ラブコメとSFをミックスさせたユルユルのイギリス映画。自分の好きな時間に戻れる超能力を持った青年ティムが、ことあるごとにタイムスリップして人生をやり直す超ご都合主義物語。
散々タイムスリップした挙句最後は「今を大事に生きろ」などといった教訓を残そうとするやかましい一本。37点(100点満点)
アバウト・タイム~愛おしい時間について~のあらすじ
自分に自信がなく恋人のいないティム(ドーナル・グリーソン)は21歳の誕生日に、父親(ビル・ナイ)から一家の男たちにはタイムトラベル能力があることを告げられる。
恋人を得るため張り切ってタイムトラベルを繰り返すティムは、やがて魅力的な女性メアリー(レイチェル・マクアダムス)と恋をする。しかし タイムトラベルによって生じたアクシデントにより、そもそもメアリーと出会っていなかったということになってしまい……。
シネマトゥディより
アバウト・タイム~愛おしい時間について~の感想
笑いも薄ければ、ストーリー設定も、主人公のキャラもなにもかもが薄い映画です。イギリス特有の皮肉ったユーモアにもキレがなく、笑えても「ふふふ」程度でした。
「ある日、父親からティムはタイムトラベル能力があることを告げられる」。この部分だけを切り取っても顔が真っ赤になります。
そのシーンでは主人公が「ウソでしょ、タイムトラベルなんてできるわけじゃない。たとえそれが本当だったとしても、、、」などとわざとらしい半信半疑の演技を繰り返しますが、あれも見ていられませんでした。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のように独自の世界観、タイムマシン、時代性を作り上げてくれたら観客もスッと入っていけます。
ですがこの映画の場合、タイムスリップの仕方もクローゼットに入って目をつぶって拳を握るだけ。時空を飛び越えて向かう先は数日前だったり、数か月前だったりと現在と近すぎて、視聴者はしょうがないからこの設定に付き合ってやるかといった感じで見るしかないのです。
終盤になるとお約束通り、ティムの家族が亡くなります。それを機に時間とはかなにか、人生とは何かを考えるようになり、「やっぱり時間って大切だよねえ」的な結論に持っていくシナリオになっています。
何か失敗したらすぐに過去に戻ってやり直しばかりしてきた男に「今日が人生の最後の日だと思って生きないとだめだよ」とか言われても説得力なんかないわけで、「時間が大切だ」と説く映画のくせに、上映時間はしっかり2時間以上も取るという矛盾が許せませんでした。おい、視聴者の時間は大事じゃないのかよ。
ティムとメアリーの恋愛だけでもよかったんじゃないかなという気もしましたね。二人のやり取りなんかは結構女性受けしそうなセリフがたくさんありました。
「いい提案してくれないと、ブラジャーは取らないわよ、パンティーを脱ぐにはもっと素敵なこと言ってもらわないとダメよ」とかいって遊んだりしてる二人がおバカで、実際彼氏、彼女とこんなことしちゃってるという人には共感できて、楽しめるかもしれません。映画館で終始真っ赤な顔をしている男女がいたら、そういうタイプのバカカップルだと思っていいでしょう。
コメント
Wild targetはどうでしょうか。
「視聴者の時間は」のくだり、よくぞ言ってくれました‼
あざーす
おっしゃるとおりです、うっすい映画でした。こんなので感動したり泣いたりする人って、よほど薄い人生だったんでしょうね(笑)
あとヒロインもパーティで初めて会った主人公とヤるし、別の時間軸ではチャラ男とヤってて、「こいつ誰とでも寝る女じゃん?!」と呆れました。
おっしゃるとおり、一枚ずつ服を脱いでいくくだりもバカらしかったですね。知り合いの結婚式で、新郎新婦の馴れ初めムービーを見させられてるような居心地の悪さを感じました。
そもそも主人公は、親は大学教授で何不自由なく育った上流階級、自分は弁護士という恵まれた環境で、結婚して子供もできて人生順風満帆、それで「何気ない日常が素晴らしい」とか言われても、そらぁそうだろうよ、という感想しかなく、なんの説得力も重みもありません。
他にも、娼婦やゲイなどを小馬鹿にする描写もあって気分が悪かったです。監督や脚本家の差別意識が滲み出ていました。
もし私が過去に戻る能力を持っていたら、自分がこの映画を観るのを阻止しに行きたいですね(笑)それぐらい酷かったです。
まさしく過去に戻りたくない映画って感じですね。
映画全体を見るとそこまで悪くなかったと個人的には思う、時間も地位も何もかも恵まれている人間だからこそわかる苦しさというものがあると思う
例えばタイムトラベル冒頭で主人公は金持ちになるという選択肢を提案するが父親は必ず後悔すると言ってる
また、彼女や妹がかなり可愛いく洋画ではかなり珍しい、その点もよかった。
ただ唯一許せんのが冒頭で彼女が別の男と恋仲になったのを戻って無理やり引き離すという点、あまりにも自己中心的な人間と言わざるえない、しかも彼女とはほぼ一目ぼれ段階だったのにそこまでするかという個人的にはNGな行動、ここで視聴辞めたかったが結果的には最後まで見て良かったかな、妊娠以降はちょっと飛ばしてるので完璧に見たわけでは無いけどね
本当に観て損をした映画でした。
主人公は、なんの努力もしていない。
人間的に魅力的でない。
父親が亡くなったことを
他の家族は、受け入れ、乗り越えていくのに
自分はタイムトラベルという能力によって
現実逃避している。
それを、子どもか、父親かという選択肢を
与えられ、あたかもすごい苦渋の決断で
子どもを選び、父親とお別れみたいに
描いていたが、そもそも亡くなった父親と
タイムトラベルして会いに行くというのが
理解できない
甘ったれるなと思う
全てのシーンで、まったく心に響くものは
なかった
登場人物、バカばっかりでしたね。
ネットを見回してみると、絶賛の評価ばかりでしたが、ここにきてよかったです。
さすが映画男さんです。こんなクソばかカス映画褒めてる人の気がしれません。
って37点て結構褒めてるじゃないですかい!笑
37点は駄作の範疇です。