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【動画】映画アスはごちゃごちゃホラー!感想とネタバレ結末まで暴露します

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この記事は 約5 分で読めます。

予告動画はすごく怖そうだけど、実際はそうでもないホラー。演技はすごいのにストーリーは結構期待外れでした。52点(100点満点)

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映画アスのあらすじ

少女のアデレードは、サンタクルスのビーチにある遊園地で両親とバケーションを楽しんでいた。

ところがアデレードは両親が目を離した隙に一人で遊園地内をさまよい、鏡で囲まれたお化け屋敷のような場所へと吸い込まれていく。

そこでアデレードは鏡に映った自分ではなく、全く自分と同じ姿をした少女と遭遇し、意識を失ってしまう。

その日以来、アデレードはトラウマを負ったのかあまり口を利かなくなり、両親を心配させる。

数十年後、大人になったアデレードは夫ガブリエルと息子ジェイソンと娘ゾーラの四人で再びサンタクルスを訪れていた。

少女時代のトラウマを思い出したくない彼女はビーチに行くことを拒んだが、夫や子供たちが行きたがったので仕方なく行くことにした。

しかしビーチに行ってからというものアデレードの周囲で次々と奇妙な出来事が起こるようになり、彼女は家に帰ることを提案した。

その直後、アデレード別荘の玄関の前に気味の悪い家族が現れる。よく見ると彼らは自分たちとそっくりな姿をしていた。

関連記事【ネタバレ】映画アスのあらすじを結末まで徹底紹介

映画アスのキャスト

  • ルピタ・ニョンゴ
  • ウィンストン・デューク
  • エヴァン・アレックス
  • シャハディ・ライト=ジョセフ
  • エリザベス・モス
  • ティム・ハイデッカー
  • カリー・シェルドン
  • ノエル・シェルドン

映画アスの感想と評価

ゲット・アウト」のジョーダン・ピール監督によるホラー映画。ある家族が自分と同じ姿をした者たちに襲われる、結末重視の作品です。

原作もの、続編、リメイク、リブート作品が溢れる中、全くのオリジナルの脚本で勝負しているのは評価に値します。

ただ、斬新なネタで勝負しているものの期待していたほど怖くなく、終盤にボロが出るのがいけません。ルピタ・ニョンゴの演技が素晴らしいだけにストーリーが今一つなのが残念ですね。

ゲット・アウト」が大衆向けで分かりやすい映画だったのに対し、この映画は難易度を少し上げ、暗示や隠しメッセージなど様々な要素を詰め込んだせいか、ちょっと狙いすぎた感がありました。

怖さのピークが前半の30分ぐらいのところにあって、自分たちと同じ姿をした家族に命を追われるところが最大の見せ場になっています。

ところがそれを過ぎると、主人公の家族は自分たちの分身に怖がらなくなるし、見ているこっちまで”お化け”に慣れてしまいます。

ホラー映画ってお化けが見えなかったり、存在がはっきりしないから恐怖が増すわけじゃないですか。

それなのにかなり早い時間帯から登場しちゃったせいでその後ずっと登場し続けるとなると、お化け慣れが始まるんですよ。緊張が切れるせいか途中では笑いまで起きちゃったりして、構成と演出に問題があります。

それに死んだはずの敵たちが再び起き上がって動きだしたり、途中からゾンビ映画みたいなノリになるのが嫌でしたね。一体どうしたら”お化け”が死ぬのか、といったキャラクター設定が曖昧で火に弱いのか、刺したら死ぬのか、など戦闘能力が最後まで分からないままでした。

最大の失敗は、アデレードの家族だけでなく、中盤からほかの人々にも似た家族が次から次へと登場し、アメリカ中がパニックに陥り、地球滅亡もののような展開になり下がるところです。

終盤は説明に次ぐ説明で、なぜ主人公家族と同じ姿をした奴らが存在するのかが解説されます。

あれにしてもあまり説得力のある説明ではなかったし、色々と突っ込みどころがある終盤でしたね。

ラストのサプライズで多少救われた部分はあるけれど、全体のやりすぎ感を取り戻すには至らなかったです。

まあまあ見れる映画だし、面白い部分もあるにはあります。ただ、才能ある監督だけにもうちょっとできたんじゃないかなって思っちゃいました。

ジョーダン・ピール監督はこの先、変なこじらせ方をすると大衆ホラーではなく、ものすごくマニアックなものを作っていきそうな気配がします。特に隠喩とか暗示とかを連発し始めると危険です。

コメディアンながらホラー映画というポジションはすっかり定着したはずなので、なんでもかんでも絶賛するおかしなマニアやファンが出てくる前にここらで一回ボロクソに叩かれたほうが今後のためにもなりそうな気がしますね。

映画アスのネタバレ

アデレードの家族をはじめ、人々と同じ姿をしていた狂暴な彼らは一体なんだったのか。

実は彼らはアメリカの地下で政府が水面下で実施していたクローンの実験によって生まれた人間たちだったのです。

地下で生活していたクローンたちは一致団結して地上に上がり、自分たちのオリジナルの人間たちを襲撃します。

アデレードは自分のクローンに息子を誘拐され、地下までクローンを追いかけますが、そこで地下に自分の知らない世界があったことを発見するのでした。

そしてクローンを殺した後、アデレードの脳裏にはかつてサンタクルスの遊園地で意識を失ったシーンがフラッシュバックします。

実はそのときアデレードはクローンによって地下の世界へと連れて行かれ、代わりにクローンがアデレードになりすまして両親のもとへと帰っていったのでした。

つまりアデレード自身がクローンで、クローンだと思って殺した相手はアデレード本人だった、というのがオチになっていました。自分を地下の世界に閉じ込めたクローンに対する本物のアデレードによる復讐劇だったわけです。

オチはそれなりにサプライズがあってよかったんですが、クローンを持ち出したうえ、地球滅亡ものみたいな終わり方にしたせいでホラーというより中途半端なSFになってしまいましたよね。

クローンならクローンでなおさらあんなに身体能力が高いのは辻褄が合わなくない?金属バッドで殴られたり、ゴルフのパターで殴られてもなんであいつらは死なないんだよ。ずっと地下で生活していたらむしろ体が弱りそうなもんだけど。

それにクローン人間だって生まれたときは赤ん坊でしょ? それならオリジナルの人間と年齢差があってもよさそうだけどね。全員オリジナルと同じ年齢のクローンを作るって技術高すぎだろ。

>>映画アスのラストシーンには二つのオチがある!徹底解説

>>【ネタバレ】映画アスのトリビア!ウサギやJeremiahの意味は?

`>>映画アスの海外の評価と感想まとめ

コメント

  1. Nomad より:

    今さっき観てきました。
    影の方のルピタ・ニョンゴがしゃがれ声になってる理由ってなんか説明ありましたっけ?元がちゃんとした人間なら、なんでそんな声になんだよと思ったのですが、もしかしたら僕が見逃してたかもしれないです。
    比喩がちょっとマニアックすぎましたね。ネット上だと「うさぎは〜を意味していて」だとか騒がれているようですが、前作のゲットアウトと比べてしまうと分かりづらかったし、何より興味が湧かないからなぁ、と思ってしまいます。
    最後の地下でバレエのフラッシュバックと混ぜこぜになりながら、I got 5 on itが流れてるシーンはそれなりに見応えありました。話が大きくなりすぎたのが仇となった気がします。
    映画が始まる前にジョーダン・ピール監督次回作のリメイク版トワイライト・ゾーンの予告が流れていたんですが、彼はもう黒人キャストにはあまり拘っていないようですね。スパイク・リーみたいになるかと思ってましたけど。

    • 映画男 より:

      お早いご視聴ありがとうございます。影の方のルピタ・ニョンゴがしゃがれ声になってるのは、おそらくずっと地下にいてほとんど声を発していなかったから、声が出なくなったということだと思います。クローンたちの中で言葉を喋れたのは彼女一人だったので話す機会がなかったのでしょう。

      トワイライト・ゾーンは密かに期待しています。子供のときよく見ていたので。

      • Nomad より:

        なんかゴラムみたいな設定ですねw
        あのクローン(クローンなのかどうかも曖昧でしたが)は、明らかに科学的には説明できない設定だったので、少し困惑しました。
        トワイライト・ゾーンは数話しか観た事ないです。ただ整形手術の回だけすごく記憶に残ってます。
        気味の悪い雰囲気の演出が上手い監督なので期待が大きいです。

    • inu より:

      しゃがれ声になってるのは、首を閉められたからでしょ。そのときに声帯を痛めたという設定なら無理がない。

  2. ジゼル より:

    映画男さんらしい、厳しいご意見で良かったです。
    なんか、最高だったとか、今のアメリカを象徴する問題作だとか、
    結構絶賛の感想が多くて疑問でしたので、スカッとしました。

    最初の方は確かにかなり怖かったです。
    家の外に四人が動かず、しゃべらず、ただじっと
    立ってる様は不気味でした。

    その後は、イマイチでした。
    何か見てるのしんどくなっていきました。
    クローンって言うのもなんだか
    とってつけたようで。よくあるし。
    クローンにしときゃ説明が簡単、みたいな感じがして
    あまり乗れないです。

    ゲットアウトの方がシンプルに楽しめました。

    • 映画男 より:

      クローンっていうネタは最近多すぎですよね。僕もゲットアウトのほうが好きです。

  3. ダダリオ より:

    社会的メッセージ性とやらは一切感じられませんでしたがクローンが並んで手を繋いでる画や遊園地のアトラクションがなぜか地下に繋がってたりとアホ映画としてなかなか楽しめました。

  4. きのこ食べすぎ より:

    前作が巧く行ったのは、監督自身が「富裕層の白人シングルマザー」に育てられて、幼少時に自分の周りがセレブ白人ばかりだったという「実体験」に基づいたものだからでしょ。
    今作は「格差」を描いたとか言っているけれど、貧困体験が無いセレブ育ちが頭の中だけで考えた「格差」だから、リアリティーが無いんですよね。
    んで、例えば左翼社会派系監督のケン・ローチ作品と比べれば明白なんですが、セレブ育ちのジョーダン・ピール監督自身が明らかに「格差」というものに対して真剣な問題意識を持っていないのが見え見えで。