パラビ製作によるオリジナルドラマ。美男美女有名人気俳優と女優が出演している、男女の淡いひとときをつづった旅恋愛シリーズです。25点(100点満点)
パラビ・オリジナルドラマ「Tourist(ツーリスト)」のあらすじ
バンコク篇
仕事も恋愛も頑張っているのに満たされない思いを抱えるテレビ局のドラマプロデューサー野上さつき。行き詰まりを感じて訪れた、独特の死生観が根付くスピリチュアルな街「バンコク」で、日本人男性が窃盗団にかばんを奪われる現場を目撃する。被害男性は天久真。旅先でも自分を持て余していたさつきは、財布も失った真を食事に誘い、報酬を払うから1日自分に付き合ってくれないかと提案。2人は奇妙は交流を深めていく、、、
台北篇
恋愛至上主義を卒業し、結婚を決めた25歳の津ノ森ホノカは、はるこ・かほと独身最後の思い出作りに、古い習わしと近代文化が融合する「台北」に出かける。最初からハプニング続きで、旅の3日目には食あたりでダウン。2人と別行動を余技なくされ、ひとり出向いた市場カフェで、大男から逃げ回る天久真と出会う。男をまくため、カップルのフリをしてほしいと真に頼まれたホノカ。成り行きで、真と一晩だけ恋人ごっとすることに、、、
ホーチミン篇
愛人と浮気旅行中の夫を追い、発展著しいベトナム「ホーチミン」へとやってきたのは、一時の母で離婚調停中の、立花カオル。皮肉にも「ホーチミン」はかつてカオルが夫と訪れた思い出深い街でもあった。ある夜、クラブで泥酔したカオルは、天久真と最悪の出会いをし、翌日に偶然再会。無礼のお詫びにと真を食事に誘ったのをきっかけに、彼とともに夫と歩いた場所を多ずれ、”思い出の上書き”をして回ることとなるが、、、
パラビより
パラビ・オリジナルドラマ「Tourist(ツーリスト)」のキャスト
史上初3局またぎドラマ放送 三浦春馬が全3話出演 #三浦春馬 #TBS #テレビ東京 #WOWOW #tourist #ツーリスト #水川あさみ #池田エライザ #尾野真千子https://t.co/AOQKv0JzgS
— 日刊スポーツ (@nikkansports) 2018年8月1日
- 水川あさみ
- マキタスポーツ
- 三浦春馬
- 池田エライザ
- 二村紗和
- 石橋菜津美
- 尾野真千子
- バカリズム
- 成海璃子
パラビ・オリジナルドラマ「Tourist(ツーリスト)」の感想と評価
東南アジアを舞台にした、映像だけはやたらと綺麗に撮れている恋愛風ドラマ。基本的には三浦春馬が格好つけているだけで、中身のないプロモーションビデオといっていいです。
物語は、会社を首になった青年が、タイ、台湾、ベトナムを旅しながら、日本人の美女と知り合い、意気投合して行動を共にする、というものです。
海外を一人旅している、あるいは一人行動している女がみんな美人で、プライベートでは何か問題を抱えていて、人恋しくてスキだらけ、という設定になっていて、いかにも男目線の都合と空想でできたような話です。
男はバカだからよくやるじゃないですか。「バンコクに行ったら電車の中でたまたま隣の席に座った子が超絶美人で、喋ったらすごく性格も良くて、そのままの勢いで飲みに行って、お持ち帰りするから。絶対いいことあるから!」みたいな空想。ほぼそんなノリで脚本書いたんだろうなぁ、という薄々の内容になっていました。
たかが旅行で行った国で、わずか数日の間にそんなにいろんなことあるかよっていうぐらいトラブルだの、出会いだの、フェスだの、祭りだのを詰め込んでいて無理がありすぎますね。地元のエキストラのやらせ感もひどいし。
一話ごとに出演する女優は変わるんですが、なぜか三浦春馬だけはレギュラーでずっと出続けるのが意味不明でした。それでときどき英語や中国語をドヤ顔で話したりして、これでもかというぐらい格好つけて終わっていきます。
ハンサムなんだから普通にしてたらいいのに、なんで日本の監督って俳優にやたらと格好つけさせるんですかね。日本人監督の「格好いい」の物差しが、かれこれ何十年もアップデートされてないんですよ。タバコ吸うか、髪の毛かきわけるか、ポケットに手を突っ込むか、みたいな。
民放で放映されないオリジナルドラマなんだから、もっとエロくしたらいいのに、大人の男女が海外で知り合って、いい感じになってもキスもしなかったり、しそうになってギリギリでやめたりとか、誰が得するんだよっていう演出ばかりが目立ちました。
ただ、こんなドラマでも強いて誉めるとすれば、映像がやけに綺麗だということです。特にバンコクの映像は良かったです。
それぞれのロケ地で絵になるベタなスポットで撮影しているのでちょっとアジア旅行に行きたくなる要素はありますね。
BGMも良さげな音楽を作っているのでもしやと思ったんですが、監督/演出として参加している関和亮は、もともとPerfumeなどミュージシャンのPV監督なんですね。プロモーションビデオみたいな臭いがプンプンするのも合点がいきました。
しかし当たり前の話だけど、PVとドラマは全然違うんですねぇ。肝心なストーリーがボロボロだったらどうにもならないし、俳優たちの演技がひどかったら台無しになるし、難しいよなぁ。
演技に関しては言えばほぼほぼみんな下手だったし、一番頑張ってたのはお笑い芸人のバカリズムでしたね。
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