アマゾン製作による人気恋愛バラエティー「バチェラー・ジャパン」の女性版。大富豪のヒロインと結婚するために17人の男が必死で自分アピールするサバイバル恋愛バトルで、キャラの濃い参加者のおかげでかなり笑えます。
バチェロレッテ・福田萌子
バチェロレッテ・ジャパン・シーズン1のバチェロレッテに選ばれたのは沖縄出身で、職業スポーツトラベラーの福田萌子(32歳)。
沖縄の人に聞いたんですが、彼女は沖縄でフリーペーパーのモデルとかしていたそうです。通りでモデル体型なんですね。
性格は回りくどいコミュニケーションを嫌い、自分の意見をはっきり言い、相手にも同じようにストレートな表現を望むタイプで、いわば外国人女性っぽい自己主張の強さを兼ね備えています。
その一方で職業のスポーツトラベラーというのがいまいちピンと来ないですね。月に2回ほど海外に遊びに行き、日本の各地に家があると豪語するほど金持ちな理由がはっきりせず、自分でビジネスを成功させた末のセレブというより、実家が金持ちのお嬢様という印象です。
「バチェラー・ジャパン」では男の職業や地位が強調されて、その玉の輿に乗るというのがテーマだったのに対し、バチェロレッテではその辺が曖昧になっているんですね。
バチェロレッテ・ジャパンの出演者
さて、福田萌子のハートを射止めに来た17名の精鋭たちは次の通りです。
杉田 陽平
林 完伍
鈴木 祥友
黄 皓
芹澤 東洋
谷口 達郎
藤井 達也
エバンズ マラカイ
當間 ローズ
北原 一希
下山 裕貴
萩原 章太
五島 幸夫
牧野 龍介
楠 ダニエル
榿澤 涼太
瀬戸口 弘樹
どうでしょうか。なかなか濃いキャラが揃っているんじゃないかと思います。職業の怪しさもさることながら、気持ち悪い男も一人や二人じゃありません。また、外国の血が入った出演者も数多く揃えていて、過去シーズン一西洋かぶれ感が際立っていますね。
特に當間ローズの外見とキャラは強烈で、漫画に出てきそうなキザ男キャラなのが笑えます。カラフルなズボンに常に胸元を開けたシャツを着て、水着姿になるとAV男優か、ゲイにしか見えないもんね。キャラ的には最高じゃないですか。
ほかにも画家の杉田陽平のポンコツぶりとか、オーダースーツテイラー牧野龍介のズボンの丈が短すぎるところとか気になるところが一杯で、僕的には最高のメンバーでした。
バチェロレッテ・ジャパンの感想と評価
バチェラー(男性)がバチェロレッテ(女性)に変わっただけですが、結論からいうと、面白いです。うさん臭いのと下らないのは相変わらずで、やらせとか、本気度はとりあえず目をつぶって、出演者に突っ込みを入れながら半笑いで見る番組ですね。
まず、気になったのは、バチェロレッテが32歳なのに対し、男性出演者のほとんどが20代の年下という点です。バチェロレッテは本当に結婚相手を探しているのかもしれないけど、男たちはお前、絶対結婚する気ないでしょっていう奴らばかりなのが気になりました。
もっと結婚を焦ってるぐらいの30代後半、40代ぐらいの男たちを集めてよかったんじゃないのかなぁ。それともセレブのヒロインは当然ピチピチの年下のイケメンを選ぶ、という先入観からキャスティングしたのかなぁ。
北海道出身でオーストラリア人のエバンズ・マラカイなんて23歳だからね。確かに大人っぽいし、落ち着いているし、バチェロレッテには気に入られているみたいだけど、まだ働き出したばかりみたいな年齢で即結婚ってなるかなぁ。
それに対し、おそらく一番安定して、バランスの取れた相手が料理研究家の北原一希じゃないでしょうか。
長身で、笑顔が素敵な癒し系男子の彼はがつがつせず、かといって控えめすぎでもなければ、ちょうどよい接し方をして、相手の懐に入り込むのが上手で、記念すべき最初のローズをもらっていましたね。おそらく北原一希は最後のほうまで生き残るでしょうね。
ウザキャラもたくさんいて、一番ウザいのは間違いなく、美容男子、瀬戸口弘樹でしょう。女性的な喋り方、沖縄に行ってまで絶対日焼けはしたくないという美意識、かつほかの男性参加者を次々と敵に回していく攻撃性を兼ね備えていて、気持ち悪さが半端なかったです。
あと、バチェロレッテも含めて、全体的になぜかわざわざ英語を使って喋るベタな国際人アピールをする奴らが多くて、寒々しいですね。
外国人の血を引いた参加者もみんな普通に日本語ペラペラなのに「英語のほうが自分の言いたいことを表現しやすいんで」とか言いながら、英語で格好つけようとするのが逆にダサいですね。
特にバツイチ、不倫経験者の下山裕貴の英語と日本語の使い分けが絶妙です。離婚歴のことを話すとき、最初のワンフレーズだけ英語で、その後は日本語で話してたからね。お前、絶対日本語のほうが得意だろって。
ただ、バチェロレッテも外国かぶれタイプなので、まんざらでもなさそうなのがポイントで、もしかすると、外国人の血を引いた出演者とゴールインということもありえそうですね。ただの外人好きっていう可能性もあるし。
いずれにしてもバチェロレッテはなかなか厳しい目で男たちをジャッジし、矛盾点や弱点を見つけると容赦なくそこを突いてくるので、生き残るのはなかなか大変そうですね。
そして強い女性が、男たちを振るい落とし、厳選していく、というプロセスそのものがこの番組の見所になっているといえそうです。だから男性よりも女性目線で見た方が面白いのかもしれませんね。
出演者はそれぞれ突っ込みどころ満載で申し分ないです。それに対し、同シーズンの最大の失敗点は、スタジオのキャストでしょう。
今田耕司、指原莉乃、藤森慎吾だった前回と比べ、ナインティナインとシェリーがスタジオトークを盛り上げようとしているんだけど、ナインティナインが控えめなコメントしかしておらず笑いが少ないです。
また、シェリーの声がふざけんなというほど枯れていて、聞き取るのが大変です。前日まで飲んでたのか、それともただの風邪なのか分からないけど、別日に撮り直せよっていうぐらいの放送事故になっていました。
そのくせ出しゃばって、一番喋るもんだから、ただの嗄れ声のスナックのおばちゃんみたいなことになってるじゃん。もう、次回はシェリーがバチェロレッテやれよ。
コメント
何か「志願兵・ホストクラブ」みたいな印象。
いつもの「バチェラー」だと、女たちの欲望は「玉の輿」一本なんだけれど、男女逆転させると男たちのモチベーションが良く分からん?ナルシズムなのか性欲なのか?
あと、「スポーツトラベラー」の経歴については、映画男さんに同意。
ルー大柴の「職業・詩人」なみに胡散臭い。
男たちが本当に結婚がモチベーションになってるのかは謎ですよね。
男性陣のキャラが濃すぎて、リアリティーショーよりも、コメディー映画にした方が面白い気がします。
すごい面子ですよね。