何も考えずただ笑いたいときに見るべき、下ネタ満載のおバカコメディ。下品な話が好きな人にはもってこいです。そうじゃない人にはおすすめしません。52点
ジェクシー! スマホを変えただけなのにのあらすじ
ジャーナリスト志望のフィルは、バイラルサイトに記事を投稿する仕事に就いていた。彼には友人も恋人もおらず、仕事を終えると家に直行し、一人で孤独に過ごす毎日だった。
そんなある日、フィルは新しいスマホを購入する。スマホにはジェクシーという名の女性AIが搭載されていた。それ以来、フィルはジェクシーに散々振り回されることになる。
ジェクシーはほかの人工知能とは違って口が悪く、感情を持っていた。引っ込み思案のフィルに対し、ジェクシーは容赦なく尻を叩き、外に出て行くように勧めた。
ところがいざフィルに好きな女性ができると、猛烈に嫉妬心を見せるようになる。そしてジェクシーはあらゆる手段を使ってフィルの恋の邪魔をしようとするのだった。
ジェクシー! スマホを変えただけなのにのキャスト
- アダム・ディヴァイン
- アレクサンドラ・シップ
- マイケル・ペーニャ
- ローズ・バーン
- ジャスティン・ハートリー
ジェクシー! スマホを変えただけなのにの感想と評価
「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」の脚本家ジョン・ルーカスとスコット・ムーアが共同監督による、スマホの人工知能を笑いのネタにしたおバカ映画。
テーマやプロットに特に斬新さはありませんが、ジェクシーの下品さにはちょっと笑わされました。
AIが人間のいうことを聞かなくなって暴走したり、感情を持つようになるといったプロットは「2001年宇宙の旅」や「her/世界でひとつの彼女」など結構昔から使い古されたものですよね。
その点、この映画はかなりベタで、すでに見たことがあるような話と感じるんじゃないでしょうか。とはいえ終始一貫して下品&下ネタ路線を突き進んだことで、それなりの笑いが生まれていました。少なくとも「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」よりは断然面白かったです。
ジェクシーの口の悪さはなかなかのもので、主人のフィルのことをあらゆる卑語で呼ぶだけでなく、フィルの行動まで決めるのに対し、フィルは言われるがままという変な関係性が最初からできていました。
気の弱いフィルは人口知能に手玉に取られ、なにをするのも彼女を頼るようになります。そしてジェクシーに煽られるように友達や恋人を作る努力をはじめ、退屈な人生を変えていこうとする、というのが物語のあらすじです。
アレクサ、シリ、Googleアシスタントなど音声アシスタント分野は成長が著しいし、ときどき笑えるエラーを起こしたりするので、これまであくまでもSFの世界の出来事だったことが今ではすっかり現実となりましたよね。
そういう意味ではジェクシーみたいなバージョンのAIがいてもいいし、むしろドMの男にはAIにきつい言葉で怒られたり、命令してもらうのが最高だという現象が今後起こらないとも限らないです。
お腹が空いたからデリバリーを頼もうっていうと、勝手にジェクシーに注文を決められちゃったりするんだけど、優柔不断な人にはあれぐらいのほうが助かるかもね。そういう意味ではぶっ飛んだ話にも関わらず、将来的な実現化を想像してしまうような箇所も少なからずありました。
キャストは主人公の俳優アダム・ディヴァインの演技がわざとらしく微妙でしたね。恋人役のケイトは「X-MEN: ダーク・フェニックス」のストーム役でお馴染みのアレクサンドラ・シップが演じていて、キラキラの美女に映っていました。
二人があまりに対照的で、不釣り合いすぎて、恋愛エピソードはほぼほぼオタクのファンタジードラマといっていいでしょう。
あんな気持ち悪い男と、モテるであろうケイトがそもそもデートに行くかよっていう非現実さをかなり寛容に見ないと一連のエピソードには付き合いきれないでしょう。
また、主人公と恋人のパートは会話もあまり面白くなく、笑いも低レベルです。一方でスマホAIのジェクシー、スマホショップ店員のおばちゃん、マイケル・ペーニャ扮するボスのおバカな笑いにはそれなりに楽しませてもらいました。
マイケル・ペーニャ演じるボスいわくインターネットでバズが一番起こりやすいネタは、小動物とピザとイギリスのロイヤルファミリーって言っていましたが、あながち間違ってもなさそうなうえに皮肉が効いていていいですね。
スマホ店員のおばちゃんは毒舌なのになぜか憎めないのが素敵です。そしてジェクシーはスマホを人間の体に見立ててやるという前代未聞のことをやりだしたので声を出して笑ってしまいました。
スクリーンをスワイプして、USBの差し込み口にプラグを抜き指しすると、AIがあえぎだすんだって。挙句の果てにはジェクシーが「今日はイヤホンジャックに入れてもいいよ」って誘惑してきたり、あれ考えた奴アホでしょ。大いに笑ったけど。
コメント
「入れて」「抜いて」「入れて」「抜いて」 (…ん?何?)
「AH!」「YES!」 (ブフォッ!)
いやホント何をしているのかとw
吹き替え版での視聴でしたが、おそらく字幕より悪乗りがさらにカッとんでいると思います。
あのやり取りアホですよねえ。でもああいうの嫌いじゃないです。
『her』のビッチ版といったとこでしょうかw
下ネタ、ウェルカムなので楽しく見られましたw
携帯とのベッドシーン?!は前代未聞で、笑いましたwww
携帯のベッドシーンはすごいアイデアだなって思いました