして、カメラマンを現場に向かわせていた事件があり、一大ニュースになりました。
現実の世界でそれだけのことが起きているのに、フィクション映画でこの程度の内容でどうするんだという気がします。事実は小説よりも奇なり、などと言いますが、最近のフィクションは現実の足元にも及ばないものが多くて困ります。
コメント
女性プロデューサーとは
どうなったのでしょうか?