粗大ゴミとして捨てたら市から高額なお金を取られそうな映画。内容は空っぽで、妻夫木聡の格好良さだけで売れるでしょ、というノリで作った、人様を舐め切った作品です。0点(100点満点)
映画ジョゼと虎と魚たちのあらすじ
大学生の恒夫は、ある朝、近所で噂になっている老婆が押す乳母車と遭遇する。そして、彼が乳母車の中を覗くと、そこには包丁を持った少女がいた。脚が不自由でまったく歩けない彼女は、老婆に乳母車を押してもらい好きな散歩をしていたのだ。これがきっかけで彼女と交流を始めた恒夫は、彼女の不思議な魅力に次第に惹かれていくのだが…。
allcinema ONLINEより
映画ジョゼと虎と魚たちのキャスト
- 妻夫木聡
- 池脇千鶴
- 上野樹里
- 新井浩文
- 新屋英子
映画ジョゼと虎と魚たちの感想と評価
読者のTYさんのリクエストです。ありがとうございます。
猫とか犬とかの映画ばかり撮っている駄作職人、犬童一心監督による、吐き気と下痢と頭痛しか引き起こさないゴミ映画。田辺聖子の同名短編小説の映画化です。
障害者をダシにして、適当に恋愛ストーリーを作ったら、感動ポルノにすらならなかったという代物です。
とにかく話が意味不明で、まるで行ったことも聞いたこともない国の出来事のような内容でした。
物語は、イケメンの大学生が、障害者の女の子と出会って、別れるまでを描いていきますが、出会いから別れまで必然性のあるシーンやまともな会話は一つもなく、面白いエピソードも皆無でした。
何をどう描きたいのかが定まっていないから、焦点のブレた写真をずっと見させられているかのような気持ちになりました。
それに話にメリハリがないし、ベッドシーンを何回か入れておけば、若者が喜ぶでしょ的なノリがむかつきます。
ストーリー上に必然的に絡みがあるならまだしも、無理矢理注意を引くために脱がせてるだけだから、女優からしても一番恥ずかしいタイプのシーンじゃないかな。特に裸で女の子が窓の外に出てくるシーンの不自然さといったらないですね。
結局、最後まで見てもイケメンで女に不自由していない美男子が、頑固で口が悪く、外見も特に優れていない、家にこもりっきりの女の子にわざわざ興味を持って、好きになる理由やきっかけが何一つ提示されませんよね。
どこの誰が出会ったときに包丁を振り回してくるような女の子の家に遊びに行って朝食食べてくるよ。トカレフ(拳銃)買いたい、とか言い出す女の子と旅行行こうかってならないだろ。
ヒロインの名前がジョゼで、その名前は海外小説の登場人物から取ったとか背筋凍るわ、まじで。初対面の人に「私の名前はアン。ローマの休日のアン王女から取ったのよ」とか言われたら気持ち悪いでしょ?
そんでもってジョゼは足が不自由で、それゆえに歩けない彼女の夢は虎と魚を見ることなんだってさ。だからジョゼと虎と魚たちなんだって。鳥肌しか立たねえよ。
そもそも障害者は家から出ないという前提で成り立っているのが舐めてるし、足が不自由なら虎も魚も海も当然見たことないよね?っていう偏見と固定観念が腹立ちますね。福祉、福祉うるせえし。
また、こういう寒い映画に限って、名言を残そう、残そうとするでしょ? 例えばこんなセリフのことですよ。
(ジョゼが青い空に浮かんだ雲を見て一言)
「あの雲、持って帰られへんやろかぁ」
持って帰ってどうすんだよ。
恒夫と口論した末にジョゼが一言。
「帰れと言われて帰るような奴ははよ帰れ!、、、、帰らんといて!」
いや、どっちだよ。
ラブホテルに入ろうとしたジョゼが一言。
ご褒美に、この世の中で一番Hなことしてもええよ。
なにラブホに入る前にハードル上げてんだよ。プレッシャーでしかねえだろ。
こんなジョゼ語録の数々が登場するんですが、いやあジョゼの言葉にジーンと来ちゃったよ、なんていう人がいるわけ?
日本の小説家も映画監督もそうだけど、タイトルからして狙いすぎてるんですよ。なんでもっとシンプルにしないのよ。、本来のタイトルの役割を全く忘れてますよね。なんだよ、ジョゼって? なんだよ虎と魚たちって?
じゃあ聞くけど、このタイトルを見ただけで、ストーリーがほんの少しでも分かるわけ? ストーリーどころか恋愛ドラマなのか、サスペンスなのか、ホラーなのか、SFなのかすらも分からないじゃん。
そもそも読者の視点に立ってないから、独りよがりのつまらない話しか作れないんだよ。
コメント
こういうはっきりと切り込んだコメント、くっそスッキリする!!!!!
すっきりしていただいて嬉しいです。