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女神の見えざる手はフィクションだけど面白い!【感想】

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この記事は 約5 分で読めます。

アメリカの銃問題を批判しつつ、格好いいヒロインが銃規制のために戦う人間ドラマ。ジェシカ・チャステインが相変わらず色っぽいです。56点(100点満点)

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女神の見えざる手のあらすじ

ワシントンD.C.で、スパーリング上院議員(ジョン・リスゴー)による聴聞会が開かれていた。召喚されているのは、敏腕ロビイストとして名高いエリザベス・スローン(ジェシカ・チャステイン)。大手ロビー会社、コール=クラヴィッツ&W在職中に手がけた仕事で不正を行っていたとされ、その真偽が問われている。

聴聞会から遡ること、3ケ月と1週間前。エリザベスは、コール=クラヴィッツ&Wの花形ロビイストだった。勝つためには手段を選ばず、一切の妥協を許さない仕事ぶりはクライアントから高く評価され、政府やメディアからも一目置かれる存在だった。

エリザベスは、銃擁護派団体からの仕事を依頼されていた。新たな銃規制法案に対し、女性の銃保持を認めるロビー活動で、廃案に持ち込んでくれというのだ。団体の代表者は議員たちにも強い影響力をもつ人物だが、エリザベスは彼の目の前でその仕事をきっぱりと断る。その結果、上司のデュポン(サム・ウォーターストン)から、「依頼を断るなら、君にいてもらう必要はない」と言い渡される。

その夜、パーティに出席したエリザベスは、銃規制法案の成立に尽力する小さなロビー会社のCEO、シュミット(マーク・ストロング)から、自分と一緒に闘わないかと誘いを受ける。

次の日、エリザベスは部下を引き連れ、シュミットの会社へ移籍。奇策ともいえる戦略によって、形勢を有利に変えていく。

だが、巨大な権力をもつ銃擁護派団体や元同僚も負けてはいない。エリザベスの過去のスキャンダルが暴かれ、スタッフに命の危険が迫るなど、事態は予測できない方向へ進んでいく……。

公式サイトより

読者の服部さんのリクエストです。ありがとうございます。

女神の見えざる手の主なキャスト

  • ジェシカ・チャステイン
  • マーク・ストロング
  • ググ・バサ=ロー
  • アリソン・ピル
  • マイケル・スタールバーグ
  • サム・ウォーターストン
  • ジョン・リスゴー
  • デヴィッド・ウィルソン・バーンズ

女神の見えざる手の感想と評価

「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」のジョン・マッデン監督による政治ドラマ。一見、実在するロビイストを描いているような印象を受けるものの、ストーリーはオリジナルのフィクションです。

敏腕ロビイストのエリザベス・スローンが銃規制法案の成立のために手段を選ばず、議員の票を集めようとする様子をサスペンスタッチで描いていて、前半は退屈で後半からエンジンがかかってきます。

一応形としては銃反対派のエリザベス・スローン率いるロビー会社と彼女がかつて働いていた銃擁護派のロビー会社を対立させ、両者のバトルを映すようにしてはいるものの、メインのフォーカスはあくまでもヒロインがロビイストとしていかに優れた人物であるかを表現することにあります。

そのためエリザベス・スローンのキャラクターにどれだけ感情移入できるかどうかがカギとなりそうですね。

エリザベス・スローンは、仲間すら信用せず、結果のためならスパイや裏切り行為を平気で行う冷酷なプロフェッショナルです。

義理人情は一切なし。利用できるものは利用しまくる、という極端なスタイルはいかにもハリウッド映画のキャリアウーマンっぽく、ベタなキャラクター設定ではありますね。

仕事ができる奴は早口だ、みたいな演出はどの映画にも多いですよねぇ。一分一秒を争っているから自然とそうなるというのも分かるけど、もっと普通に喋ってもいいんじゃないかなぁ。

エリザベス・スローンは終始偉そうだし、序盤は鼻に付くシーンがちらほらありました。でもそんな彼女に妙に人間味を感じたのは、仕事終わりのホテルの部屋にエスコートの男娼を呼ぶくだりですね。

プライベートがほとんどないため彼氏は必要ない。でも男は欲しいという末の決断なんでしょうが、ああいう女性がいてもいいよね。事が終わったら速攻男を帰らせる姿はちょっと格好良かったもん。

いかにも映画的だなあと思ったのは、エリザベス・スローンがあの男に感情を揺さぶられていたところですね。あんなに冷淡な目的意識の高いキャラなんだったら恋しちゃだめでしょ。プロに惚れちゃうってキャバクラの客じゃないんだから。

それ以外のシーンはエリザベス・スローンがロビー活動の末、多額の支援金を獲得し、票を集め、形勢を有利に進めていくところから失脚していって最後に特大サプライズを見せる様子をエキサイティングに映していきます。

テーマがアメリカの銃規制なので、そんな簡単にうまくいくわけないじゃんっていう冷ややかな目で見てしまう箇所は多々ありました。

しかし物語としては起承転結がしっかり組み立てられていて、中盤から終盤にかけてはなかなか見ごたえがありましたね。

あれでラストで刑務所を出たときに迎えに来るのがエスコートの男だったらもっと良かったんですけどね。どうせ惚れちゃったんだったらラストはロマンチックに締めくくるのもありかな。あまりにもできすぎた話になっちゃうけど。

コメント

  1. 服部心子 より:

    いつも鮮やかな批評をありがとうございます!

    私には難解な部分があり、2回見ました。映画男さんのレビューで、改めてわかったところもあります。ありがとうございました。

    • 映画男 より:

      リクエストありがとうございました。なかなか面白かったです。難解な部分なんてありましたっけ? 二回見たってことは結構楽しめたみたいですね。それはよかった。

  2. RenoBank より:

    楽しめました。
    銃規制の話をとことん追求するのかと思いきや、さすがに最後は大物議員の汚職で上手いことぼかされました。
    僕は銃規制には反対なので、序盤から中盤にかけてちょっとムカっときてたんですけど、最後は良い塩梅の落としどころ(笑

    しっかりエンタメになってましたね!
    あの伏せ兵か〜やられたw

    • 映画男 より:

      確かにラストはぼかされましたよね。エンタメとしてはよかったかなといったところです。

  3. 撫子 より:

    この映画、面白かったです。
    GYAOで無料配信の時に「そういえば、映画男さんが面白いって書いていたなぁ」と思って観ました。映画男さんが記事を書いていなかったら、観ていなかったかもです。
    いつも楽しく読んでいます。ありがとうございます。
    ジェシカチャスティン、セクシー過ぎますよね。声も少し高くて甘い感じなので、やり手の女というキャラは個人的にはハマり役ではないかなぁと思いました。
    エッチなシーンと後半の逆転は迫力があって良かったです。観て良かった!

    • 映画男 より:

      楽しんでいただけて良かったです。紹介したかいがありました。ジェシカチャスティンはセクシーですねえ。

  4. アオヤンマ より:

    ジェシカチャスティンが出ているので観ましたが、凄かったですねえ。
    面白かった。
    最後に真っ黒の服着て出所するシーンになんか感動した気が。
    孤高さか、気高さか、なんでだっけ、と思いました。
    でもこの人なら、部下の一人が撃ち殺されても速攻キャンペーンに利用するだけでいちいち後悔しないんじゃないかと思うし、それを分かってるから元部下は最後までこの人を睨んでいたのだと思いました。