最大の見所はフローレンス・ピューのおっぱいで、それ以外は登場人物がギャーギャー言い合いしているだけのお話。見れなくはないけど、途中でダレてきます。45点
オッペンハイマーのあらすじ
1926年ロバート・オッペンハイマーは母国から離れ、イギリスのケンブリッジに留学しているとき強いホームシックにかかっていた。その後、ドイツで博士課程を学んでいるときも同じだった。
留学を終えたオッペンハイマーはアメリカで量子物理学の研究をすることを望み、カリフォルニア大学で教鞭を執ることにする。
時は変わり、アメリカは世界大戦に突入する。やがて彼の評判を聞きつけたアメリカ陸軍のレズリー・グローヴスは原子爆弾の開発プロジェクトのリーダーにオッペンハイマーを任命する。ユダヤ人のオッペンハイマーにとって、ユダヤ人を迫害していたドイツに対抗するための任務に就くことに異論はなかった。そこで彼はアメリカ中の優秀な科学者たちを集め、開発チームを結成する。開発の場所に選んだのはニューメキシコ州のロスアラモス。
周囲に何もない砂漠地帯のその場所でオッペンハイマーは秘密裏に世界初の原子爆弾を完成させるも、対ドイツに使われると思っていた武器はドイツが降伏したことにより、日本に向けられることになる。広島と長崎に原爆を落とし、日本が降伏したことで第二次世界大戦は終結を迎え、オッペンハイマーは原爆の父として英雄扱いされたもの彼自身は多くの犠牲者を出したことに強い罪悪感を感じていく、、、
オッペンハイマーのキャスト
- キリアン・マーフィー
- エミリー・ブラント
- マット・デイモン
- ロバート・ダウニー・Jr.
- フローレンス・ピュー
- ベニー・サフディ
- ジョシュ・ハートネット
オッペンハイマーの感想と評価
「ダークナイト」、「インセプション」、「インターステラー」、「インソムニア」、「プレステージ」、「フォロウィング」、「TENETテネット」、「メメント」、「ダンケルク」で知られるクリストファー・ノーラン監督による、J・ロバート・オッペンハイマーの半生をつづった伝記映画。
物語は、いかにしてオッペンハイマーが原爆開発に携わり、研究に研究を重ねて完成させ、戦争の英雄になったのか、またその後どのように祖国に突然スパイ扱いされ、名誉を失っていったかを描いていきます。
上映時間が3時間あるのがまず最初の問題で、それを理由に見るのを躊躇する、あるいは断念する人も出てくるでしょう。
3時間もあるんだからそれはそれは詳しくオッペンハイマーのことを描いてくれるかと思いきやそうでもなく、話は飛び飛びでストーリー構成はややこしく、時系列をぐちゃぐちゃにして見せてきます。
時系列もなにも西暦すらも表示しないため戦前なのか戦時中なのか戦後なのかもよく分からないシーンも多々ありました。
ところどころカラーになったり、白黒になったりするのもうざったいですね。それもなぜか過去の回想シーンがカラーで戦後のシーンが白黒なんだよね。あれで「現在」と「過去」のコントラストにしようとしたんでしょうか。あるいは白黒はシュトラウス目線、カラーはオッペンハイマーっていうことなのかな。二人を核分裂VS核融合みたいな対比にしたかったわけ?だとしたら見にくいだけでとても効果的とは思えないんだけど。
それでもテンポの良さと豪華キャストの演技力に支えられて興奮する箇所もあるにはあります。脇役でゲイリー・オールドマン、ラミ・マレック、ケネス・ブラナーとか出てきて贅沢だし、特に原子爆弾の開発リーダーに任命されて、スペシャリストたちを集める辺りからはエキサイティングな展開になっていき、原爆の実験をするシーンや実際に原爆を落とす直前のシーンからはものすごい緊張感が伝わってきました。
一方で終戦を迎え、オッペンハイマーが英雄からスパイ容疑をかけられ転落していく終盤は退屈極まりなく、まあ面白くなくなります。むしろそこがメインなのかよって思うぐらい転落のパートに時間を割いていて、アメリカにとっての歴史的な功労者が皮肉な運命をたどるところにかなりフォーカスしていましたね。
アメリカの手のひら返しがアメリカらしく、そこを強調するのも分からないでもないけど、ストーリー的にあの時間配分は無駄に感じます。それに対して、序盤、中盤飛び飛びでオッペンハイマーを描いてきたせいで、あまり彼の若い時代、恋愛、人生観は深堀しておらず、オッペンハイマーのことが分かったようで分からず終いという印象も受けました。
特に愛人ジーンとのパートは浅すぎてなんだったんだよって感じでした。今イケイケの女優フローレンス・ピューが脱いでるんですよ。クリストファー・ノーラン監督が言うんだったら私脱ぎますっていう決意だったんでしょうか。
それはそれで監督さん、ありがとうございますなんだけど、正直脱がす意味も見いだせなかったし、そもそも二人の絡みシーンいらないんじゃないかなっていうぐらい必要性を感じませんでした。いつもはなんでセックスシーンがないんだよってクレームを入れる僕が思うぐらいだから、よっぽど不必要ってことです。それにどうせならエミリー・ブラントも脱がせよ。なんで子供も産んでる妻役にベッドシーンがないんだよって。
また、原爆開発の話なのに戦争シーンは一切なく、広島、長崎のシーンもありません。あくまでも話題に出てくるだけで現場ではなく、ぬるま湯の会議室で起こっていることを映し続けるので映像的な迫力は一切ないです。
やれCGを一切使っていないだの、やれ爆発シーンに相当こだわったみたいなことが言われていましたが、そもそもCGを使うところなんてほとんどないぐらい派手なシーンが皆無なんですよ。
あくまでも科学者や政府や軍のお偉いさんたちがディスカッションしてるだけの会話劇で、ちょっと質の高い「シン・ゴジラ」や「Fukushima 50」みたいな映画と言ってもいいかもしれません。ハラハラドキドキのアクション要素やスケールの大きさはないし、様々なファンセオリーが生まれるオタクっぽさもなく、いわゆるクリストファー・ノーラン監督ファン向けの映画ではないですね。間違っても「ダークナイト」シリーズが好きな人が見るやつじゃないです。
だから物理学が好きで、オッペンハイマーに興味がある人だけが見たらいいんじゃないかなあ。この時代の科学者とか知らないと、誰が誰なの?ってなるし、アメリカ人にとっては英雄だから興味が湧くのは無理もなく、クリストファー・ノーランの最高傑作っていうのもかなりアメリカ万歳バイアスが入ってのことでしょう。
多くの日本人が死ぬきっかけを作った人間だから、日本人にとっては英雄とはほど遠いし、アメリカ人が原爆使用を正当化するシーンとかやっぱり見てて腹立つもんね。夏の時期に日本で上映されないのも被爆者や日本人の反原爆感情に配慮してのことでしょう。
アメリカ人はそれでも平気でこの時期に公開してくるから、さすがよそ様の国に原爆落とせるだけあるよね、あいつら。
コメント
そこそこ期待していたのですが…玄人向けのつまらない映画でしたか。
ちょっと質の高い「シン・ゴジラ」や「Fukushima 50」みたいな映画のフレーズがちょっとウケました~
アメリカ在住です。
今日娘の誕生日に家族で見てきました。映画男さんのご指摘に多々同意です!
子供達はアメリカ生まれ育ちのハーフですが、広島も長崎も訪れているので、爆弾の成功を盛大に祝っていたシーンはさすがにあまりいい気分ではなかったと言ってました。
私はそのシーンのあたり5分ほど見てるのが辛かったです。
歴史の一部として、目を背けてはならないと自分に言い聞かせました。
最初の1時間ほどはほんとにサイエンティストと政治家のディスカッションという感じですね。
オッペンハイマーがコミュニストに加担した容疑にかけられてから結構興味がそそられました。
Feel good movieではないので、そこを踏まえて見に行ったらよいのでは?
「パールハーバー」見に行く感覚で行ったほうがいいかもしれませんね。
はい、全く同意見です。巷ではノーラン監督の最高傑作とか言われてますが私にとっては一番つまらなかったです。後半の聴聞会のとこでは集中力が途切れてあんまり覚えてません。
後半きついですよね
カナダで、アカデミー賞、見ました。ほぼこの作品だろうなって思ったらやっぱり。見ていないので何とも言える立場ではないのですが、作品として優れた出来であったのだとは思います。ただ日本人として、俳優、監督、プロデューサーの誰一人として、”原爆を落とされてその被害にあった罪なき市民”に思いをはせ、哀悼の意を表す人がいなかったことは甚だ遺憾だと感じました。戦争は戦争なのはわかります。でも原爆を題材として選んだ以上、作った人と作った側だけに焦点を当てていることが哀しく感じます。思いをはせることもなかったんだ。誰ひとりとして。
基本、アホばっかりですからね。
全くその通りです! オッピーとか言い喜んでるやつ日本にもいるのが恥ずかしいというか、もう気がちがってるレベル。
アメリカではあまりにも原爆の悲惨さを映していないがために、原爆やっぱダメじゃんっていうメッセージはほぼ伝わってない感があります。 そういうこと考えてる人はもうすでに考えてますから…
この映画で これほど長く 原爆 というテーマを扱ってる割には なんていけないことをしたん だって 喚起される人はいないと思います。 広島に行ってみようと思う人もいないと思います。
それどころかオッピをキャラ化し楽しむ人が増えてるような感じがします… 映画ができすぎてるんですよねある意味。音楽、制作うますぎてかっこよすぎます。
おっぱいとか出てくるんで男は喜ぶだろうしオッピのためのオッピ映画です。
原爆の悲惨さは無視でしたね
中学校で39年間教師をしていた関係で、修学旅行では長崎、広島は平和学習でよく訪れました。原爆や戦争に協力をする大人にはならないでくれと言ってました。
平和学習の為に、蛍の墓やはだしのゲンも生徒たちによくみせました。
そういう観点から言うと、この映画は生徒たちに鑑賞させる必要性はありませんし長すぎます。
退職する1年前に映画男さんが教えてくれた「草原の実験」を長崎の修学旅行の前に鑑賞会をしました。生徒たちや他の先生方からいっぱい褒められました。映画「オッペンハイマー」はテーマは原爆で同じですが全く非なるものです。
中学生や高校生は「草原の実験」を観て欲しいです。
「草原の実験」の鑑賞会を開いてくれたなんて感激です。生徒たち、ほかの先生方まで褒めてくれたなんてすばらしい感性の人たちが揃った学校だったんですね
まずオッペンハイマーの描写がイマイチ…キャラが立ってない(薄いカルピス?
伝記?のくくりにして良いかわからないが、オッペンハイマーの人生にスポットライト当てるならそこじゃ無いだろうし、肝心なところは?(観客としてはソコに興味がある訳で)
踏み込んでいない(踏み込みがァ〜浅い!!)
3時間も尺があってこんなに薄味&後半大失速にはガッカリというか呆れる(つまんな
編集&脚本が無能なのか?ただただ私の感性がズレてるのか…
創作物として作る以上多少の脚色はあって然るべきで、ノーランはエンタメ精神欠如してんじゃなかろうか?皆が持て囃した結果か?(何時からだ?インセプ駒解釈は認めない
同じような題材(学者&戦争&苦悩)なら、イミテーション・ゲームのが数倍面白い
先ずはエンタメしようぜ!()
劇場満足度up(料金含め)のために尺を延ばすのは悪手(集中力続かない、中だるみ&冗長etc…
書いてる私も余りのつまらなさに怒りを感じ、長々書いてしま…あばば
お目汚し失礼!サラダバー
観ましたけど、主さんの仰る通り「日本人は観る必要無し」の一言が全てでした。
モノクロ=過去と勝手に解釈してしまい、さらにお得意の時間行ったり来たりなので恐ろしく分かりにくいですね。
正しい見方がわかったところで普通にわかりにくいのですが。
大体の視聴者は、少なくとも私はオッペンハイマーのことを知りたいからこの映画を見たのであって、話が少しずつ進んでは良いところでストローズエピに切り替わるため集中力が途切れてしまって。
様々な名優たちが出ているし、画に力もありスピード感もあるので面白くないわけじゃないけれどオッペンハイマーの功績、苦悩なんかより赤狩り、ストローズとの攻防が殆どを占めていて見たいのはそこじゃない感はありました。
この映画を見る限りではオッペンハイマーの苦悩はあまり伝わらず。
オッペンハイマーの恋愛についても、神経質な恐妻ぶりと何気に派手なベッドシーンの印象だけは強い愛人。
彼がこの2人のどこに惹かれたのかイマイチよく分からず。
なんだかんだアメリカ万歳映画でしたね。
確かに結局はアメリカ万歳に落ち着いた感じでしたね
Amazon Primeで2時間47分見ましたが、なんでこれが大絶賛されたのかと不思議に
思いました。それで英語圏の提示版Redditで調べると、本国アメリカでも思った
通り、途中で寝たり、退屈で映画館から帰った人が多かったそうです。そもそも
原子爆弾の爆縮レンズを作ったジョン・フォン・ノイマンが出てこず、私が見た
感想としては序盤オッペンハイマーが大学の教授(ボーア)に青酸カリを入れた
リンゴを食べさせようとしていた時点でドン引きしました。それは事実みたいです。
その後もオッペンハイマーが不倫するわ、身勝手に研究所で共産主義者の討論会を
開く自己中心的な人物で共感できず、まったく彼とストローズの因縁の戦いにも
関心が持てませんでした。聴聞会のHシーンも退屈なのを誤魔化そうと見えました。
正直序盤はそこまで悪くなく、やはり聴聞会がまったく面白くないのが原因かと
思います。だったらマンハッタン計画を大げさに描き、ノイマンやファインマンと
個性的な奴らをオッペンハイマーが集め、世界初の原子爆弾を俺たちで作ろうぜと
当時のオッペンハイマーは人間に落とすことを問題視せず、ただ誰も作ったことが
ない爆弾を作りたかったことを再現してほしかった。実際のノイマンはコンピュータを
作った後で、そのコンピュータと計算勝負をし、そして「よし、俺の次に計算速いのが
出来たぜ」とオッペンハイマーたちに言ったそうです。そしてストローズとの因縁も
短く描き、聴聞会も10分でまとめ、後半は日本に訪れて湯川秀樹に会った話を描いて
ほしかったです。これは他の映画を見た人も指摘していましたが、ノーランは赤狩りを
悲劇に描いており、共産主義者を犠牲者に描いていると思います。実際中国ではこれが
大ヒットのようで、理由は人それぞれですが、ノーランがオッペンハイマーを美化した
結果、赤狩りのためにオッペンハイマーを共産主義者と決めつけて攻撃したアメリカの
批判をしていると受け取ったようです。まあノーランはイギリス人なのでアメリカが
酷評されても別にノーダメージなのでしょうね。今更ですが、Netflixでドラマとして
やった方がまだ良い内容だと思います。3時間でオッペンハイマーの半生をまとめようと
無茶した結果、掘り下げが甘くて観客から共感されにくいオッペンハイマーは最後に
名誉を回復し、ストローズはヒルがやっつけました、めでたしめでたしですし。
なんで絶賛されてるんですかね
ロッテントマトの評論家もそうですが、基本ネットで印象操作されているようです
つまり実際は金もらって退屈な映画をいかに面白いのかを力説し、あとは実際に
映画館に来させて金払えさせすれば、興行収入は世界で1500億円も儲けられます
残念ながら映画男さんのように真面目に見ている人が世界では少ないんですよ
話題の映画で見るかとなり、アメリカだとデートで見に行く間隔なんです
ちなみに日本では2000円以上しますけど、アメリカだと日本円で500円です
現に原爆投下を批判した日本を叩いていた外国人のX民が次にガンダムがハリウッドで
実写化されるとなったら大喜びしてて、ホントそんな愚民ばっかりですよ、今の世界は