「ハドソン川の奇跡」、「アメリカン・スナイパー」、「運び屋」、「15時17分、パリ行き」などでお馴染みのクリント・イーストウッド監督の音楽ドラマ。何もかも予想通りでいまひとつ見所のない物語です。38点(100点満点)
ジャージー・ボーイズのあらすじ
ニュージャージー州の貧しい町で生まれ育った4人の青年たちは、その掃きだめのような場所から逃れるために歌手を目指す。
コネも金もない彼らだが、天性の歌声と曲作りの才能、そして素晴らしいチームワークが生んだ最高のハーモニーがあった。やがて彼らは「ザ・フォー・シーズンズ」というバンドを結成し、瞬く間にトップスターの座に就くが……。
シネマトゥディより
ジャージー・ボーイズの感想
バンド「ザ・フォー・シーズンズ」の成功と転落の日々を追ったミュージカルドラマ。貧しい育ちから這い上がり、成功を手に入れたかと思いきや、高額な借金を抱え、グループ解散に追い込まれ、また再び這い上がっていく過程をメンバーの目線でつづっているだけの当たり障りのない一本。
おそらく「ザ・フォー・シーズンズ」の時代を生きた人々が見たら懐かしくて、感慨深い映画だと思いますが、知らない人からすれば「へぇ」で終わる映画でしょう。
「君の瞳に恋してる」や「シェリー」は聞いたことがあるけれど、歌手の名前までは知らないという人が見てどうかというと微妙かもしれません。特に新しい試みをしているわけでもなく、いわゆるハリウッドの典型的なサクセスストーリーと転落ストーリーの王道を行っているだけに過ぎません。
ボーカル、フランキー・ヴァリが負債を抱えてからのストーリーはどこか日本でいうところの矢沢永吉やさだまさしの借金返済物語のような展開でしたね。矢沢永吉やさだまさしの映画を撮ったとしても、これと同じようなストーリーになってしまいそうな予感がします。要するに別に「ザ・フォー・シーズンズ」じゃなくてもいいということです。
男たちが甲高い声で歌う数々のシーンも耳にうるさかったです。あれが一般に受けたというのも時代のなせる業でしょう。「君の瞳に恋してる」はまだ聞けても「シェリー」は今の時代に聞くのはきついですね。キンキンすぎて聞いていると耳が悪くなりそうですもん。
ただ、クリント・イーストウッド監督本人が登場して、悪玉をやっつけて、格好つけたりしないだけまだましでした。いずれにしてもやはり全体的にクリント・イーストウッド監督の映画は出演者がやたらとイキがってる印象がありますね。
この映画ではニックのイキがりようが半端じゃなくて、殴りたくなってきます。ニックは刑務所内でもかなり大柄な態度でいましたが、あんなのが刑務所に入ったら、すぐにほかの囚人たちにやられちゃいそうですけどね。
コメント
映画男さん
こんにちは、T-G-Mです。
点数38 辛口批評で手厳しいですね(苦笑)。
お袋と一緒に観に行きました。
二人ともフォーシーズンズの事は存じませんでして(不勉強で申し訳ないです)、
キャストもクリストファー・ウオーケン以外は全く知らない人達ばかりでしたし、最後はミュージカルチックで終わったものですから、自分としてはどうかな?とは思いましたが、お袋は喜んでくれていました。
R指定では無い、安心してお袋を連れてこれたと云う意味では、自分としては良かったかなと思います。
以上です。
有難う御座いました。
T-G-Mさん
コメントありがとうございます。暴力も少ないし、ワイセツなシーンもないし、確かにお母さんと見に行くには最高の映画だと思います。ただ、お母さんと見れる映画はたいがいがつまらない映画かディズニーくらいしかないかもしれませんね。