約2時間半に及ぶ低クオリティー映像とダラダラストーリーに失笑するしかないヒーロー映画。今すぐトイレに流したほうがいいです。8点(100点満点)
映画アクアマンのあらすじ
メイン州の港で灯台守をしているトーマス・カリーはある晩、岸で女性が倒れているのを発見する。その女性は水の王国アトランティスから来た女王アトランナだった。
トーマス・カリーは衰弱したアトランナを優しく介抱し、彼女を保護した。やがて二人は結ばれ、二人の間に息子アーサーが生まれた。
アーサーは人間とアトランティス人の珍しいハーフだ。家族は幸せに暮らしていたが、ある日彼らのもとにアトランティスの兵隊たちがやってくる。アトランナをアトランティスに連れ戻しに来たのだ。
アトランナは兵隊たちを撃退したが、これ以上家族を危険にさらすまいと、自らアトランティスに戻ることに。
アトランナは息子のアーサーの面倒を部下のヌイディス・ヴァルコに任せた。アーサーは訓練を受けるうちにみるみる戦いのスキルをつけ、たくましい戦士に育っていった。一方、トーマス・カリーはそれから毎日のように灯台でひたすら妻の帰りを待った。
映画アクアマンの主なキャスト
- ジェイソン・モモア
- アンバー・ハード
- ウィレム・デフォー
- パトリック・ウィルソン
- ドルフ・ラングレン
- ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世
- ニコール・キッドマン
- ルディ・リン
- テムエラ・モリソン
映画アクアマンの感想と評価
「アナベル 死霊人形の誕生」、「死霊館エンフィールド事件」、「ソウ」などで知られるジェームズ・ワン監督による、DCコミックの実写化。間違いなく2018年公開のワーストヒーロー映画です。「ブラックパンサー」とか「ヴェノム」とか「アントマン&ワスプ」より、ダメなやつです。
マーベル映画もまあしょぼいけど、DCはもっとしょぼいねえ。これ子供が見てもきついんじゃないのかな?
ちなみに僕の隣に座っていたキッズたちは劇中、何度も立ち上がって外に出たり、スマホみたり、ほとんどちゃんと見てなかったぞ。子供にすらまともに見てもらえないってやばいな。
だって「スタートレック BEYOND」と「スターウォーズ・エピソード3」をごっちゃごっちゃに混ぜて、舞台を宇宙から海中にしただけみたいな出来だったもん。
画面一杯に魚やら兵士やらをこれでもかと登場させているところは、まんま「スターウォーズ・エピソード3」の戦闘シーンと同じで、キャラクターの質より量で勝負している感が半端ないです。
100点満点中、3点あげたのは、エンドソングがまあまあ耳に残るかなっていうことでの3点です。
最大の欠点は映像ですね。CG映像が7割、実写映像が3割ぐらいになっていて、海中のシーンから陸の実写映像に移るときに絵の雰囲気とクオリティーがあまりにもがらっと変わってしまいます。そのせいで、ほぼほぼ別の映画じゃんっていうぐらいのギャップが出ていました。
あれだけCGだらけにするならいっそのことフルCGにすればいいのに、いかんせん有名俳優たちで客を寄せたい欲もあるから、フルCGというわけにもいかなかったのでしょう。
かといって海中のシーンはCGにするしかないし、その中途半端な世界観と戦略のせいで見事にビジュアルのバランスを崩していました。
CG技術も決して高いとはいえず、海中での登場人物の動きがゲームみたいでなめらかじゃないんですよ。生き物の動きになってなくて、コンピューターの動きなんだよねぇ。それとサハラ砂漠の映像なんて20年前の合成映像かよっていうぐらいひどかったです。
肝心のストーリーもかなりおおざっぱです。アクアマンなんてついさっきまで赤ん坊だったのに次の瞬間にはもう成人になって涼しい顔して潜水艦を持ち上げたりしてるし、普通の子供からいかにしてあんなに強くなったのかが、ざっくり飛ばされてました。
序盤ではアクアマンはナイフは刺さらないは、銃で撃たれてもびくともしないは、鋼の体の持ち主だったのに中盤になると途端にナイフで刺されたり、鎖でつながれたぐらいで身動きが取れなくなったりして、戦闘能力にむらがあります。ちゃんと辻褄を合わせろっての。
メインのストーリーはアクアマンと異父兄弟オームの対決なんだけど、一度対決して決着がつかず、次の対決のためにアクアマンは世界中を回って伝説の槍を探しに行き、散々時間を稼いでから、再びオームと対決するという無駄だらけの内容になっています。
出演者にもいいところがまるで見当たりません。アクアマン役のジェイソン・モモアは外見は格好いいものの演技は全然できないし、ヒロイン、メラを演じたアンバー・ハードのパフォーマンスもダメでした。
アクアマンとメラなんて戦争の真っただ中に海中でキスしだすからね。お前らなんであんな状況でいちゃいちゃできるんだよ。
さらに笑えるのはニコール・キッドマンでしょう。「ビッグリトルライズ」しかり、最近、どうしちゃったのっていうぐらい仕事を選んでないニコール・キッドマンですが、本作ではダサいコスチュームを着てアクションシーンなんてやってるからね。
まあスタントマンが代わりにやってるんだろうけど、ニコール・キッドマンの回し蹴りとか見せられたら、さすがに笑うしかないだろ。
ニコール・キッドマン扮するアトランナ女王に限らず、コスチュームのダサさはピカイチでしたね。メラが着てた緑の服とか安いパーティードレス屋に行くと売ってるもん。
ブラジルでクリスマスパーティーとか行くと、こういうドレス着てるおばちゃんたくさんいますよ。
敵キャラなんてもれなく玩具のスーツ丸出しだし、もうちょっとまとまクリエイター雇えよって。
この映画によってまた新たなジンクスが生まれました。それはニコール・キッドマンが出ている映画は駄作!というジンクスです。まじで駄作多くない?
コメント
まだニコール・キッドマン作品を何作か見てないのでなんとも言えないのですが、映画男さんがこの記事で言う『ニコール・キッドマンが出ている映画は駄作説』というのはとても興味深いですね。
今までこの『ただ文句が言いたくて』で評価されているニコール・キッドマン作品をまとめると……
・50点以上の映画・ドラマ
聖なる鹿殺し、ラビット・ホール、ビガイルド 欲望のめざめ、アイズワイドシャット
・50点以下の映画・ドラマ
ビッグリトルライズ、LION 25年目のただいま、レイルウェイ 運命の旅路、シークレット・アイズ、イノセント・ガーデン、
最近で言う映画男さんのニコール・キッドマン作品の当たり映画は恐らく『聖なる鹿殺し』なんじゃないのでしょうか?またニコール・キッドマン作品のなかには日本では劇場未公開で配信やリリースのみでの作品もあるので、余裕があれば見てもらうことをオススメします。
あとリピーテッドもお忘れなく。このブログで紹介してない作品でもたくさんひどいのありますよ。まあそれだけたくさんの映画に出ているということなんだけど。
アイズワイズシャットと聖なる鹿殺しはいい映画だと思います。
確かにアイズワイズシャットと聖なる鹿殺しはいいですね。ちなみにニコールキッドマン自体はいい女優ですよ。ただ最近、駄作に多く出演してるっていうだけで。
今日アクアマン見たんですけど
個人的には「この映画、面白いなぁ~!」と思いました。
ブログ主さんには申し訳ないのですが、僕は駄作だとは思ってないです。
面白かったという意見があっても問題ないですよー。楽しめたのなら良かったと思います。
全く同じ意見です。
アクションシーンのCG感が凄すぎて、笑ってしまいました。
一応最後まで見たけど、辛かった!
おっしゃるとおり最後まで見るのが苦しい映画でした。
いや原作再現しまくったデザインでしょうよ笑そもそも監督が金をかけたB級映画を作りたいって言ってますし
あとナイフの件はパワードスーツと特殊なナイフ、二回目の形見のナイフは一度目に刺した所と同じ場所を刺してますよね?繋がれてる鎖は極太でそれを引いてるのは海底人6人ほどが必死に抑えてるそもそもスーパーマンじゃないんでね完全無敵じゃないんですよ
貴方が映像を見る能力が無いだけじゃないですかね?まあ、爆発で会話中断は使いすぎて笑いましたけどね笑
個人的にはあまり参考にならないレビューだと思いました。
TV欄のあらすじに「海のすべての生物をしもべにして戦う」的なことが記載されていたので、面白そうと思って久々にTVを観てしまいました。
てっきり多種多様な海の生物の能力を操って敵を倒していくものだとばかり…。
アクアマンの訓練シーン普通に描かれてましたけどね。