色々と忙しかったけど、一体なのためにラピュタに行ったの?って最後に思ってしまうラストの虚無感が半端ない映画。少女を主人公にして、空を飛ばしたいだけの物語です。58点
天空の城ラピュタのあらすじ
少女のシータは母から譲り受けた飛行石のせいで政府の軍隊と海賊から命を狙われていた。その飛行石が空に浮かぶ伝説の城、ラピュタの道しるべとなるからだ。
ラピュタには財宝が眠っているとされ、多くの者がそれを目当てにたどり着くことを目指していた。
政府の軍に捕らえられ、飛行船に乗せられていたシータは隙を見て逃げ出した。ところあろうことか彼女は飛行船から落ちてしまう。
シータが落ちた先は少年バズーが働く鉱山だった。シータは飛行石のおかげで青い光に包まれながらゆっくりと落ちていった。
まもなくしてパズーのところに海賊たちがやってきた。パズーはシータを匿い、逃亡を図った。しかしシータの姿を見られてしまったため汽車に飛び乗り、街を出ようとする。
そこに軍隊までやってきてパズーとシータは谷の底へと落ちてしまうのだった。そんなとき二人を助けたのはやはり飛行石だった。
二人は地下で石に詳しい老人のポムと遭遇し、飛行石の起源について聞いた。それは昔ラピュタで作られたものだという。
パズーの亡き父はラピュタを目撃した数少ない人物だった。パズーにとってもラピュタに行くことは夢だった。また、シータ家にはラピュタ名前も受け継がれていた。シータも一度でいいからラピュタを自分の目で見てみたいと思うようになっていた。
天空の城ラピュタのキャスト
- 田中真弓
- 横沢啓子
- 初井言榮
- 安原義人
- 亀山助清
- 槐柳二
- 寺田農
天空の城ラピュタの感想と評価
「紅の豚」「崖の上のポニョ」「風立ちぬ」「となりのトトロ」「風の谷のナウシカ」「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」「もののけ姫」「魔女の宅急便」などでお馴染みの宮崎駿監督による、大人気SFアニメ。空に浮かぶとされる伝説の城を目指して少年少女と軍と海賊たちが繰り広げる冒険劇です。
TVで散々放映されているので、日本国民の大部分が複数回に渡って視聴しているんじゃないでしょうか。
僕もその一人なんですが、久々に見返してみたら内容をほとんど覚えていませんでした。それぐらい何かを語っているようで、何も語っていない。何かが起こっているようで、何も起こっていないストーリーといえそうです。
序盤は、ヒロインのシータが持っている飛行石をめぐって海賊と軍隊が追いかけてくるアクション劇になっていて正義と悪の二種類のサイドではなく、正義と悪と悪といったように三つ巴戦になっているのが面白いです。 久石譲の音楽もなかなか格好いいですね。
飛行石は途中までストーリーを進めるためのアイテム、いわばマクガフィンとして作用していて必死でみんながそれを追いかけます。
それぞれの思惑は違えど、みんな天空の城ラピュタを目指しているという点では一致していて、そこにたどり着くには飛行石が必要だからです。
しかしその飛行石が有効的にストーリーを動かす鍵として機能しているかどうかといったら疑問ですね。案外ヒロインはあっさり飛行石を手放してしまうし、たとえ手放してしまったとしてもラピュタには着けてしまう、というルール違反をしでかしているからです。
あろうことか途中から飛行石を持っていなくても、飛行石を持っている奴らを追跡すればラピュタに着けるじゃんみたいないい加減な話になっていくので、いわば製作側が自分で決めたSFの秩序を破っているんですよね。
石に頼らないと特定の目的地に着けないような奴らが、広い空を飛んでいる飛行船を追跡できる技術を持ってるっておかしくない? そんな気まぐれなGPSある?
ドラゴンボールは7つ集めないと願いが叶えないっていっておきながら途中からなくても願いを叶えてあげるよ、面倒だし、みたいなノリですよ。
そしてみんながあれだけラピュタ、ラピュタ言って盛り上げた割には、いざラピュタに着くと、急激にテンポが失速していきますね。
いままでずっと急いでいたのにパズーとシータがその辺を散歩をしたり、原っぱに寝転んだりなんかして突然遠足気分になるんですよ。すぐに気が散って、目的を忘れてしまうのは、やっぱり子供だからなんですかね。
そしてムスカが暴走して、ラピュタを征服しようとする>あっさりパズーとシータにやられて死亡>みんなラピュタから退散>めでたしめでたし、って一体なんの話だよって感じでしたね。ラピュタにものすごく執着してた割には案外すんなり帰るんですね。
この映画の最大の問題点は、ラピュタという名前にあるでしょう。僕は今の今まで知らなかったんですが、ラピュタってLaputaって書くんですね。これ、語源はスペイン語のLa puta(売春婦)なんだってね。ちゃんと調べなかったのかなぁ。
テレビだと立派な放送禁止用語だからね。だから外国語のタイトルではラピュタが抜けているんですね。それを子供映画のタイトルにしちゃあだめだろ。
コメント
いや、別に宮崎駿監督自身、最初からスペイン語圏内の子に見せるつもりはなかったでしょう。元々が日本で異様に増えたガンダムやマジンガーのようなロボットアニメをやれば売れるだろみたいな事に対する反論する映画として製作されてたようですしね。
ラピュタに着いてからの散歩は結構好きですよ。パズーは別に金とか兵器とか欲しいわけじゃなくてラピュタその物を見つけるのが目標でしたし・・・まぁだから失速した感があるんですけど・・・
すぐ後から軍の飛行船が来ているのにずいぶん優雅だなあと思っちゃいました。
ラピュタの語源のようなのを探してたら、ガリバー旅行記の空飛ぶ島の国「ラピュタ王国」から取ったらしいです。
だからそのガリバーのラピュタの語源がLA PUTAなんですよ。
『実は宮崎駿作品はアクションありきで、ストーリーやメッセージはわりと後付け』と言う評価もあって、その代表例として本作が挙がりますね。
どんなアクションをやりたいかを先に思いつき、後からそれらを繋ぐストーリーを穴埋めのように作るらしいです。
そういわれると合点が行きますね。たしかに後付け感が出ていました。
宮崎監督の劇場アニメは、ファミリー向けにしているせいか、何か「薄味」な印象がある。
「風の谷のナウシカ」なんか、その典型で監督自身が描いた原作漫画だと、ナウシカ含めた人類は皆戦争前に汚染環境に対応できる様に遺伝子改造された「改造人類」の末裔で、腐海や王蟲が汚染された世界を浄化すれば、逆に清浄な環境に対応できなくて死ぬとかいう切ない話だったのに、アニメだと単なる子供向けのエコ作品にされているし。
要するに本来のかなりきつい「宮崎味」を相当薄めている。
もしそうならぜひ薄めないバージョンを見たいところです。
いちいち屁理屈を付けなきゃ気が済まないのかねぇと思う中途半端なレビューですね。
今日テレビで観ました。何回か観た筈なのに忘れている所有りました。映画男さんほど客観的に見れず胸キュンな冒険物語だし世界観も素敵でシータは可愛いし
音楽も良い。最後のテーマで泣けてきました。宮崎作品で1番好きかも。
もちろんロリコンの宮崎らしくシータの胸の成長も描かれています。
詳しくはYouTubeで岡田斗司夫が解説しています
ラピュタより爬虫類🦎
石の指した方向をシータが覚えてたから追えただけ。
それに呪文を唱えた飛行石はラピュタの位置を知るGPSだけじゃなくて、城の周りの龍の巣とかいう雲を取っ払う機能もある。
SFの秩序が〜とかそれっぽいこと言ってるけど
ちゃんと映画観ないだけのイチャモンでガッカリだわ。