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イントゥ・ザ・ワイルドは覚悟を決めた旅人の物語!ネタバレと感想 

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この記事は 約5 分で読めます。

俳優として知られるショーン・ペンが監督した、孤独な青年によるアラスカでの自分探しの旅を描いたロードムービー。ラストはありきたりだけど、旅を感じさせてくれるのがいいです。76点(100点満点)

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イントゥ・ザ・ワイルドのあらすじ

大学を卒業したクリストファーは身分証明書、クレジットカード類を捨て貯金を全額寄付し、ポンコツの愛車で旅に出る。面倒な人間関係や物資に溢れる現代社会を抜け出し、その対極にあるアラスカの大地を目指して。

イントゥ・ザ・ワイルドのキャスト

  • エミール・ハーシュ
  • マーシャ・ゲイ・ハーデン
  • ウィリアム・ハート
  • ジェナ・マローン
  • キャサリン・キーナー
  • ヴィンス・ヴォーン
  • クリステン・スチュワート

イントゥ・ザ・ワイルドの感想と評価

前向きな旅物語ではなく、どちらかというと主人公が悲観して自分を死に追い込んでいくネガティブな人間ドラマ。社会から、人々から逃げ回っていたらやがて地球の果てまで行ってしまう若者の悲しくも儚い自分探しの旅です。

ストーリーは主人公のクリストファーが所持金を燃やし、車を捨てて文字通り裸一貫になり、物質から自由になったところで旅がスタートします。

もともと資本主義社会から別れを告げたかったんでしょか。ヒッチハイクで気の向くままに町から町を移動している間に彼はヒッピーのカップル、16才の美少女、家族を亡くした孤独な老人など色々な人々と出会います。

気の優しいクリストファーはすぐに彼らと打ち解けるけれど、決して必要以上に深くなろうとはせず、アラスカに行く決心を変えません。まるでそうすることが自分の運命であるかのように。

終始彼がどこか悲しそうなのが印象的でした。旅の始めからまるで自分がこの先にたどる悲劇を知っているかのようで悲壮感が漂いますよね。

いざアラスカに着いたクリストファーは森の中に放置されていた“マジック・バス”で生活を始めます。もちろん電気、水道、ガスなどは存在しません。自然や動物がいるだけで話し相手もいません。そんな不慣れな毎日の中で徐々に自然の厳しさ、そして本当の意味の孤独を痛感する、というのを人生の教訓として描いています。

本当の自由とは、幸せとは、理想の生き方とは一体なんなのかみたいなのを追求していくとクリストファーみたいになっちゃうのかもしれませんね。

そして死を目前にして彼はある結論に達します。「幸せは人と分かち合ってこそ真実である」と。まあ、あのラストはどこかドラマチックにしすぎな感じもありましたが、主人公だけでなく登場人物たちにそれぞれもの悲しさが感じられたのはよかったです。グッとくるものがありましたね。

冷静に考えてみると、クリストファーがやっていることは日本のバカ者たちの間で流行の「自分探しの旅」とちっとも変わりはないのだけれど、なぜか馬鹿にする気が起こらなかったです。彼にはファッションで旅行しているなんちゃってバックパッカーの雰囲気がないからでしょうか。

しっかりと自分の考えを持って、決断し、責任を持った生きた方をしているからかもしれません。道中でどんな不運に襲われようと、どんないい出会いに恵まれようと最初の目的を失わず「なにがなんでもアラスカに行くんだ」という強い意志を見せれくれたことも関係しているのかもしれません。あれだけ強い覚悟がある人って他人が意見できる隙がないもんね。中途半端な奴だと突っ込みどころが多いから説教とかされそうなもんだけど、あそこまで突き進んでたら誰も何も言えないよね。

自分探しの旅とか言って気まぐれに行く先々でボランティアをしたり、興味本位でスラム街を覗いたり、声をかけてくる現地人にひょいひょいついて行き、それら全てを「人生経験」と呼んでいる人たちとは訳が違います。

旅に出ると決めたときからクリストファーはすでに死を覚悟していたんでしょうね。だからこそ彼は最初から最後までどこか悲しげだったんですね。信念を貫いた男の格好良さがありました。

見方によっては確かに恵まれた健康な青年がわがままに旅をして、アラスカにたどり着き、毒キノコを食べて死んでしまった間抜けな話っていうふうにも映るんでしょう。それを自業自得といえばそうかもしれません。

ただ、生きることについて彼になりに考えて、もがいて、そして死を迎える、ということは人生においては普遍的なことだし、なにが彼を旅へと突き動かしたのかなあ、ということは旅が好きな人にはなんとなく分かるんじゃないかと思います。

もし普段から旅行をしないか旅行したとしてもガイドブックに載っているところとか安全なところにしか行かない。あるいはいつも旅をするときは帰る日を決めてから旅をしている人には、なんとなく遠くに行きたい、という彼の感覚は到底分からない感覚でしょうね。

そういえば昔、海外の宿でこれから一人でアフリカに行く。日本でやり残したこともないし、もう生きてても面白くない、アフリカで死にたいと言って、旅立って行った若者がいたっけ。彼は一体どうなったんだろう。アフリカで死んだのか、それとも日本に帰ったのか。いずれにしても自分で決めて行動したってことが大事だよね。

コメント

  1. 糞映画なんて亡くなってしまえ より:

    (ネタバレします。気になっている方は読まない方がいいです。)

    糞映画中の糞映画、旅の最初の冒頭から親のお金を捨てる所から始まる時点で、お前頭大丈夫?ていうレベル。もうね旅っていうのかなこれ。。。見てて退屈でしょうがなかったは(笑)

    この映画を簡単に要約すれば、人生舐めたおぼっちゃんの家出。時間を無駄にする。アラスカなんか目指してないし、なーなーになって、結局腹空かして毒キノコ食って死んじまう。

    この映画糞つまらんだろ(笑)

  2. ジャン=リュック・ゴダール より:

    自分は東京育ち東京生まれの現在進行形都会っこなんで、こういう広大な山々をみるだけで
    すごい興奮しちゃうんだよね。
    だからボクみたいな人間が「自分探しの旅」みたいなことしちゃうんだろなぁ。っておもった。