基本下手な女優がこれでもかというほど可愛い子ぶりっこして、俳優たちが気持ち悪いほど恰好つけてるだけのドラマシリーズ。ただ、中にはいい話もあります。42点
モダンラブ東京のあらすじ
第1話
高田真莉は同性のパートナー、彩と2人の子育てに奮闘中。仕事と子育てを両立させながらも母乳で育てることを信条とし、そのせいで仕事中も搾乳機で乳を搾らなければならないほど大忙し。ある日、シンガポールに出張に行くことになった真莉は出張先でも搾乳して母乳を保存しようとするが、、、
第2話
大学の教員佐藤加奈は、圭介と離婚したばかり。その原因をセックスレスだと信じていた。その反動もあって既婚者の男たちと出会い系で知り合い、そのまま体の関係になることを繰り返していた。そうすることで愛とは何か、セックスとは何かを知れるような気がした。しかし答えはなかなか見つかりそうもなかった。
第3話
離婚して3年が経つ大学講師の倉田奈津子は友人の勧めもあり60歳を過ぎ、マッチングアプリに挑戦してみることに。デートに現れた男性は誠実そうな速水耕介だった。最初は喋ることがなくて困惑したもののビールを一杯飲んだのを皮切りに二人は饒舌になっていく。ところしかし二人は過去に以外な共通点があったのだった。
モダンラブ東京のキャスト
- 水川あさみ
- 前田敦子
- 榮倉奈々
- 柄本佑
- 伊藤蘭
- 石橋凌
- 成田凌
- 夏帆
- 永作博美
- ユースケ・サンタマリア
- ナオミ・スコット
- 池松壮亮
モダンラブ東京の感想と評価
人気ドラマシリーズ「モダンラブ」の東京版。全7話からなるオムニバスドラマで、寒い話と暖かい話に分かれる恋愛ストーリーです。
「モダンラブ」のシーズン1はすごい面白かったのでぜひ見てみてください。しかしシーズン2は一気にレベルが落ち、とても最後まで見れませんでした。
そしてここに来て東京版がリリースされたので見てみたんですが、表面的にはモダンな愛の形を表現しようとしているものの、演出は昭和のまんまでセンスの良さを感じさせるエピソードは一つか二つぐらいでしたね。
第1話は、レズビアンのカップルが二人の子供を育ててるという昨今のLGBT問題を全面に押し出した設定になっているわりには会話のテーマは終始「母乳」で、子育てあるあるを通り越してこんなお母さんいねえよっていうレベルにまで現実離れしています。
日本では母乳幻想、あるいは母乳崇拝をするお母さんがたくさんいるのは承知していますが、それにしたって仕事中に会議室や飛行機の移動中にもトイレの中で搾乳機を使ったり、といったくだりがやりすぎです。
百歩譲って一人目の赤ん坊ならあれぐらい気合を入れて頑張ろうとするのはまだいいとしましょう。でもすでに子育てを経験済みの二児の母があんなに融通が利かないはずがないじゃん。
搾乳機のシーンを繰り返すわりには一人のときにもなぜか胸を隠したりしていて、誰に対して恥ずかしがってるのか分かりません。言っておくけど、別におっぱいが見たいんじゃないんですよ。でもなんで誰もいないのに胸を隠すのかなあって思っては本気で見れなくなるんですよ。
母乳だ、搾乳だっていうのをメインテーマに扱っているのに授乳のシーンがないのも不自然だし、ちょっと待てよその前にレズビアンのカップルなどういう経緯で二人の子供を育てることになったんだよっていう疑問も解決されません。いやあダメだわ、これ。
第2話はさらに訳の分からない話で離婚後も前の夫と仲良しの大学教員の女が既婚者とやりまくって愛とは何かを模索していく、という背筋も凍るストーリーになっています。
女はラブホテルに入ると、必ず男になんで浮気するんですか?などという愚問を放ち、そのせいで男たちが興ざめして、不快になってやらずに帰るっというパターンが繰り返されます。あのね、やれること確定でラブホテル来てる男が、「なんで奥さんいるのに浮気するの?」って言われたぐらいで気分損ねたりしないから。なんならどんな失礼なことでも聞き流すパワー持ってるからね、やる直前は。
そんでもってさんざんいろいろな男と寝た後で女はやっぱり元旦那が好きみたいな結論になっていく意味不明さといったらないです。街中を突然きゃっきゃいいながら走り出したり、雨の中傘もささず歩いたり、いきなり女が泣き出したり、もう一事が万事昭和でトレンディードラマでクソすぎます。
一番、ぶっ飛んだストーリーは第5話じゃないでしょうか。お見合いの相手が身分を詐称したホームレスだった、というありえないファンタジーで男は髪の毛にパーマを当ていて、綺麗な身なりをしていて、不動産会社の社長を装うっていうなんのこっちゃ分からない設定になっていました。
また、女がいざ男の正体を突き止めても「私は気にしないから」とかいうのが笑えました。気にするだろ。社長って嘘ついて実はホームレスって格差ありすぎじゃん。職業うんぬんじゃなくてそんな嘘をつき通そうとする奴って普通にやばい奴じゃん。
また、そのホームレス男を演じたユースケ・サンタマリアの演技がもう見てられないです。一体何年主役級の役をもらって演技しててあのレベルなんだよって思いますね。素人じゃん。
唯一、モダンだなあ、勝負に出てるなあと思ったのは第3話ですね。主人公は60代の男女。アプリで知り合い、デートに行き、一日を過ごすっていう無理のない平凡なストーリーなんですが、これで一つの恋愛ドラマを作っているのはかなりすごいと思いました。脚本も上手いし、出演者の演技もいいです。デート中、隣の席にいた若い男女とか最高でしたね。
サプライズもあるし、鞄一緒に持ちますかって男性が本を持ってあげるところとか紳士的でいいですね。二人してバックパックの片方だけ持って歩いたらもっと笑えたけど。いずれにしろ男女二人とも可愛かったし、微笑ましかったですね。
第6話はイギリス人女性が日本人男性に恋する国際恋愛ストーリーになっていて終盤までは楽しく見れました。ただ、女性が日本に行ってからは男がどんどん気持ち悪くなっていき、普通なら女性はフェードアウトしてないとおかしいでしょっていうぐらいの雰囲気で、なんであんな変にロマンチックにしようとしたのか理解に苦しみます。
まず恋してる相手がわざわざ海外から来るのにどこに泊まるか決めてないっておかしいでしょ。なんでお前の家に泊まらせないでホテルなんだよ。それならホテルに一緒に泊まれよ。ここまで来てなにを恥ずかしがってんだよ。
そのくせ男が彼女に見せるためにアパートの屋上でトウモロコシを栽培してた、という「なんじゃそりゃ」なサプライズをするんですよ。何日であの長さのトウモロコシ育てたんだよ、お前は。そもそも東京の屋上のスペースで育つのかよって。自分の家に泊めるより、あのサプライズのほうがずっと恥ずかしそうなもんですけどね。あんなにロマンチックなことしてるのにあの後、彼女だけホテルに泊まるんでしょって思っては話に入っていけませんでした。
男はずっとトウモロコシの話しかしないし、イギリス人美女があいつに惚れる理由がちょっと解せませんね。イギリス人役のヒロイン、可愛いなあって思ったら「アラジン」に出てたナオミ・スコットでしたね。ほぼナオミ・スコットの可愛さだけで成り立ってたエピソードともいえそうです。
とまあ見れるエピソードとそうでないエピソードがあるドラマでしたね。好き嫌いが分かれるだろうし、それについて話し合うのもいいかもしれません。あなたはどのエピソードが一番好きですか?
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