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映画ターニング・タイド希望の海は駄作!ネタバレと感想

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クリストフ・オーファンスタン監督による迫力と緊張感に欠けるヨットレース映画。リアリティーもなく、ストーリーもしょぼく、全く形になっていない映画大国フランスの恥をさらした一本。22点(100点満点)

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ターニング・タイド 希望の海のあらすじ

単独で一切寄港せずに世界を一周するフランスのヨットレース「ヴァンデ・グローブ」。同レースに出場したヤン(フランソワ・クリュゼ)は、故障したヨット を修理するためにカナリア諸島へと立ち寄る。

修理を終えて出航した彼だったが、こっそり船内に潜んでいたモーリタニア人の少年マノ(サミ・セギール)を見 つけ出す。単独航海でなければ失格になってしまうが、海上でマノを降ろすこともできないヤンは彼を連れてレースを続行するが……。

シネマトゥディより

ターニング・タイド 希望の海の感想

単独航海のレース中にヨットの中にアフリカ人の少年が紛れ込んでいた、というあり得ない展開からスタートし、毎日毎日携帯やらラジオやらあらゆる通信機を使って船から地上の人たちと連絡を取るあたりが、プチクルージングみたいで嫌でした。

オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~」はセリフもなく、ロバート・レッドフォードの一人演技で最初から最後までハラハラドキドキの展開を届けてくれましたが、それにつけてこの映画は登場人物総勢100名ぐらいをもってしてもなんら興奮を提供できていませんでした。やはり面白くなるかどうかはアイデア次第なんですね。

フランスも「君を想って海をゆく」など不法移民の映画をよく撮りますが、よく撮るわりにはどれも出来が悪いですね。移民問題をちゃんと考えてない人が撮ってるんだろうなあ、という感じがして、結局は「不法移民に優しい俺って恰好いいでしょ」的なフランス人主人公の話になってしまうのです。

この映画の主人公ヤンは最初こそ頭にきて少年と口を聞かず、怒鳴ったりなんなりしますが、結局最後は仲良くなって、レースなんてそっちのけみたいになるのが笑えます。

あれであの少年を「モーリタニア? そんな国知らねえよ」とか言いながら海に放り投げて、それでもレースで優勝を目指す冷血なヨットレーサーのサスペンス映画にしてくれたらよかったんですけどね。

くだらない映画なのでお金を損しないためにもネタバレをしますが、ラストにヤンはレース中ずっと隠してきた少年を観客にお披露目して歓声を浴びます。

ヤンは「むしろこいつこそが新のチャンピオンだぜ、へへへ」みたいな感じで少年の手を掲げます。なぜあそこで歓声が沸くのかが意味不明だし、少年の存在に驚いて悲鳴を上げるような人が一人もいなかったのが不自然でした。

みんながみんな事情知ってるんかよって思いましたけどね。映画「ロッキー」でロッキーが試合に勝ったからって、ボクシングが好きそうじゃない人々まで一緒になって大喜びしている、あのシーンを思い出します。あのバレバレのやらせ感が好きだという人以外にはとてもおすすめできません。

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