言うことを聞かないクローンたちが自分たちの意思で正義を追求していく物語。特にこれといった見どころはありませんでした。38点
バッドバッチのあらすじ
バッドバッチのメンバーはデパ・ビラバとケイレブ・デュームを助けるために惑星カラーに降り立った。彼らのおかげで形勢逆転に成功した共和国軍だったが、突然オーダー66が発令され、クローンたちがデパ・ビラバとケイレブ・デュームを攻撃し始める。
デパ・ビラバは殺害され、ケイレブ・デュームは一人で逃亡しようとした。何が起こっているのか分からなかったバッドバッチはケイレブ・デュームを逃していいものか判断がつかなかったが、ハンターは良心に任せてケイレブ・デュームを見逃すことにする。
惑星カミーノに向かったバッドバッチはそこでパルパティーンの声明を聞くことになった。なんでも新たに帝国軍の設立するというのだ。バッドバッチは再び困惑した。
そんなバッド・バッチの前にクローンの少女、オメガが現れ、意気投合する。彼女と行動を共にしていると、バッドバッチは帝国軍からの命令で実弾を使ったシミュレーションをさせられ、益々不信感を募らせていくのだった。
バッドバッチのキャスト
- ディー・ブラッドリー・ベイカー
- ミシェル・アン
- トム・ケイン
- ベンジャミン・ディスキン
- マシュー・ウッド
- フレディ・プリンゼ・ジュニア
バッドバッチの感想と評価
デイブ・フィローニ原案、製作によるスターウォーズスピンオフ作品。オーダー66直後の銀河系を描いたアニメシリーズで、序盤から終盤にかけてどんどん面白くなくなっていくやつです。
「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」と「スターウォーズ・エピソード4新たなる希望」の間に起きた出来事をつづっていて「スターウォーズ・クローンウォーズ・シーズン7」の続編ともいえる話です。
主人公はバッドバッチと呼ばれるクローンの特別部隊で、ジェダイを殺害する命令を受けなかった彼らが自分たちの意思で運命を決めていく様子を帝国軍に支配されつつある混沌とした銀河系のカオスぶりと共に伝えています。
新しいキャラが出てきたり、懐かしのキャラを再登場させたり、と新旧ファンに対してくまなくサービスしようとしているのは分かるんですが、16エピソードもあるのに基本的に当たり障りのない話に終始します。
クローントルーパーがストームトルーパーに入れ替えられる変革期に焦点を置いているかと思いきや、途中から賞金稼ぎの話に方向転換したり、捕まった仲間を救出するというお約束パターンになり、結局のところなにが見せたかったのか分かりませんでした。
最後は惑星カミーノを破壊したことで、なんとなくスターウォーズの歴史的イベントを説明したようなノリで終わっていくのに違和感を感じるし、大きなサプライズもなく、大胆さや挑戦に欠けるシリーズだったと思います。
新キャラのオメガを大々的に推してみたけれど、彼女のストーリー上の役割が大してなく、あまり機能してませんでしたね。
オメガはマンダロリアンシリーズでいうところのベビーヨーダことグローグーのポジションなんですが、グローグーほど神秘さも可愛さもないから、なんでいるのか分からないんですよね。
グローグーはまだ黙ってくれるからいいものの、オメガなんてお喋りで、出しゃばりで最後のほうなんて作戦にまで口出すようになってたからね。とにかく助けなきゃ、助けなきゃってうるさいんですよ、あいつが。お前を助けるのだって命懸けでやってるのに、どの口がほかの人まで助けろとか言うんですか。
あれなら何か特別な能力を持っていないと出す意味がないし、フォースが使えるわけでもなく、戦術が得意ですとか、なんだよそれって話ですよね。戦場経験もないのに戦術が得意って、未婚の結婚カウンセラーかよ。
面白かったのはエピソード1と15ぐらいかな。後のケイナン・ジャラスことケイレブ・デュームが逃げるところは良かったし、惑星カミーノが撃ち落されるシーンも美しはありました。つまり最初と最後のほうだけ見ればいいっていう内容でした。
ある惑星に行って賞金稼ぎの仕事をして、また別の惑星に行って別の仕事をしてってマンダロリアンと全く同じだしね。仲間の裏切りとかで話を盛り上げようとするなら、せめて裏切った奴を死なせないと盛り上がりに欠けるし、結局行ったり来たりして、最後は最初の地点に戻ってきて元の鞘に収まる的な話になっているのがつまらないです。
ディズニーはとにかく数で勝負みたいな方針になっているから最近はとにかく人気シリーズの作品を量産しようと必死ですね。でもそんなに面白いものをポンポン作れるわけないんですよ。
ファンにとってはその世界に触れていられるだけで幸せという考えもあるんだろうけどこの作品はスルーしてもいいかなって思います。
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