賛否両論の作品を連発し、一部のファンから絶大な支持を受ける監督といえばダーレン・アロノフスキー。駄作も多い監督だけにどの作品が面白いかをぜひ知っておきましょう。そこでおすすめの映画をランキングにして紹介します。
7、マザー!
聖書の創世記を基にしたシュールな宗教ドラマ。海外では大コケ、日本では劇場公開が中止となった失敗作です。
大衆向けの映画ではなく、引用と暗示で埋め尽くされた退屈な話で、登場人物にイライラさせること間違いなしです。
ちなみにダーレン・アロノフスキー監督はこの映画をきっかけにヒロインのジェニファー・ローレンスと付き合っており、むしろそっちのほうが目的だったんじゃないのかとすら思えます。
6、ファウンテン 永遠につづく愛
不治の病を負った妻と、彼女をなんとか救おうと奮闘する医師の男によるファンタジードラマ。
小説の世界と現実の世界を行ったり来たりする話で、どっちの世界もダークでファンタジックにしているため対比が上手くできていないし、ストーリーテリングが不親切すぎて、全然話が頭に入ってきません。分かる人に分かればいいや感が出ていて腹が立ちます。
これもまた創世記の中の「生命の樹」からインスパイアされた物語らしく、教会の中で上映してろっていう類の映画です。
もともとはブラッド・ピットが主演する予定だったのが途中降板して、ヒュー・ジャックマンになったそうです。降板して正解ですね。
5、ブラック・スワン
ナタリー・ポートマンが下手なバレエを見せながら清純派を気取りまくる、へなちょこサイコスリラー。ヒロインの踊りがダメダメで、色気も怖さもないし、ストーリーがまったく記憶に残らない映画です。
後にナタリー・ポートマンのダブルで出演したバレリーナが一年ぐらい練習した程度でバレリーナになれると思うな!といった趣旨のことを発言して議論を呼んでいます。要するにバレエを舐めるなってことです。
4、ノア 約束の舟
旧約聖書の「ノアの箱舟」をモチーフにしたSF家族ドラマ。説明が多いものの、ストーリーは比較的分かりやすく、エンタメとして見れる映画です。主人公のノアが暴走している様子が笑えます。
宗教ドラマではあるものの、ダーレン・アロノフスキー監督の作品にしては大分とっつきやすいはずです。
3、π(パイ)
ダーレン・アロノフスキーのデビュー作にして、映画界にその名を知らしめるきっかけとなった作品。
数学の天才が216桁の数字の秘密を暴いたことによって命を狙われるダークスリラーで数字にまつわるエピソードの数々が興味深いです。見れる映画ではありますが、大衆向けではないです。
2、レスラー
落ちぶれたおっさんプロレスラーが、再びリングで立ち上がるまでを描いた、遅い青春ドラマ。家族にも、友人にも、世間にも見放された不器用な男の生きざまが見れる、いい話です。
往年のセクシー俳優ミッキー・ロークが体を張っていい演技をしていて、アップダウンの激しい彼の人生とも被る良作ですね。ダーレン・アロノフスキー監督の映画の中では最もエンタメ度が高く、幅広い層が楽しめるはずです。
1、レクイエム・フォー・ドリーム
ジャレッド・レト&ジェニファー・コネリーが主演した、ドラッグにはまり、破滅していく人々の様子を絶妙なリズムに乗せて描いたアイデア作品。
背徳感と絶望感とちょっとした色気が入れ混じった映画史上に残るバッドエンドを見せてくれます。後味は悪いけど、登場人物には全く同情できないのがまたいいですね。
まとめ
ダーレン・アロノフスキー監督は年々マニア向けになっていってるような印象ですね。このまま宗教路線で行く気ならちょっと残念です。できればそろそろ原点に回帰してもらいたいところですね。
マニアックな作品が多い中でも、レスラー、レクイエム・フォー・ドリーム、ノア約束の舟の三作は、外れが少ないと思います。できれば「π(パイ)」も見て欲しいけど。
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