フランク・オズ監督による安易で低俗な笑いをネタにしたつまらないコメディドラマ。35点(100点満点)
ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式のあらすじ
父親の葬儀を控え、実家のハウエルズ家で親族や友人を待つ長男ダニエル(マシュー・マクファディン)。彼は参列者の誰もがダニエルでなく、小説家の次男ロバート(ルパート・グレイヴス)の弔辞を期待していることに気分を害していた。一方、ダニエルの従妹、マーサ(デイジー・ドノヴァン)は自分の父に婚約者を気に入ってもらおうと必死で……。
シネマトゥディより
読者のにゃほにゃほ・玉苦労さんのリクエストです。ありがとうございます。
ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式の感想
葬式を笑いにした低レベルコメディー。死体、ドラッグ、ゲイ、ウンコと低俗で一番安易なネタを選んでいてアイデア不足も甚だしい一本。
低予算なのはいいけれど、舞台がずっと家の中で刺激がなく、リズムを落とさないために無理にハプニングをくっつけている下手なクラブDJみたいなつなぎテクニックでした。
会話も面白くなく、ドラッグを誰かに飲ませてラリッたところを笑いにする下りがしつこすぎて、何度そのネタでいくんだよ、と監督を引っぱたきたくなります。
バカな外人は一度受けると、3カ月ぐらい同じギャクとかネタを言い続けるようなところがあるので、2時間くらい同じネタで行くことなんて、なんとも思ってないんでしょう。
死んだ父親が実はゲイで、生前は小人の男と付き合っていた、というエピソードも寒いですね。ドラッグでイッちゃった男を全裸にして笑いにするのも無理がありました。いかにも欧米人が使いそうな手です。
もっとも驚きなのはこんな退屈な映画をアメリカがリメイクして黒人コメディーにしているところです。
そちらのほうもリメイクというよりパクリに近く、ほとんど新しい要素が加わっておらず、そもそもオリジナルがつまらないのだから面白くなりようがあります。ひどい代物でした。ダメな作品をダメな監督がマネをするというおぞましい事態が映画界で起こっているこの状況こそ葬式に近いものがあります。
やはり以前にも話したように冠婚葬祭をテーマにした映画はつまらないものが多いですね。結婚式が一番失敗する可能性を秘めていて、その次が葬式なんじゃないでしょうか。葬式の場合、それだけで2時間をもたすのは大変で、せいぜい5分ぐらいのコントにしておいてもらいたいです。
コメント
リクエストありがとうございました。
映画男さんのお気に召されず、少々残念でした。
つまらない作品を勧めてしまい、申し訳ございませんでした。