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アウトポストはアクション重視の戦争映画!感想とネタバレ

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この記事は 約5 分で読めます。

前半は退屈だけど、後半のアクションシーンが見ものの戦争映画。こんな状況にいたら絶対死ぬでしょ、という数的不利の戦いが見れます。59点  

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アウトポストのあらすじ

アフガニスタン紛争の最中、クリントン・ロメシャをはじめとする、アメリカ軍の陸軍兵士たちが山に囲まれた村カムデシュに到着する。

そこにあるアメリカ軍のキーティング前哨基地は谷底に位置し、周囲を山が囲っていた。そのため敵からは丸見えなのに対し、基地から敵の姿を見つけるのは容易ではなかった。

アメリカ軍は度々タリバンの奇襲攻撃の標的となった。アメリカ軍はできるだけ地元民と協力し、友好的に平和を保とうとしたが、アフガニスタン人はかつてロシア軍やイギリス軍に侵攻された過去を持つことから、なかなかアメリカ軍を信用しようとはしなかった。

キーティング前哨基地は何度も襲撃にあったが規模が小さかったため司令官たちは意に介さなかった。通訳のモハメドが近いうちに大勢のタリバンが一挙押し寄せてくると警告しても、毎日のようにそれを聞かされている彼らは耳を貸さなかった。

すると、ある日キーティング前哨基地は数百人にも武装したタリバンに囲まれ、絶体絶命の危機を迎える。そんな中、クリントン・ロメシャをはじめとする兵士たちは援軍が来るまで決死の覚悟でタリバンたちと壮絶な戦いを繰り広げる。

アウトポストのキャスト

  • スコット・イーストウッド
  • ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
  • オーランド・ブルーム
  • マイロ・ギブソン
  • ジャック・ケシー
  • ウィル・アッテンボロー

アウトポストの感想と評価

ロッド・ルーリー監督によるノンフィクション本を原作とした、実話ベースの戦争アクション。数百人のタリバンに囲まれながらも戦い抜いた数十名のアメリカ軍人たちの決死のサバイバル劇で、人間ドラマやストーリー性には欠けますが、アクションは十分に楽しめます。

舞台はアフガニスタンの小さな村カムデシュに設置されたアメリカ軍基地。そこは360度険しい山に囲まれており、地理的にかなり不利な場所なのに対し、パキスタンとアフガニスタンを結ぶ重要なポイントでもあります。

しかしながら基地は日常的にタリバンの攻撃に遭い、その度にアメリカ軍の兵士たちが命を落としていきます。

そのため将来的には基地は閉鎖されると言われながらも度々延期になり、そうこうしているうちにやがてタリバンが一挙押し寄せてくる、というのがストーリーの流れです。

カムデシュの戦いを描いた物語で、それ以前の出来事は全て決戦につながる「フリ」となっていて正直なところストーリーはあってないようなものです。

一方で序盤から中盤には小さな事件がぽつぽつと起こり、近いうちもっと大きな戦いが勃発するのではないか、という緊張感を作りながら約1時間ほどずっと嫌な予感を演出していくストーリー構成は上手いです。

そして決戦の火ぶたが切って落とされると、あとはノンストップの戦争アクションへと移行していき、そこからはもう息つく暇もないほどハラハラドキドキの展開が待っています。

カメラワークが特徴的で、終始登場人物の至近距離から撮影しているので臨場感が半端なく、敵に囲まれた危機的状況が伝わりやすくなっていました。

また、誰が主人公で、誰が脇役という扱いの違いも特にないので視点はそのときそのときで目まぐるしく、ある兵士から別の兵士へと変わっていくのもスピーディーでいいです。

日本ではまるでオーランド・ブルームが主演であるかのような宣伝をしていますが、彼の出番は前半の一部だけです。だいいち日本人ってオーランド・ブルーム、オーランド・ブルームうるさいから。強いていえば本作はオーランド・ブルームじゃなくてスコット・イーストウッドが中心の映画なんですよ。

そのスコット・イーストウッドはクリントイーストウッドの息子なのに対し、同じく兵士役のマイロ・ギブソンはメル・ギブソンの息子だそうです。「テネット」のジョン・デヴィッド・ワシントンはデンゼル・ワシントンの息子だし、ハリウッドでも最近二世俳優たちが続々と活躍していますね。

イーストウッドやギブソンのジュニアたちも良かったんですが、ほかの俳優たちも普通に演技が上手なので安心して見れました。特にラストにカウンセリングを受けるカーター役のケイレブ・ランドリー・ジョーンズの泣き演技にはしびれました。

セリフの大半は軍人特有のゲイネタだったり、強がった軍人同士がお互いをけなし合ったり、励まし合ったりするベタなものです。

「もし頭に銃を突きつけられていて、男とやらなければいけなかったら誰とやる?」みたいなジョークがほとんどで、大喜利みたいになっていました。「チャック・ノリス」って答えてた奴もいたしね。

生存者、あるいは死亡者を英雄扱いし、称えて終わるのはハリウッドの実話戦争映画あるあるですね。ただ、この件に関しては冷静に考えたら、そもそもあんな場所に基地を設置したアメリカ軍の上層部の凡ミスですよね。

わざわざ敵に攻撃されやすい場所に基地作ってどうするんだよって話じゃないですか。その致命的なミスを生存者にメダルあげてごまかしてる感がありますね。あれだけ被害者が出てからやっと撤退しても遅いから。 

コメント

  1. ちー より:

    フィクションならカッコいい銃撃シーンとなりますが、実話だと思うと言葉を失いますね。
    ほんと、あんなとこに基地作るなんて兵士の命を軽んじてるとしか思えないですね。
    私もケイレブ・ランドリー・ジョーンズの演技、印象に残りました。