Hulu制作による水原希子主演の旅番組。あらゆる旅行企画の中でも最低レべルのつまらないコンテンツです。企画自体がお粗末で、ドラマ路線なのかリアリティー路線なのか中途半端。悪い意味で素人感丸出しになっています。26点
ブラを捨て旅に出ようのあらすじ
ある日突然、水原希子がHuluを訪問し、世界一周の旅をしたいとスタッフに打ち明ける。そしてその様子をHuluで独占配信してくれないかという。
戸惑いながらもHuluはこれを承諾。企画が成立し、水原希子はさっそくカメラマンを連れてひとり旅に出発する。
スタイリストもメイクも同行せず、水原希子は行き当たりばったりで行動する。スタッフはあくまでも旅の記録係。NGもなく、何を撮ってもいいという。手助けは一切必要とせず、何でも自分でやると水原希子は宣言した。
この作品が用意するのはドラマとしての最低限のストーリー設定のみ。そこから先の展開は水原希子次第。
そんな条件の中でハプニング満載の旅が始まろうとしていた。
ブラを捨て旅に出ようのキャスト
- 水原希子
ブラを捨て旅に出ようの感想と評価
歩りえこの著書「ブラを捨て旅に出よう」を原案にした旅行バラエティ。水原希子がたった一人で世界一周するという名目で始まり、アジアをちょこっと回ってたった6話で完結した茶番劇です。
あらすじを読んでもらえば分かるんですが、そもそも企画自体が矛盾だらけですよね。タイトルの「ブラを捨て旅に出よう」、一人旅、世界一周、NGなし、手助けも必要なし、などこんなに約束を守らない企画も珍しいですね。
スタッフが同行してる時点で一人旅じゃないし、NGなしもなにも全てシナリオが決まってるし、手助けもなにも登場人物から撮影場所から全部手配されてるのが明らかで、「この作品が用意するのはドラマとしての最低限のストーリー設定のみ」ってやらせ批判の先手を打ってるのもギャグですね。
うるるん滞在記の滞在期間をめちゃくちゃ短くしたみたいな感じで、現地の人たちがもれなく優しいっていう設定なのもつまらなくしている原因です。
これを視聴者は一体どういうスタンスで見ればいいんですかね。やらせ自体が問題じゃないんですよ。やらせのレベルが低すぎるんですよ。
行く先々で日本語を話せる現地人が登場したり、可愛い子供が出て来たりして、いちいち感動の出会いと別れみたいな余計な演出がされているのがダメです。ただ海外の旅の様子を見たい人にはあまりにも大きなノイズとなっていました。
そのくせ、あくまでも水原希子が自分から自由気ままに旅行したいって言い出した態で話が進み、さもその時その時で偶然のハプニングが起こっているかのような白々しい展開がイラっとしますね。
ドラマならドラマでいいんですよ。例えば「深夜特急」は面白いし、旅を感じさせてくれるしね。
一人旅っていうなら、本当にカメラ持たせて水原希子に一人で行かせたらいいじゃないですか。そういうテレビ番組たくさんあるんだし。だって自分でやりたいって言い出したんでしょ? え、違うの?
モキュメンタリー路線で行くなら、もっとちゃんと演技できる人たちを用意しようよ。全員セリフ棒読みだし、水原希子もモキュメンタリーの絶妙な演技ができるほどスキルないからね。あまりにも全体の出来がお粗末で決して有料コンテンツで提供するレベルじゃないです。
最大のオチは世界一周の旅が半周すらできずトルコで終わってることでしょう。第6話で打ち切りなんだからよっぽど視聴されなかったんだと思うよ。逆に最初は何話まで作るつもりだったのか聞きたいけどね。
「水原希子さん、世界一周するなら全50話ぐらいでいきましょうよ。絶対人気出ますよ。そしたら映画化もありえるし」
「ええ、本当ですか? 私、旅行だーい好き。一つ聞きたいんですけど、私の犬も連れて行ってもいいですか? パグなんですけど、すごい可愛いんですよぉ。あれ、国境を渡るときって犬もパスポート必要でしたっけ?」
「どうでしょう。ちょっと上司に確認取ってみますね」
こんなノリで企画してたとしか考えられないですね。
せめてこんなタイトル付けるなら旅の最中はノーブラで回れよって話じゃん。ずっとブラしてるからね。そこが気になって、もう旅どころじゃなかったもん。
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