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ドリーム・シナリオはつまらない!ネタバレ感想

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B級映画専門家と化したニコラス・ケイジが久々にメインストリームに戻ってきた映画。彼の演技も、ストーリーもいまひとつといったところです。36点

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ドリーム・シナリオのあらすじ

ソフィーはある日、男がプールサイドで落ち葉をかき集めている夢を見る。ソフィーが空に浮かび上がり始めると、彼女はその男に「お父さん!」と助けを求める。その男、ポール・マシューズは、地元の大学で進化生物学の教授をしている男で、ソフィーの父親だった。なぜかポールは夢の中でソフィーを助けようとしなかった。

ポールはある晩、妻のジャネットと一緒に演劇を見に行くと、そこでジャーナリストの元恋人クレアと遭遇する。クレアはポールが彼女の夢に登場していると伝え、彼とまたぜひ話がしたいという。いざクレアと会うと、クレアはその体験についての記事を書きたいから許可が欲しいと言ってきた。

クレアの記事が掲載される、その後、何百人もの見知らぬ人々が夢の中でポールを見たと主張し始める。これがメディアに大きく取り上げられ、ポールは一躍時の人となる。

今まで大学の授業でろくに彼の話に耳を傾けなかった生徒たちは今では彼のことを尊敬のまなざしで見るようになった。生徒たちに話を聞くと、夢の中ではしばしば災難が起きたり、夢見る人たちが助けを求めたりするが、ポールは無感情で介入しないということで共通していた。

名声を楽しんでいたポールだったが、ある晩、ポールを夢で見たという精神疾患のある男性がナイフを持って家に押し入ってくる事件が起こる。幸い家族に怪我はなかったが、ポールはさっそく有名になった代償を払うことになる。

やがてポールは出版社との契約を目指して広報会社と会うが、彼らはソーシャルメディアでSpriteを宣伝するよう説得しようとするだけでまるでポールの本の執筆には興味を示さなかった。

その後、元同僚が自分が執筆しようとしていたトピックについて高評価の論文を発表したことを知り、ポールは激怒する。同時に、彼が人々の夢の中で暴力的でサディスティックな存在となり、世間から非難されるようになる。

学生たちはポールを恐れて授業に出席することを拒否し、ポールは休職処分になってしまう。公共の場でポールを目撃した人々は彼を不快に思うようになり、暴力振るってくる人々もいた。妻のジャネットのキャリアにも影響が及び、ポールは仕事だけでなく家族ともうまく行かなくなっていく。

ドリーム・シナリオのキャスト

  • ニコラス・ケイジ
  • ジュリアンヌ・ニコルソン
  • リリー・バード
  • ジェシカ・クレメント
  • マイケル・セラ

ドリーム・シナリオの感想と評価

シック・オブ・マイセルフ」で知られるクリストファー・ボルグリ監督による、人々に夢に現れる男をテーマにした、ブラックコメディーファンタジーホラー。序盤はいいけど、時間が経つにつれて失速していく残念な映画。しっかりとしたオチがあるわけでもなく、なんとなく夢を利用し、同時に夢を言い訳に使って、曖昧さとシュールさを出して無理やりまとめた作品。

物語は、もし自分が多くの人の夢に登場する不思議な存在だったらをテーマに、承認欲求の強い三流大学教授が周囲に翻弄されていく様子を描いていきます。多くの人の夢に主人公が登場することを彼自身が知るまでの過程はなかなか興味深く、彼という存在がメディアやネットで拡散され、ひょんなことから有名になり、調子に乗っていく様子も笑えます。そのおかげで若くてかわいい女の子とやれそうになったり、名声万歳と叫びたくなるぐらい主人公の人生が好転していくのは面白かったです。

そしてそれはあくまでもフリで、そこから主人公が今度は人々の悪夢に現れるようになり、彼自身が夢の中で人々に残虐行為を行っていくことで、一気に気持ち悪い存在へと突き落とされることになります。ダークな物語においてはある意味王道のストーリー展開ですよね。

問題は怒涛のネガティブエピソードが続いた末、主人公をどうしたいのか、その先の大事な部分が用意されてないんですよ。不条理な状況に陥っていくのは分かったから、その先は? 最近、終わり方に締まりがない映画が多すぎて困るのよ。間違ってもこういうのを芸術と呼ばないで欲しいです。

これっていわばネットで持ち上げられて一躍有名になった人が、なにかのきっかけで炎上しとことん追い込まれる流れですよね。それに「夢」を織り交ぜてなんとなくシュールにしているだけで。そりゃあ面白くならないよ。夢の話で1時間も2時間ももたないって。挙句の果てにはこれは夢なのか、それとも現実なのかみたいなこという出すでしょ。そもそもフィクションなのに、夢か現実かとか言われてもね。

全体的にやっぱりノルウェー人監督によるノルウェーコントみたいになってて、言語こそ英語だけど、ハリウッドのユーモアとはまた違うし、まだまだどこまでが笑いで、どこまでが恐怖なのかが理解できない部分が少なくなかったです。コメディーとしても見るほど心から笑えないし、ホラーやスリラーとして見るにしても怖くないし、見終わったときには「シック・オブ・マイセルフ」を見た後と同じような気持ちになりました。別に見なくてもよかったわあっていうあの気持ちね。

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