親友だったはずの人形のチャッキーが狂暴になっていく、おバカホラー。絶対笑わせようとしてるだろっていうエピソードばかりで、違った意味で面白かったです。44点(100点満点)
チャイルド・プレイのあらすじ
ハイテク企業のカスラン社がAIや音声認識機能を搭載したバディ人形を発売すると、巷で話題になり、大人気となる。
バディ人形は会話ができるだけでなく、ほかのカスラン製品とも連動させることが可能で、子供の玩具としてだけでなく、様々な利便性があった。
ところがある日、上司にパワハラを受けていたベトナムの工場の社員が腹いせに、バディ人形の安全機能の設定を変更し、自殺してしまう。そのバディ人形はほかの人形と共にアメリカへと出荷された。
一方、シカゴの大型スーパーで勤務するカレンは、友達の少ない13歳の息子アンディにバディ人形をプレゼントしてあげたかった。
そんなある日、客が欠陥のあるバディ人形を返品にしに来たのを見て、カレンはそれを家に持って帰ることにする。
バディ人形は自らをチャッキーと名乗り、すぐにアンディの親友となったが、安全機能が失われているチャッキーは、やがて殺人トーイへと化していく。
チャイルド・プレイのキャスト
- ガブリエル・ベイトマン
- オーブリー・プラザ
- ブライアン・タイリー・ヘンリー
- ティム・マシスン
- マーク・ハミル
チャイルド・プレイの感想と評価
1988年から続いている大人気人形系ホラー、チャイルド・プレイのリブート作品。監督は「ポラロイド」のラース・クレヴバーグです。
子供向けの人形チャッキーがナイフを振り回したり、ハイテク技術を利用しながら人々を次々と襲う話で、わずか90分ほどにまとめてある、単純明快なストーリーです。
チャイルド・プレイシリーズを見たことがない人には、今風にアレンジされてて、上映時間も短く、手軽に見れるこの映画から入るのはありかもしれません。
一方で過去シリーズのファンにとっては現代風に洗練されすぎて逆に恐怖度が薄まっていて、物足りない内容になっています。
ストーリーといっても、人形を買ってくる>アンディと人形が友達になる>人形がアンディを守るためにアンディを傷つけようとする人を襲い出す>アンディが怖くなって人形を捨てる>人形がアンディに復讐する、というだけのものです。一切捻りはありません。
人形ホラーって「ザ・ボーイ人形少年の館」や「アナベル死霊人形」シリーズもそうですけど、基本そんなに怖くないですよね。だってたかが人形だもん。
特にこの映画の場合は怖いを通り越して笑えるので、キャーキャーいうより、むしろ画面に指を指しながらゲラゲラ笑って楽しむ作品だといえそうです。
そもそもバディ人形が全然可愛くないので、あんな顔で売れるわけねえだろっていうところから突っ込みどころが始まり、あまりにもハイテク技術が進みすぎて、チャッキーが車を操縦しだしたり、ドローンを使って攻撃したり、挙句の果てにはアンディのお母さんをロープで縛ってたからね。
学校に持っていくはずの教科書をわざわざ手渡してくれたり、子守りまでできるんだってさ。とにかくなにかとチャッキーの能力が高すぎて、そこまでできるのかよ、と思っては可笑しくて仕方なかったです。
果たしてお母さんは、人形にロープで縛られているとき、ずっとされるがままだったんですかね。そこを想像するだけでも笑っちゃうんだけど。
人形が暴走するのはまだしも、もともと持ってる能力以上の力を発揮するのは反則ですね。知能が高いだけならいいけど、なんであんなに身体能力まで高いんだよって。ジャンプする機能なんてないでしょ?
本当だったらあんなに小さい人形と人間が戦ったら普通に勝てるだろって話なわけで、そこに付き合えるかどうかがこの映画を楽しめるかどうかのカギとなりそうです。
アホらしいと思うか、それとも話に入り込めるのか。いずれにしてもB級寄りの出来だと思ったほうがいいでしょうね。
キャストもほぼほぼ無名の俳優たちで固めています。唯一有名なのはチャッキーの声を担当した、スターウォーズのルーク・スカイウォーカー役で知られるマーク・ハミルぐらいでしょうか。
最近のリメイクやらリブート作品ってほとんどがわざわざ話題だけ作って、そのクオリティーかよっていうレベルで市場に出してきますよね。わざと安っぽく作ってるのかなって思うぐらい適当に製作してるでしょ。
まあそれでもこの映画はまだいいほうですよ、ちょっと笑えたから。でも本気で恐怖を感じるために映画館に行った人からしたら怒っても仕方ない出来ですね。なのでくれぐれも笑うつもりで見たほうがいいですよ。
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