日本の大人気小説を基にした、実写化の失敗作とはこういう映画のことをいうんだよ、という見本的な作品。28点(100点満点)
ノルウェイの森のあらすじ
ワタナベ(松山ケンイチ)は唯一の親友であるキズキ(高良健吾)を自殺で失い、知り合いの誰もいない東京で大学生活を始める。そんなある日、キズキの恋人だった直子(菊地凛子)と再会。二人は頻繁に会うようになるが、心を病んだ直子は京都の病院に入院してしまう。そして、ワタナベは大学で出会った緑(水原希子)にも惹(ひ)かれていき……。
(yahoo映画)
ノルウェイの森の感想
トラン・アン・ユン監督による、日本の大人気小説を基にしたSF映画。気付いてない人も多いかと思いますが、村上春樹はSF作家です。
なぜならあんなに恥ずかしくて、くどくて、キザなセリフをすらっと言えてしまう登場人物は宇宙人に違いないからです。
そんな小説の中からかなりのセリフをそのまま取ってきた感のあるこの映画は見事にSFぽっく仕上がっていて、突っ込みどころ満載でした。
ではまずこの映画に出てくる宇宙語をレベルごとにピックアップしていきましょう。
1.「君のこととても好きだよ」
2.「毎週日曜日僕たちはあてもなく歩き回った、まるで魂を癒す宗教儀式みたいに」
このふたつのセリフは宇宙語というよりは外国語から日本語に直訳してきたような言葉で、ここでピンとくるかどうかがカギとなってきそうです。なにも感じない人は宇宙人の可能性があるのでDNAを調べたほうがよさそうです。
3.「ちょっと失礼。人生は短い。時の洗練を受けていないもの(本)を読んで貴重な時間を無駄にするようじゃだめだ」。
これはかなりハイレベルな宇宙語ですね。これを得意気に言ってるのが大学生っていうのもポイントです。こんな奴人間界にはまずいないでしょう。
4.「時間だけは余ってるんだ」
「そんなに余ってるの?」
「その時間の中で君を眠らせてあげたいくらいさ」
恥ずかしい。恥ずかしすぎる。お化けを見たときのようにぞっとします。もうすぐそこに宇宙人がいるという臨場感がありますね。
5.「(キズキ君のこと)愛してたのよ、でもダメだった。だからすごく痛くって。いろんな風に試してみたの。でもダメだった。」
深夜、京都の山奥を歩きながらこんな話をしている男女って宇宙人というより妖怪に近いのかもしれません。とにかく一事が万事この調子なので、鑑賞中にも突っ込まずにはいられなかったです。
登場人物がみんな貴族のような育ちの良さそうな美男美女で、そのくせものすごい下品な話を淡々としているのも異次元でした。
それがプレイの最中のことならまだ許せるんですが、フランス料理なんかを食べながらさも当然のように性を語るので嫌みったらしいだけでした。
なんなんでしょうね、あいつら。療養所も療養所で患者の女の子たちは全員かわいいは男は連れ込んでもいいは、夜遅くまでギター弾いて歌って遊ぶは、挙句の果てには男女でよろしくやってるからね。そんな療養所あるならぜひ入りたいよ。
そして改めて思うのが、こういうありえない状況の数々を全て納得させるのがやはり「SF映画」という便利なくくりじゃないでしょうか。ETの感覚で見れば、まあSFならしょうがないか、と思えるからね。
コメント
お久しぶりです。
震災後子供のwiiであなたのブログをたまに読んでいました。しかしコメントをwiiで書くのは大変なので控えていました。
地震後家が歪んだので直していました。
リビングの床が傾いたので直そうとして床を開けたらなんと家の基礎が真っ二つなのには驚きました。
でも東京に近い此処に住み続けると思います。
笑えるかもしれませんが若いころ付き合ってたコピーライターの年下の男の子がよくこんなセリフ①②を言っていましたね。(笑)
顏はスピッツの正宗君に似ていた。(笑)
なんか別の意味で観てみたくなりましたね。
ちなみにどうも村上春樹は苦手そうなんで読んだことはないですね。
mamarin42さん
お久しぶりのコメントありがとうございます。その元彼はきっと宇宙人だと思いますよ。
これ原作読んでからアタックした人が多いだけに帰らぬ人の数も半端無いらしいです隊長!
自分は優しいので一カ所だけ突っ込みました「ローション使えば良いじゃん」