ミステリー好きにはたまらない大人気ドラマシリーズのリブート企画。クオリティーは安定しているし、お馴染みの俳優たちが出演していて、ロングヒットしそうな気配があります。
トワイライトゾーン2019のあらすじ
エピソード1 コメディアン
スタンドアップコメディアンのサミールはある日、ステージでほとんど笑いを取れず、自分の出番を終えると、伝説的な芸人であるJ・C・ウィーラーとバーのカウンターで出会う。
サミールは憧れの人に出会い、舞い上がってしまい、さっそく自分のネタやパフォーマンスのアドバイスをもらおうとする。
するとJ・C・ウィーラーは、政治などをネタにするより、もっと個人的な話題をネタにするといいと助言。
それを聞いてサミールは自分の飼っている犬のことを舞台で話すと、観客を爆笑させることができた。ところが家に帰ると、犬の姿がいなくなっていた。
それ以来サミールが舞台で話題にする人たちが次々と姿を消していく。
エピソード2 3万フィートでの悪夢
PTSDに悩むジャーナリストのジャスティンはノーザン・ゴールドスター・エアラインのフライト1015でワシントンからテルアビブに向かおうとしていた。
座席についたジャスティンは備え付けのMP3プレーヤーを手にし、ポッドキャストを聞くことにする。
すると、ポッドキャストからは「ノーザン・ゴールドスター・エアライン・フライト1015のミステリー」というタイトルのストーリーが流れてくる。
それによると、その飛行機は突然レーダーから消え、行方が分からなくなったという。ポッドキャストの内容と自分が今乗っている飛行機の状況がシンクロしているのにジャスティンは気づき、事故を阻止しようと動き出す。
ところが乗客は誰も彼を相手にしてくれず、騒ぎだした彼を逆に非難する一方だった。やがてジャスティンは機内にした警官に拘束されてしまい、ポッドキャストが予言した旅客機が行方不明になる時間から、残りわずかしかなくなった。
エピソード3 リプレイ
シングルマザーのニーナは、息子のドリアンを連れてテニスン大学のある町へとドライブしていた。大学進学を決めたドリアンにとってそれは母親の元から巣立っていく、最初のステップでもあった。
ニーナは、記念すべきこの日のために父親の古いビデオレコーダーを持ってきていた。道中、レストランで食事をしているとドリアンがケチャップを洋服にこぼす。次の瞬間、ニーナがビデオレコーダーの巻き戻しを押すと、あろうことが時間が巻き戻り、ケチャップがこぼれる前の時間になった。
大学を目指し、再び車を走らせた二人は、パトカーに追跡され、車を路肩に寄せるように指示される。
警官は差別的な男で、ニーナやドリアンに高圧的な態度を取ってきた。それに腹を立てたドリアンが興奮して反論すると、警官は武器を出してドリアンに銃口を向けた。
あわててニーナはビデオレコーダーのボタンを押して、時間を巻き戻したが、それ以来同じ警官に付きまとわれ、危険から逃れられなくなる。
トワイライトゾーン2019のキャスト
- クメイル・ナンジアニ
- アダム・スコット
- サナ・レイサン
- スティーヴン・ユァン
- ジョン・チョー
トワイライトゾーン2019の感想と評価
1959年にスタートしたアメリカの人気SFミステリーの2019年版。1時間ほどのショートストーリーからなる奇妙な物語ばかりを集めたドラマシリーズで、プロデューサーとホストに「ゲット・アウト」や「アス」のジョーダン・ピール監督を迎えています。
色々な説がありますが、日本の「世にも奇妙な物語」や「笑うセールスマン」の元ネタの一つといってもいいんじゃないでしょうか。
白黒の時代からカラー版にリバイバルされたり、映画化もされているので、昔ビデオレンタルで借りて見たことのある人も少なくないはずです。
僕も子供の頃、好きでよく見ていました。いくつかいまだに記憶のあるエピソードもあるぐらいで、あのほど良い恐怖は忘れられません。
特徴は、どの話もハッピーエンドとはほど遠い、嫌な余韻を残して終わる点にあります。主人公が不幸になったり、思わぬ悲劇が待っていたりするオチが多く、バッドエンディングが好きな人にはおすすめできますね。
昔のトワイライトゾーンと2019年版の違いといえば、映像技術の差はもちろんのこと、たくさんの製作費を投入できるようになったことが大きそうです。
また、昔のシリーズは白人俳優が中心でしたが、主人公をパキスタン系、韓国系、アフリカ系といったようにかなり多様化しているのも面白いです。時代は変わったんですね。
それも映画に出てくるような有名俳優を多数起用していて、ストーリーにも入りやすい感じがします。
ちなみに第一話では「ビッグ・シックぼくたちの大いなる目ざめ」のクメイル・ナンジアニ、第二話では「LIFE!」のアダム・スコット、第四話では「バーニング」や「ウォーキングデッド」のスティーヴン・ユァン、第五話では「サーチ」のジョン・チョーが出てきます。
この感じだと、そのうち真田広之か渡辺謙あたりが出てくるかもしれませんね。エピソードごとに監督や脚本家が変わるので当然好き嫌いが分かれる話があるでしょう。
僕にとってはエピソード2が面白かったですね。1はシンプルでいいけど、オチが読めたし、3はお馴染みの無限ループネタで面白くなかったです。
エピソード4ではスティーヴン・ユァンの気持ち悪い役がはまっていました。「バーニング」で評価されたからだろうけど、これからも同じような役が増えそうですね。
いずれにしろ、どのエピソードもそれなりに見れるし、アメリカでの評価も上々みたいなので、このままシーズン2、3と続いていきそうな予感がします。久しぶりに楽しめるドラマシリーズの登場でちょっと嬉しいです。
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