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ホラー映画肉は怖くない!ネタバレと感想

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WeAreWhatWeAre

「ステイク・ランド 戦いの果て」のジム・ミックル監督による特別怖くもないホラー映画。21点(100点満点)

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映画肉のあらすじ

ニューヨーク州北部の田舎町。そこで生活しているパーカー家は、どこにでもいる慎ましく健全な一家にしか見えず、その長女アイリス(アンバー・チルダー ズ)と次女ローズ(ジュリア・ガーナー)も自分たちがごく普通の家族にいることを疑っていなかった。

そんな中、母親のエマが思いも寄らぬ事故で亡くなって しまう。深い悲しみに沈むアイリスとローズだったが、亡き母親に代わって一家の秘められた儀式を執り行うことになる。だが、その儀式とは想像を絶するもの だった。

シネマトゥディより

映画肉の感想

つじつまの合わない人食い家族の物語。よくあるカニバリズムホラーで、内容も、映像も特別なところがなく、ラストぐらいしか面白くない代物。

田舎町で生活するパーカー家は家族の伝統として、定期的にだれかを捕まえてその人の肉を食うという人食い一家です。

そのくせ子供のころからそれが当たり前で育った娘たちが後々家族のしきたりに背いていく辺りが不自然で、もうあの年齢になるころにはすっかり洗脳されてるはずなのに実はそうでもなく、善悪の間に揺らいでいく過程が省かれていて、突然悪から善に変身するのがつまらなかったです。

物語の途中、エマの遺体の検死を担当したドクターが「人食いが原因で引き起こされるパーキンソン病」などと書いてある資料を見つけるのですが、本当にそんな資料あるんでしょうかね。

この映画のせいで「じゃあもしかしてマイケル・J・フォックスもそうなの?」なんてことを言いだすバカなアメリカ人とかが出てきそうで怖いです。

ネタバレしちゃうと、ラストにブチ切れた娘たちが父親をかみ殺します。あそこだけはあまりにも美味しそうに食べててコメディーの仕上がりになっていました。

娘たちの食べっぷりがまた食欲旺盛すぎて、オーバーなのが受けます。この映画はラストの直前に映画館に入ってそこだけ見て帰ったらいいんじゃないでしょうか。もちろんお金は無駄になりますが、そうすれば少なくとも時間の無駄は避けられるでしょう。

この映画もそうだけれど、アメリカのホラー映画でほとんど怖いと思うことはありません。たとえ事実を基にしていたとしても、作り話的だなあ、という要素が満載だからです。

日本のホラーもそれは同じですね。カニバリズムといえば、日本にはフランスで女性を食べて強制送還されて裁判にもならなかった佐川一政がいます。

それなのに日本の映画監督は誰も彼についての映画を撮ろうとしないのはなぜなんでしょうか。日本こそ世界が気持ち悪がるネタがそこら中に転がっているというのに、誰もそれを拾わずにいつまでも貞子だなんだ言っているのが逆に気持ち悪いです。ホラー映画の監督たちは佐川一政にびびってるんじゃないでしょうかね。「いいよ、インタビューするのとか気持ち悪いから、それよりリングの続編作っちゃおうよ」とか言ってるんだと思います。

スペイン発カニバリズムホラー「カニバル

気持ち悪い内容なので心臓の弱い人は見ないでください。


コメント

  1. 丸刈りーた より:

    >日本にはフランスで女性を食べて強制送還されて裁判にもならなかった佐川一政がいます。
    >それなのに日本の映画監督は誰も彼についての映画を撮ろうとしないのはなぜなんでしょうか

    パリ人肉殺人事件の映画は園子温か塚本晋也に撮ってほしいと思います。

    • 映画男 より:

      丸刈りーたさん

      園子温監督で見てみたいですね。彼は忙しそうなので、おそらくやらないでしょうが。

  2. 名無し より:

    >「人食いが原因で引き起こされるパーキンソン病」などと書いてある資料を見つけるのですが、本当にそんな資料あるんでしょうかね。

    →クールー病

  3. k より:

    病気の描写について誤解があるようなのでその点だけ。

    「人食いが原因で引き起こされるパーキンソン病」という描写や記述は作中には出てきません。
    パーキンソン病は、母親の検視の際に症状から下された診断ですが、ドクターが他の情報を得たことで類似症状を持つ病気を調べ、幾つかの項目を経て「クールー病」(前コメントで触れられています。パーキンソン病とは別な病気です)へと辿り着きます。
    資料においてもパーキンソン病としては描かれておらず、父親と対峙した際もドクターはこれを「珍しいプリオン病」として言及しており、劇中においてパーキンソン病と混同はされていません。

    ※ちなみにクールー病は人肉食に起因する実在の病気です。