最後まで見たら途中退席しておけばよかったと後悔すること間違いなしの低レベルミュージカル。これ見るよりはオリジナル版を見たほうがいいです。10点(100点満点)
メリー・ポピンズ・リターンズのあらすじ
大恐慌を迎え暗く厳しい時代のロンドン。バンクス家の長男でありかつて少年だったマイケル・バンクス(ベン・ウィショー)は、今では自らの家族を持つ親となっていた。
かつて父や祖父が働いていたフィデリティ銀行で臨時の仕事に就き、3人の子どもたち、アナベル(ピクシー・デイヴィーズ)、ジョン(ナサナエル・サレー)、ジョージー(ジョエル・ドーソン)と共に、桜通り17番地に暮らしていたが、ロンドンは大暴落の只中で金銭的な余裕はなく、更にマイケルは妻を亡くしたばかりだった。
子どもたちは「自分たちがしっかりしなくては」と躍起になるが上手くいかず、家の中は常に荒れ放題。さらに追い打ちをかけるように、融資の返済期限切れで家を失う大ピンチ!
そんなとき、魔法使いメリー・ポピンズ(エミリー・ブラント)が風に乗って彼らのもとに舞い降りた。20年前と同様にバンクス家の子どもたちの世話をしに来たと言う彼女は、一風変わった方法でバンクス家の子どもたちの “しつけ”を開始。バスタブの底を抜けて海底探検をしたり、絵画の世界に飛び込み、華麗なるミュージカル・ショーを繰り広げる。そんな彼女に子供達は少しずつ心を開き始めるが、実は彼女の本当の魔法は、まだまだ始まったばかりだった…。
メリー・ポピンズ・リターンズのキャスト
- メリー・ポピンズ:エミリー・ブラント
- ジャック:リン=マニュエル・ミランダ
- マイケル・バンクス:ベン・ウィショー
- ジェーン・バンクス:エミリー・モーティマー
- エレン:ジュリー・ウォルターズ
- ミスター・ウィルキンズ:コリン・ファース
- トプシー:メリル・ストリープ
メリー・ポピンズ・リターンズの感想と評価
ディズニーによる1964年に公開された「メリー・ポピンズ」の続編。監督は、「シカゴ」、「NINE」、「イントゥ・ザ・ウッズ」などで知られるロブ・マーシャル。
ミュージカルのくせに肝心な歌と踊りが最低で、耳障りな演出にだんだん腹が立ってくるので映画館では絶対に見ちゃいけない作品です。
メリーポピンズは日本でも昔よくテレビ放送されていたので、知っている人も多いかと思います。
僕はそれほど好きな作品じゃないんですが、今回の続編と比べると、オリジナルはまだだいぶ良かったなぁという思いになりました。
ストーリーは、バンクス家のもとに借金の取り立てが現れ、期限までに払わないと担保にしている家を没収することを告げられ、途方に暮れていると、メリーポピンズが空から凧に乗って登場し、バンクス家を魔法で助けてくれる、というものです。
メリーポピンズが地上に現れてからは、ラストまで必然性のないシーンが続き、グダグダの展開が繰り返されます。
バンクス家の主であるマイケルは、父親が家族のために残した株券を無くし、それさえあれば借金を完済できるといって株券を探し回るんですが、散々そのエピソードで引っ張っておきながら、最後は株券なんて別にいいからさあさあみんなで踊りましょう、みたいなオチになるのには呆れました。ストーリー的にはインドのミュージカルより無茶苦茶です。
ミュージカルシーンで唯一まともなのは、街灯にぶら下がったりしてダンサーたちが踊るシーンで、プロのダンサーたちの踊りはまだ見れるけど、ちょっとレッスン受けて本番に臨みましたみたいな俳優たちの踊り見たいかなぁ? 見る価値ないでしょ。ラストはおじい、おばあまで踊り出してからね。
歌は歌で、ほかのハリウッドミュージカルに流れる曲と同じようなメロディーばかりで、なんのオリジナリティーもないですね。ミュージカル音楽って全部同じ人が作曲してるのかよっていうぐらい類似してますよね。
あと、終始登場人物たちが慌ただしくしてるのが嫌で、あのノリで2時間はまじできついです。ふと誘われて行った飲み会が高校生の集まりだったみたいな気持ちにさせられます。
子供や大人が元気なのは結構なだけど、わざとらしいし、声がいちいちでかいし、自分から映画館まで見に来ておいて耳栓つけようかなって思うぐらい、やかましさが半端なかったです。
ファンタジックで、マジカルで、カラフルで、なんとなく夢の国の雰囲気は漂っているものの、間違っても大人が見る類の映画じゃないですね。
かといって子供が楽しめるほどの可愛い要素もないんですよ。子役たちは全然可愛くないし、癒されるキャラクターもいないから。
アニメーションと実写を組み合わせる手法はオリジナルと同じで、特に新しい試みがなく、せっかくの半世紀ぶりの続編なのに時代設定すら大昔の1935年のロンドンにしたのが信じられません。どうせなら現代を描けばいいのに。
今のロンドンであの格好をして、でかい傘さしながらぎゅうぎゅうの地下鉄の中で歌って踊ればいいじゃん。それでどれだけメリーポピンズが浮くか見てみたいですけどね。
コメント
本当ですか!?この後にダンボとアラジンもあるんですけど。リメイクは失敗続きなのか?
リメイク、続編、アニメからの実写化は外す可能性高いですよね。アラジンはポスターが出た時点でかなりバカにされてたし、滑ると思いますよ。
>最後は株券なんて別にいいからさあさあみんなで踊りましょう、みたいなオチになるのには飽きれました。
一作目の内容を全然覚えてないんですね。
借金返済については、少なくとも4回、前作のネタ(すべて印象的なシーンです)を拾いながら綺麗に落ちをつけています。
他にもリスペクトしているところがたくさんありました。
それを「必然性のないシーン」というのなら、続編を続編と認識しながら見に行くこと自体に無理があるのでは?
特技として「文句を言うこと」をあげておられますが、それなら多少なりとも理が通っていないとねぇ。
「いちゃもん」あるいは「いいがかり」に修正することを勧めます。
あと「飽きれました」ですか。
海外在住が長くて、日本語がおぼつかなくなっていると思われます。
今後も他人に読ませることを目的に文章を書くのであれば漢字の勉強などする方が良いでしょうね。
いや~こちらを読んでから鑑賞したのですが、予想以上にひどくて心底つまらない映画でした。
結局メリーポピンズは何しに来たのかまったく理解不能だし、クライマックスの時計台のシーンも「初めからお前が行けよ!」と突っ込まずにはいられませんでした。
これほど音楽に必然性のないミュージカルは初めてで印象に残った曲は皆無だし、確かにインド映画よりも無茶苦茶ですね。
続編・リメイク云々以前に1つの作品として単純にくだらなさ過ぎて、途中何度も失笑してしまいました。(となりの観客と失笑ポイントが重なったのが唯一のツボです)
あっ、こんなこと書いたらまた”価値観押しつけバカ”どもに「この作品の良さが分からないなんてかわいそう、知能レベル低すぎ、勉強しなおして」みたいなこと言われちゃいますかねー?笑
失笑以外にないですよね。価値観押しつけバカたちにもいつも困っています。
中々厳しい評価ですね。
自分はそこまで評価は低くないですが、初代と比べると大分落ちるという点では同意です。
まず第1に劇中歌が観終わったら今全く耳に残っていない。
個人的にはそれなりのミュージカルでしたが耳に残らないのはある意味致命的。
初代の歌は思わず口ずさんでしまう歌が多かったのに対して1つも覚えていません。
後は街灯屋の彼が申し訳ないけどちょっと気持ち悪い。歌も上手く無かったでしたしね。
メリーポピンズは頑張っていたと思いますが、キャラ自体が役者とかでは無く少し初代と違う気がしました。
ストーリー的に言うと、イベント盛りたくさんで全体的に薄かったかなという印象でした。
最初の風呂イベントは唐突で何であの世界に連れて行ったのか意味不明。
後、壺の世界のラストシーンが長すぎた。子供が悪夢も観るという繋がり自体は別に良いと思いますが、あの馬車のバトル(?)は丸々要らなかったかなと。5分は無駄にした気がします。
ただ、所々に使われる初代BGMや初代で登場したキャラが多数登場するなどそこら辺は初代リスペクトしていて良かったと思います。
100点中55点。(初代100点とみて)
スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスとか耳に残りましたからね。子供のときアホみたいに口づさんでたもん。それにつけてこの映画はおっしゃる通り音楽がダメダメでした。
映画男さんの酷評にめげず、行ってきました。
初代のファンなんで、見ておかなくては!という気持ちから。
感想は、よんじんさんと全く同じなので省略します。
酷評のお陰でかなりハードル低めで見に行ったので、よかったてます。何十年前に作られた初代の良さが引き立ちました。
映画見た後は、初代が見たくなりました。
子供の頃はVHSで見てたので気づかなかったですが、大人になって、DVDで見たら、メリーポピンズの帽子が麦藁なのにビックリした事を思い出しました。
お疲れ様でした。楽しめたようでなによりです。初代のファンの方たちに支えられている映画ですよね。逆に初めて触れる若い世代はどういう印象を受けたのかも気になるところです。
厳しすぎませんかね。初代は文句なしの名作で、それに比べたら劣るけど、頑張っていたと思うけど。出張帰りの飛行機で見て、それなりにいいと思いましたが。確かにお風呂のイベントは無駄に騒々しいし、馬車の戦いは無駄に疲れたし、時計台上りも無駄な気がするし、マイケルが売れない芸術家という設定も無理があった気がするし、
あえて、もう一度見たい気がするわけでもないけど…。それでも酷評しすぎじゃないですかね。私なら、厳しめにつけて45点、Man of Steelなど耐えられないほど不快なリメイクに比べたらマシという意味では65点ですが。