フランスのスティーブン・スピルバーグことリュック・ベッソンが脚本を務めたと言われている、大人を完全に馬鹿にしたデタラメ・スパイアクション。辻褄も、現実感も全くないうえに、娯楽性まで欠いてしまったくだらない代物。19点(100点満点)
ラストミッションの感想
余命わずかだと言い渡されたCIAエージェントイーサン(ケヴィン・コスナー)は、残された人生を家族と共に過ごすためパリへと向かう。長い間家庭をおろそかにしてきた彼は、難しい年頃の娘ゾーイ(ヘイリー・スタインフェルド)との仲もぎくしゃくしていた。そんな折、CIAエージェントのヴィヴィ(アンバー・ハード)が、イーサンに最後のミッションのオファーをしに来るが……。
シネマトゥディより
ラストミッションの感想
日本人はそろそろリュック・ベッソン、リュック・ベッソンとおっさんを持ち上げるのを止めるべきです。リュック・ベッソンがいい映画を撮ったのが何年前のことか思い出せますか。僕はもう思い出せません。
そういえば「レオン」とかいう映画があったなあぐらいなもんです。それなのにこのおっさんはいつしか巨匠のような扱いを受けてから、人の映画に名前を貸すだけの人間に成り下がりました。
この映画も脚本が二人いるんですが、リュック・ベッソンは2、3行セリフを書いただけなんじゃないのって思います。全部、リュック・ベッソンが書いたとしてもひどいものはひどいんですけどね。
見た人なら分かると思いますが、舞台をパリにする必要性が全くありません。フランス語を話す登場人物もほとんど出てきません。
親父と娘の交流を描きたいのか、派手なスパイ活動を見せたいのかはっきりせずCIAエージェントともあろう男が娘のプライベートのために銃をぶっ放したりとやりたい放題で、コメディー化しています。
余命わずかだと言い渡された男にCIAが渡した薬が注射器一本っていうのも馬鹿ですね。病気>注射>回復、みたいに扱っていて、人間界が闘い続けている不治の病をなんだと思ってるんでしょうか。注射を打ったらすぐに気分が良くなるって覚醒剤じゃないんだからさ。さも大事そうなケースに大きな注射器が一本入れてあるのが笑えました。
唯一の収穫はケビン・コスナーぐらいでしょうか。60歳目前ですが、いまだに男前ですね。最近は第一線から退いた感が強いですけど、ぜひまた彼には恋愛ものでブイブイ言わせてもらいたいです。
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