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FALLフォールはバカだけど面白い!ネタバレ感想

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この記事は 約4 分で読めます。

単純すぎてほとんど説明のいらないタイプのエンタメ映画。ありえないことばかり起こるものの、視聴者を楽しませるという意味では十分その役割を果たしている作品です。60点

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FALLフォールのあらすじ

ある日、ベッキーは夫のダンと親友のハンターとクライミングをしているとき、事故で夫を亡くしてしまう。それからというものベッキーはお酒に溺れ、自暴自棄な生活を送っていた。

ベッキーのことを心配した父親はダンのことは忘れて、立ち直るように助言するもベッキーは聞かなかった。

そんなとき突然ハンターがベッキーを訪れ、高さ600メートルを超えるTV塔に登らないかと提案する。塔の頂上からダンの遺灰を撒き、恐怖を克服すれば前を向いて歩けるというのだった。

ベッキーは最初乗り気になれなかったが、気が変わり、ハンターについていくことにする。

FALLフォールのキャスト

  • グレイス・キャロライン・カリー
  • バージニア・ガードナー
  • メイソン・グッディング
  • ジェフリー・ディーン・モーガン

FALLフォールの感想と評価

「ファイナル・スコア」や「タイム・トゥ・ラン」などの作品で知られるスコット・マン監督による、サバイバルスリラー。地上600メートルの高さで身動きの取れなくなった女性二人が生き延びるために奮闘する姿を描いたシチュエーションものです。

最初の5分でリアリティーのないタイプの映画であることがバレてしまい、俳優たちのレベルや演出もどちらかというとB級寄りであることが明らかになります。

冒頭のシーンなんてフリークライミングしているカップルがクライミング中に雑談したり、キスしたりする始末で危機管理の甘さが失笑ものです。それによって案の定男が落下し、死亡してしまうという自業自得の展開になり、それを嘆くヒロインという絵はまるでコントみたいでした。そりゃあそうなるだろって。

そしてどういうわけか、一緒にクライミングしていた親友がやってきては夫を亡くしたばかりのヒロインに「テレビ塔に登ろうよ、天辺から遺灰を撒けばいいじゃん、ね、いいでしょ?」などと言い出し、半ば強引に決行してしまう支離滅裂な流れになります。

テレビ塔に上ることがヒロインのトラウマ克服になるみたいな理由付けもあまりにも無茶苦茶すぎるし、登場人物の女の子たちが終始胸の谷間を見せて性的アピールしているところなんかもバカっぽいです。

なにより高さ600メートルあるテレビ塔の構造がありえない細長さとモロさで、どう見ても建築物としておかしいんですよね。あんな作り方したらそもそもまっすぐ立たないだろっていうレベルで、ネジも緩々だからね。

とにかく突っ込みどころ満載な設定やシチュエーションばかりなんですが、テレビ塔に登り始めてからはそれを打ち消すぐらいの恐怖と緊張を作ることに成功していて意表を突かれました。相当頭悪い作品なんだけど正直面白かったです。

高さ600メートルの場所で身動きが取れなくなるっていうアイデアだけでほかのマイナス要素を吹っ飛ばした感がありますね。高さ、という恐怖を上手に利用しているし、ほぼ二人の登場人物とCG映像だけでよくもまあ映画一本分の内容にできたなあ、と感心しちゃいました。

塔に登ってからは「いやいや、普通死ぬでしょ」っていうシーンの連続で、リアリティーがなく突っ込みどころが多いのは相変わらずです。でも実際怖いし、高所恐怖症の人が見たらもうそれこそ目を開けていられないんじゃないかな。

それとただ身動きが取れなくなるだけでなく、バックストーリーを織り交ぜたり、サプライズがあったり、生き延びるための新しいアイデアが浮かんだり、といった色々な展開を作れていて飽きさせません。あの状態で女二人で取っ組み合いの喧嘩してもよかったですけどね。どっちが落ちるかみたいな。

ハンターのキャラ設定がかなり腹立つキャラにしてあって、常に「大丈夫、大丈夫」言ってるんですよ。全然大丈夫じゃないのに。普通パニックになるところでもやけに冷静かつ大胆で命知らずっていうのがちぐはぐで、何がしたいのか本当に最後までよく分かりませんでした。あとせめてクライミングするキャラならもっと体絞らないとね。あんなにムチムチセクシーボディーだと懸垂できないでしょ。

一方のベッキーは頑固なのか、すぐ周囲に流されてしまうのか。ポジティブなようでネガティブというどっちつかずで同じくよく分からないキャラになっていました。二人に共通しているのはどっちもアホということですね。

あと、ラストは怒られるレベルの雑さでしたね。あんな終わり方ありかよっていう肝心なところを見せないで終わってました。サバイバル映画なんだからちゃんと救出の瞬間を見せないとダメだと思うんだけど、最後はまたB級に戻るんですね。それがまたこの映画らしいといえばらしいんですけど。

コメント

  1. きのこ食べ過ぎ より:

    この手のバカは実際世界中にいますよね。
    日本でも、着の身着のままのスニーカーで冬の富士山に登って、ニコニコ動画で生配信中に滑落死した有名な事件が。

  2. より:

    考察系Youtuberのキリンが紹介してた奴ですよね!!管理人さんも彼のチャンネルのファンだったとは知らなかったです!
    感性がキリンと同じは草

    • ちー より:

      のっけからB級の匂いプンプンでしたが、リアリティーの無さを消すくらい手に汗握る怖さがありましたね。

      そう!なぜ救出のシーンがないのでしょうかー?!ww

  3. ジャックと豆の木 より:

    はじめてコメントさせていただきます。この春高校生になる中3です。
    受験が終わったので映画でも見ようと思い、ニュースで紹介されていたこの作品にしました。途中途中で突っ込みたくなるところはたくさんありましたが、久しぶりに笑えて楽しかったです。
    なぜかわかりませんが、映画男さんのブログは学校の制限かかりまくりのパソコンで見れました。なのでこっそり見てますw
    今の時代、コメンテーターも評論家も絶賛しかしなくて見ていて総毛立ちます。
    これからも文句言い続けてください。
    応援しています!

  4. とーみー より:

    結構クソ映画じゃないですか?見る前から期待は出来ないだろうと思ってましたが、ほんと予想した通りのB級映画でしたね。
    高いところに取り残されるのとか今までにもそんな映画何個かありましたよ。シチュエーションに全然新鮮味が無いし、全体的な流れも大方予想通りだし。リアリティがなさ過ぎで自分はいやいやおかしいだろって突っ込みながら途中から早く終わればいいのにと思いました。まあ、すごい暇でリアリティとか度外視できる人はそれなりに見れるんじゃないですかね。