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悪魔と夜ふかしはつまらないトーク番組!ネタバレ感想

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雰囲気は十分で、なにか起こりそうだけど、結局大したことは起こらずに終わっていく、カルト怪奇ホラー。意気込みだけは素晴らしかったです。30点

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悪魔と夜ふかしのあらすじ

1977年10月31日人気バラエティトーク番組「Night Owls」の司会者ジャック・デルロイは視聴率の低迷を挽回するため、ハロウィンの特別番組を企画。ゲストには、自称霊能者のクリストウ、元マジシャンの懐疑論者カーマイケル・ヘイグ、超心理学者のジューン・ロス=ミッチェル、そして悪魔に取り憑かれていると噂される13歳の少女リリー・ダボが出演することになった。

放送中、クリストウは「ミニー」という名前の人物についての予知を体験する。ジャックはこれが亡くなった妻マデリーンの愛称だと分かっていたが放送中には言えなかった。クリストウは黒い液体を吐き出して病院に搬送されるがまもなくして死亡。しかし番組は続行した。

次のコーナーでは超心理学者のジューンが悪魔に取りつかれている少女リリーが登場。ジャックは、リリーに悪魔を呼び出すよう説得する。するとジューンの呪術の最中、リリーは椅子から浮遊しながら悪魔に取り憑かれます。悪魔は、以前ジャックと「高い木の下で」会ったことがあると告げ、ジャックが亡くなった妻マデリーンを「邪魔者」として扱っていたことを示唆した。

スタッフはクリストウが亡くなったこともあって、これ以上番組を続行するのは危険だと忠告した。しかしジャック・デルロイは今更後に引き下がれないことを誰よりも分かっていたのだった。

悪魔と夜ふかしのキャスト

  • デビッド・ダストマルチャン
  • ローラ・ゴードン
  • イアン・ブリス
  • フェイザル・バジ
  • イングリッド・トレッリ
  • リス・オータリ
  • ジョージーナ・ヘイグジョ
  • シュ・クォン・タート

悪魔と夜ふかしの感想と評価

コリン・ケアンズとキャメロン・ケアンズ監督によるオーストラリア産ホラー。トーク番組の放送中に様々な怪奇現象が起こる、という一風変わった恐怖映画で、個性的ではあるものの、いつまで経っても面白くならず、気づいたときには終わっていました。

いわゆる暗い家の中で突然明かりがついたり消えたり、ドアが開いたり閉まったりといったベタな怪奇ホラーではなく、すべてのハプニングはテレビスタジオで起こる点においてはかなり挑戦的で斬新だといえそうです。

ただいかんせん面白くないんですよ。主人公のTV司会者の経歴をざっと紹介するんだけど、あくまでもTV司会者として彼に触れるだけで、プライベートや人となりが見えてこない分、感情移入するのが難しくなっています。ちょろっと伏線として彼が怪しいカルト団体と付き合いがあるというエピソードが出てくるんだけど、それも大して深堀せず、その割にはオチとリンクするという大事な要素になっていて、なんか全体的に雑な作りになっている印象を受けました。

人物描写や背景に時間を割かないのに対し、じゃあ何に時間をたっぷり使うかというとトーク番組そのもので、1時間ぐらいの番組を舞台裏とともに丸まる見せられるんですよ。これが結構きついです。現代の番組ならまだしも1970年代という設定だからそれだけ古臭く、また、わざとらしい演出が続くためダレるんですよね。

また、怪奇現象といっても洋画でお決まりの憑依、悪魔、ポルターガイスト的な現象しかネタがなく、せっかく型にはまらないストーリーにしているのに肝心な怖がらせシーンをコテコテの演出にするのはもったいないですね。あれで怖いと思える人がどれだけいるのか疑問です。

終盤になると、現実と幻覚と現在と過去を行ったり来たりするデヴィッド・リンチ映画みたいになっていき、その頃までには眠気がマックスに達することでしょう。そして気づいたら終わってたりするので注意が必要です。

つまらなかったのでラストのネタバレをしてしまうと、人気テレビ司会者が悪魔と取引をして成功と引き換えに妻の命を売っていたというオチになっていました。それをストレートに伝えず、かなり抽象的かつシュールに表現しているのもまた面倒くさく、不気味ではあるものの肝心な恐怖を感じるまでにはいきませんでした。

もうちょっと主人公が成功のために自分勝手になりふり構わず生きてきた過程を描いていたら伏線やオチがより機能していたかもしれません。そもそもあの夫婦の関係性も見ているこっちはよく分からないから主人公が妻を裏切ったり、悪魔に生贄として差し出してもリアクションの取りようがないんですよ。どうせなら幸せに暮らしてきた過去や愛妻家である主人公の姿を見せたうえで、そんな妻よりも成功のほうが大事だとする残酷すぎる強欲を見せてもらいたかったです。残念。

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