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ANORAアノーラはつまらないパクリ映画!

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シリアスな官能ドラマかと思ったら途中からコメディーになるふざけた映画。リアリティーがなさすぎて興ざめしました。25点

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ANORAアノーラのあらすじ

アニーことアノーラは23歳のストリッパー。ブルックリンのロシア系アメリカ人の地区であるブライトンビーチに住む彼女はある日、職場のストリップバーでロシア新興財閥オリガルヒの息子であるヴァーニャことイワン・ザハロフと知り合う。アニーはヴァーニャの金払いの良さを気に入り、携帯の番号を教えてプライベートでも会うことにする。

まもなくしてアニーはヴァーニャの豪邸に招待され、そこでお金と引き換えに関係を持つ。ヴァーニャの暮らしぶりに驚いたアニーは、ヴァーニャのことをもっと知りたくなる。ヴァーニャの父親は大富豪ニコライ・ザハロフだった。ヴァーニャは表向きではアメリカで学業に励んでいることになっているが、実際にはブルックリンの豪邸でパーティーをしたり、ビデオゲームをしたりするだけの怠惰な日々を送っていた。

何度かヴァーニャの家に行くうちにアニーは15,000ドルで彼と1週間過ごすように提案される。アニーは大喜びでそれを受け入れた。さっそくアニーはストリップバーに仕事を休むことを伝え、スーツケースに荷物を詰め込んだ。

ヴァーニャはアニーを友人たちとともにプライベートジェットに乗せてラスベガスに連れて行った。そこでもVIPな遊びをするヴァーニャにアニーは驚愕した。それは平凡な生活を送ってきたアニーからしたら別世界だった。すっかり夢見心地の気分に浸っていたアニーにヴァーニャはベッドの上でプロポーズする。簡単に式が挙げられるラスベガスにいることもあってすぐに結婚の手続きを取ることになった。アメリカ人のアニーと結婚すればヴァーニャはグリーンカードを取得できるメリットがあった。そしたらロシアに帰って父親の仕事を手伝わずに、アメリカに残ることができると考えた。

ところがヴァーニャの家族が結婚を聞きつけ、大騒ぎになる。ヴァーニャの両親は部下たちをアメリカに送り、すぐにアニーとヴァーニャの婚姻関係を無効にする手続きを強制しようとする。するとヴァーニャは部下たちに捕まるのを嫌ってアニーを置いて逃げ出してしまう。それを機に部下たちとアニーはヴァーニャを探すためにニューヨークの町をさまようのだった。

ANORAアノーラのキャスト

  • マイキー・マディソン
  • マーク・エイデルシュテイン
  • ユーリー・ボリソフ
  • カレン・カラグリアン
  • バチェ・トブマシアン

ANORAアノーラの感想と評価

フロリダ・プロジェクト」、「レッド・ロケット」でお馴染みのショーン・ベイカー監督による、ストリッパーとロシアの御曹司によるドタバタ恋愛コメディドラマ。カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品です。

海外の評価がやたらと高かったので期待して見たら、びっくりするほどくだらなく、薄っぺらく、かなり期待外れの残念な作品でした。

物語は、序盤からヒロインが脱ぎまくり、腰振りまくりで、色気ムンムンでスタートします。その時点でかなり想像していたのとは違いました。そして結構な頻度でベッドシーンになり、序盤は完全に成人向け官能ドラマになっています。もっと芸術路線の人間ドラマだと思ったのに全然違うんだもん。間違っても家族と一緒に見ちゃだめですよ。

最近話題のインティマシーコーディネーターを女優の希望もあってあえて使わなかったということで話題になっていましたが、だからどうしたって思いましたね。色気で売りたいならそれでもいいけど、そこじゃないだろって。

女優の本気度は伝わってくるし、別に絡みのシーンが多いこと自体は問題じゃないし、むしろ歓迎です。重要なのはそこからどんなふうにストーリーと絡めてロマンチック、あるいはドラマチックなっていくかです。それが中盤から終盤にかけてはヴァーニャを探すだけのドタバタ劇に成り下がり、開いた口が塞がりませんでした。

プロットだけを見ると、もろ「星の王子、ニューヨークに行く」なんですよね。大金持ちの息子の結婚を阻止するために両親が故郷から乗り込んでくるっていう設定が。背景と登場人物を変えただけで話は同じなんですよ。「星の王子、ニューヨークに行く」が面白いのは架空の国のおとぎ話だからで、それを分かっていないとこうなります。

貧しい女と金持ちが結婚する、というのは現実でも起こることなので特に問題はないです。大金持ちとストリッパーが結婚する、という設定もまだぎりぎりセーフ。しかしそれがロシアのオルガルヒとアメリカ人ストリッパーとなると急にリアリティーを失いますね。

財閥のエリート息子が金に物を言わせて女遊びをするのはよくても正式に結婚となると全く話は別。それもアメリカ人の女と婚前契約も交わさずにノリでラスベガスで婚姻届けを出しちゃうとかもってのほかじゃん。そんなことをしたら財産根こそぎ持ってかれるし、財閥の21歳の息子がそんな大事な教育を受けていないはずがないから。

また、ヴァーニャとアニーの関係性も微妙でした。明らかにお金でつながっている二人なはずなのに、いつからかあたかもそれが純愛であるかのようなノリになるのが解せません。どっちも本気じゃなかっただろ。

ヴァーニャからしたら女なんて選びたい放題だろうし、たとえグリーンカードが欲しくてもアニーでなければいけない理由がないんですよ。ノリがいいし、可愛いから好きぐらいは分かるんだけど、なんで一線を越えちゃうんだよ。

一方のアニーは最初からお金目当てだったくせに、なんで途中から本気で惚れたみたいな感じになってるんだよ。最後までお金にがめつい女のキャラを突き通せよ。婚姻解消させられそうになったら弁護士立てて財産の半分を請求したらいいし、拉致されたっていっても普通に逃げられるタイミングが何度もあったし、なんで部下たちにノコノコついて行ったのか分かりませんでした。

アニーは最後まで夢のようなシンデレラストーリーを現実にすることを諦めきれなかったんでしょうか。それが純愛じゃないと分かっていても人生を劇的に変えたい願望にかられて今の生活からなんとか脱出したかったのでしょうか。それともとにかく誰かとつながりたかったのか。たとえそうだとしても最後まで何がしたいのかさっぱりでした。

この映画を現代のシンデレラだみたいに絶賛している批評も目にしたんだけど、深読みしすぎだから。ストリッパーが金持ちの男に捨てられるだけの話じゃねえかよ。

ラストも部下の男イゴールとやらなくてもよくない? あのシーンについてもやれ本当はこれはヴァーニャとアニーじゃなくて、イゴールとアニーの恋愛物語だったんだとかいうやついるでしょ。死ねって思います。

あと、イゴールとやったのはあれが唯一彼女ができる感謝や愛情表現だったとかいう奴でしょ。ストリッパーのこと馬鹿にしすぎだろ。これ女性が見たらアニーの気持ちが分かるのかなあ。

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