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ストーリー・オブ・マイ・ワイフは長くてつまらない!ネタバレ感想

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ドキドキしない大人の恋愛ドラマ。芸術路線、官能路線共に中途半端で、ただただつまらない話になっています。33点

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ストーリー・オブ・マイ・ワイフのあらすじ

船長のヤコブはある日、船上で腹痛を訴える。料理人に原因を尋ねると、長年の海の上での生活による病気じゃないかと言われる。結婚していれば少しはましになる、という彼のアドバイスを聞いて、ヤコブは衝動的に自分も結婚しようかと考え始める。

そんな中、ヤコブはレストランで友人と落ち合う。何気なくヤコブは友人にそろそろ結婚しようかと思うんだと告げた。そして次にレストランに入ってきた女性と結婚すると宣言した。

その直後にレストラン内に入ってきた女性は美しいフランス人女性リジーだった。ヤコブはすぐに彼女の席に行き、二言目にはプロポーズしていた。リジーもヤコブのアプローチに驚きつつもそれを楽しんでいる様子だった。

二人はまもなく結婚し、ヤコブが海に出る度に数か月家を留守にしてはまたリジーのもとに帰る、という結婚生活をスタートさせる。

しかしヤコブはリジーは自分の側から離れてしまうのではないかという脅迫観念に襲われ、彼女のことが気になって仕方がなくなる。

ストーリー・オブ・マイ・ワイフのキャスト

  • レア・セドゥー
  • ハイス・ナバー
  • ルイ・ガレル
  • セルジオ・ルビーニ
  • ジャスミン・トリンカ

ストーリー・オブ・マイ・ワイフの感想と評価

心と体と」のイルディコー・エニェディ監督による同名小説の映画化。運命的な出会いを果たした男女のツンデレ結婚生活をダラダラとつづった退屈な作品です。

レア・セドゥーの色気だけで成り立っているような映画で、レア・セドゥーのツンデレぶりと悪女ぶりを楽しむ以外はほとんど見所がないです。

今フランス人で悪女を演じさせたらレア・セドゥーの右に出る者はおそらくいないんじゃないでしょうか。ひと昔前はそれがジュリエット・ビノシュだったけど、完全にレア・セドゥーがその座を奪った感がありますね。

本作でもレア・セドゥーは確かに美人で魅力的です。しかしいかんせん脚本と編集と演出が悪いせいで彼女の良さが発揮されておらず、話がつまらなくなってしまっています。とにかく長い。約3時間もいらないでしょ、こんな話に。

物語は主人公の船長とミステリアスな女性がレストランで出会い、スピード婚をしてから別れるまでを描いていきます。要するに自信のない夫が、美人妻が逃げないか心配な毎日を過ごし、束縛したり、疑ったり、喧嘩したり、仲直りしたりしては結局最後は別れちゃう話です。

プロット自体は別に問題ないです。ただ一つ一つのシーンの時間のかけ方と、時間をかけた割には特に何も起こらない拍子抜けな展開にじれったくなり、2,3回に分けて見ないときつい構成になっていました。じらす割には特に視聴者にご褒美がないんですよね。

このタイプの映画はもっと官能的にして、これでもかっていうぐらいベッドシーンを見せて、情熱的な愛情とその裏にある憎悪を見せて行かないとダメです。そのためのじらしや前置きが長いならまだ受け入れられるんですよ。

絡みもあるにはあるんですが、なぜかものすごい引きで撮ったりしていてアングル的にもビジュアル的にミスってます。文学的にしたいのは分かるんですが、二人の心理的な駆け引きだけで一本の映画にするのは無理があります。

夫婦のやり取りがいまいちなら浮気相手、愛人をもっと危険な人物にしないとね。妻の友人の作家の男は顔がむかつく、という点においてはかなり頑張ってたほうです。でも褒めるところはそれぐらいでした。

終始自信なさげの船乗りが、ずっと妻のことを心配してるだけで、途中若い子に目移りしそうになったときも結局のところなにがしたいのかよく分かりませんでした。

なんで既婚者のくせにノリで若い子にプロポーズしちゃったんだろ、あの男は。やりたいだけならやればよかったし、結婚したいんだったら今の妻とは別れて新しい子に乗り換えればいいけど、どっちもしないっていう選択肢を選んだ意味が理解に至りませんでした。

歳の差カップルで一緒にいたいけどいられない、別れるべき運命にある男女、という点においては「愛人」や「この世界に残されて」と似ている部分も多少ありました。しかしどちらの作品の足元にも及ばないですね。ポテンシャルはもっとすごいものがある気配だけは感じつつも、最後まで気配だけで終わっていく残念な仕上がり具合でした。

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