リー・ジャニアク監督による驚愕の低レベルB級ホラー。時間を無駄にしたい人だけが見るべき映画です。25点(100点満点)
映画ハネムーンのあらすじ
最愛のビー(ローズ・レスリー)と結婚したポール(ハリー・トレッダウェイ)は湖畔の別荘へハネムーンにやって来るが、真夜中に妻が寝室から姿を消す。全 裸のまま森の中で立っていたビーを見つけ出した翌日、彼女の足に何かにかまれたような傷痕があることにポールは気付く。ビーの奇行や近所でレストランを経 営する夫婦の奇妙な言動に不審を募らせていくポールは、やがて予期せぬ事態に直面し……。
シネマトゥディより
映画ハネムーンの感想
新婚カップルがいちゃいちゃしたり、わめいたりしてるところを見せられるだけのB級ホラー。
ミステリアスで思わせぶりなシーンばかりが続き、いろいろなヒントは出すものの結局怪奇現象の真相を何も視聴者に伝えないまま終えていく、ごまかしっぱなしの一本です。
ハネムーンと称して田舎のコテージで数日を過ごすことを決めたカップルのポールとビーは、ある日コテージの近くの民家風のレストランでビーの昔の友人と再会します。
その友人はどこか挙動不審で、彼の妻は突然「ここから早く出て行ったほうがいいわよ」と叫び出します。
不思議な気持ちでコテージに戻った夜、突然ビーが眠ったままコテージを飛び出してしまう。その日からビーの様子が豹変し、両脚に不思議な傷ができたり、独り言を言ったりと、おかしなことが続くようになります。
やがてラブラブだったポールとビーは争いを始め、ビーの子宮から奇妙な物体が現れる、というのがストーリーの流れです。
新婚夫婦のいちゃいちゃを見せ付けられるのも結構きついですが、夫婦喧嘩ばかりを見せ付けられるのもかなりのものです。
この映画の場合、いちゃいちゃと夫婦喧嘩の割合が3対7ぐらいでしょうか。どっちかというともっといちゃいちゃしてくれればよかったのにと思わせるほど、不毛な夫婦喧嘩が退屈でしょうがないです。
喧嘩の展開は「お前、なんだか様子がおかしいぞ」の一点張りで、旦那が妻の異変を咎めて、妻がそれを否定するというやり取りの連続です。あれだけ奇妙なことが起こっているなら、「ハネムーン切り上げて早く家に帰れよ」と思わずにはいられなくなるでしょう。
この手の怪奇映画の最低限のルールとして異変の原因をラストまでに明らかにするべきだと思うんですが、中途半端なヒントを提示するだけで「後は視聴者が勝手に想像してくださいよ」といった丸投げ手法で幕を閉じます。
リアリティーのある映画ならまだそれもありです。しかしそもそもまるでSFの世界のような監督がでっちあげた独自の世界で視聴者は一体何を想像しろというのでしょうか。
こんなくだらない映画は決して見なくてもいいように、お金と時間の節約のためにオチまで暴露しちゃいます。
ラストは頭のおかしくなった妻ビーがポールを川に沈めて終わりです。その理由が「あなたを守るため」。最後まで「なんのこっちゃい?」でした。 どうかこの映画も早く沈めちゃってください。
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