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時々、私は考えるはヒロインがうざくてちょっと面白い!ネタバレ感想

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ヒロインがうざすぎてちょっと笑えるコミュ障恋愛ドラマ。面倒臭い女を見て楽しめる男、あるいは自分自身が面臭い女だという人だけ見てください。50点

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時々、私は考えるのあらすじ

閑散とした港町オレゴン州アストリアのオフィスで働くコミュ障のフランは、漠然と死に対す願望があり、妄想ばかり膨らませていた。彼女は職場でもほとんど誰とも口を利かず、淡々と仕事をこなし、家に帰った。プライベートでも友達が一人もいない彼女は寂しい生活を送っていた。

そんなある日、職場に新入社員のロバートがやってくる。ロバートは中肉中背の眼鏡をかけた地味な中年の男だった。フランはひょんなことからロバートと社内でメールでやり取りを始める。それをきっかけに映画デートに行くことになった。

しかしフランは必要以上に自分のことを話すのを嫌い、また喜怒哀楽を表現するのも苦手だった。会話が苦手だったため気の利いたことも言えなければ、ときには失礼なことや冷たいことをずばずばと言ってしまいロバートを困惑させるのだった。

時々、私は考えるのキャスト

  • デイジー・リドリー
  • デイブ・メルヘジ
  • パーベシュ・チーナ
  • マルシア・デボニス
  • ミーガン・ステルター

時々、私は考えるの評価と感想

レイチェル・ランバート監督によるコミュ障の恋愛日記。友達なし、家族なし、趣味なしの成人女が職場の同僚と近づいたり、離れたりする様子をリアルに描いた人間ドラマです。

コミュ障やオタクを主人公にした映画って今までもありましたが、この手の主人公を女性にしているのが本作の最大の特徴で、人付き合いが下手でネガティブで性格のねじ曲がった面倒くさい女の恋愛模様をかなり現実的につづっていて、ヒロインと男のやり取りは「この女、うざいなあ」と思いながらもちょっと楽しめました。

うざいんだけど、こういう女いるよなあっていうキャラクター設定になっていて、スターウォーズ新3部作シリーズでもヒロインを演じたデイジー・リドリーがなかなかの好演を見せていました。ただのSFアクション女優からと思いきや普通に演技できるからねえ。

本作の残念なところはテンポが悪く最初の30分がほぼいらないシーンで構成されているところでしょう。序盤の「無駄」な部分ではいかにヒロインが無口で、非社交的で、できるだけ人と関わらずに生きているかを強調しているようで、ほかの社員に結構時間を割いていましたよね。

ヒロインが置かれている状況を説明するためやその後のロバートの登場のためのフリだといえばそうなんだけど、早く本題入れよって思いました。ロバート登場までもうちょっと早くてもよかったかな。

ヒロインがロバートと最初にデートすることになったのは映画で、コミュ障にとってはなかなかハードルの高いデートでしたね。ヒロインはただのコミュ障じゃなくて、特に趣味もなく、何事にも興味が薄い女なので、そんな奴と映画に行っても「つまんなかった」とかしか感想が出てこないんですよ。

よくよく考えると、ロバートから映画代も奢ってもらってるのに、あんな冷めた感じで言うんだから、男としては映画に連れていく甲斐がないし、その後デザートを食べに行っても会話がまあ弾まないこと。

なにより肝心なのはデートの翌日ですよ。そんな女でも翌日、職場で明るく挨拶してくるんだったら、まだ距離が縮まったかなとか、いつも笑わない彼女が笑顔を見せるになったな、とか成長を感じられるんだけど、まるで前日にデートに行ってないかのようにリセットした感じを出してくるの反則だろ。

一応、メールでは「おはよう」って言ってたけど、ちゃんと顔見て言えよ。まあそれができないからコミュ障なんだけど、ほんともうあそこまで行くと病気だよね。

ロバートも当然、これは発展しないなあと踏んで、普通に忘れようとしていたところに今度はヒロインからデートに誘うというツンデレぶりを見せます。そして次のデートの場所はロバートの家。コミュ障のくせに結構思い切ったなあ。

そこでいい感じになってキスまでしてるのに、その後ロバートがバツ2だと分かると急に態度変えてきて、自分のことを聞かれると完全シャットダウンしてましたね。あのまま泊っていく流れになってたのに間接的に「帰って」って言われてたのには笑いました。ロバートが「もう時間も遅いよねえ」って言ってたの草。

普通ならあれでもう関係は終わりだよね。それなのにロバートはその後も何度も何度もヒロインを許すんですよ。ハリウッド映画って結構男を優しく描きすぎるところありません? 女がわがまま言っても全部包み込んであげるみたいな。そんな奴いねえから。

この映画は現実的だといったけど、現実的なのはヒロインのキャラクターであって、ロバートのキャラはご都合主義に満ちていましたね。

それにしてもヒロインの感じ、めちゃくちゃ腹立つなあ。腹立つけど、ああいう女いるんだよなあ。人付き合いは面倒臭いけど、寂しがり屋みたいな。自分から会話を膨らますのは苦手だけど、相手が気を使って会話をリードしてガンガン質問してくると、うざったいみたいな態度取る奴。向こうから毎日連絡してくるくせに、「じゃあ会おうよ」っていうと、「ええ、今日はちょっと」とか渋ってきたりする奴ね。じゃあどうすりゃいいんだよって。

どうなんでしょうね、あれはあれで本人は辛いんですかね。素直になれない、ちゃんと言いたいことが言えない、分かり合えないみたいな悩みがあるんでしょうか?  鬱病も患ってる感じもありましたね。

いずれにしてもコミュ障女はこの映画を見て、自分が世の男性にどんなひどいことをしているか自覚したほうがいいです。それぐらい面倒くさい女の見本みたいなヒロインの話だから。コミュ障女こそ見るべき映画です。

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