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スモークは渋すぎる映画!感想とネタバレ

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この記事は 約5 分で読めます。

ちょっといい話がたくさん聞ける、タバコ屋の物語。いつ見てもいい映画で、間違いなく名作の一つに数えられます。78点(100点満点)

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映画スモークのあらすじ

ブルックリンの街角で小さな煙草屋を営むオーギー・レンは、10年以上毎日同じ時刻の同じ場所で写真を撮影していた。煙草屋の常連で、オーギーの親友でもあるポール・ベンジャミンは作家であるが数年前に銀行強盗の流れ弾で妻を亡くして以来、仕事が手につかず悩んでいた。閉店間際の店に駆け込んだベンジャミンは、見せてもらったオーギーの写真集から亡き妻のありし姿を見つけ号泣する。

ベンジャミンはボンヤリとして自動車に轢かれそうになったのを助けられ、ラシードと出会う。その怪しい少年に感謝し、ベンジャミンは彼を自分の家に泊めてやる。2晩泊まった後にラシードは家を出て行ったが、その数日後にラシードの叔母を名乗る女性が現れた。ラシードの本名はトーマス・コールといい、偽名を使って各地を転々としていたのだ。

Wikipediaより

映画スモークの主なキャスト

  • ハーヴェイ・カイテル
  • ウィリアム・ハート
  • ハロルド・ペリノー・ジュニア
  • フォレスト・ウィテカー
  • アシュレイ・ジャッド

映画スモークの感想と評価

読者のRenoBankさんのリクエストです。ありがとうございます。

「千年の祈り」や「チャイニーズ・ボックス」などで知られる中国人監督ウェイン・ワンによる1995年公開の群像劇。「ブルー・イン・ザ・フェイス」の前編とも姉妹作品ともいわれている映画です。

ニューヨークでタバコ屋を営む男を中心にその店に来る客たちとの交流や出来事をつづった渋くて、味わい深い作品で愛煙家が見たら思わずタバコを吸いたくなること間違いなしです。

アメリカ映画だけど、どこか「昭和」を感じさせるところがあって、古き良き時代の人付き合い、や男の友情といった感じが出てます。今のニューヨークではあんな人情味のある人たちはなかなかいないでしょうね。

どちらかというと男性に好まれる映画じゃないでしょうか。メインの登場人物は全員男だし、全体に男臭さがあるんですよね。

今回でこの映画を見るのは3,4回目かな。映像こそ粗いけど、今見ても普通に面白かったです。俳優たちの演技と巧みなストーリーテリングが見どころで、個性的で自然体のキャラクターたちの話す姿に魅せられます。特に大きな出来事が起こらないのになぜか見入っちゃうんですよね。

ちなみに僕はタバコは吸わないし、嫌煙家といってもいいです。そんな僕からしてもこの映画の喫煙シーンは美味しそうに見えます。この映画の影響でタバコ吸い始めた人絶対いるでしょ。

愛煙家にとっても90年代は生きやすい時代だったんじゃないでしょうか。昔なんて飛行機の中でタバコ吸えたからね。

劇中のセリフで「どうせ今にタバコは禁止になるし」みたいなセリフがあって、まるで未来を予言しているようで面白いです。

現実社会でも喫煙者がこの映画の登場人物のようにあんなに美味しそうにタバコを吸ってたらまだいいんですけどね。実際はみんなイライラ、セカセカしながら苦しそうに吸うでしょ? あんな顔してるから禁止されちゃうんだって。

どうせなら「うわータバコ最高。こんな幸せないわー」っていうぐらいのエクスタシーに浸った顔してくれないと。不幸な奴が吐いた煙、吸いたくないじゃん。

フォレスト・ウィテカーが出演している映画は駄作、というジンクスもこの映画には当てはまらないです。本作で彼は義手をつけた修理工という役柄でしたが、なかなかいい演技してましたね。

もちろん一番渋かったのは主演のハーヴェイ・カイテルだけどね。イケメンじゃないし、ダンディーでもない。でも男らしくて、色気があって格好いいんだよなぁ。

もしかしたら男が惚れる、憧れる男なのかなぁ。女性から見たらハーヴェイ・カイテルってどうですかね?

ストーリー構成は、ショートエピソードをバラバラに並べたような感じもしますが、ダラダラと話が続けず、短く区切りつつ、それぞれのエピソードを微妙な線でつなげていっています。上映時間も70分程度でまとめてあって見やすいのが何度も見れる要因でしょう。

そんなショートストーリーの中に好きなエピソードやセリフがたくさんあります。

毎日、同じ時刻に同じ場所で写真を撮ることをライフワークにしている主人公。その写真にたまたま写っていた友人の亡くなった奥さんの下りとか好きです。

主人公が使うキャノンのフイルムカメラもいい味出してるなぁ。フイルムカメラの時代って現像代が高いから、写真を撮ることが一つのイベントだったんですよね。

ハードルが高い分、本当に撮りたいときしか撮らないし、だからシャッターひとつ押すのにも今とは気合の入れようが違うんですよ。それを毎日続けてるっていうのがいいよね。

この映画自体もフイルム映像でかなり古臭いし、粗いけど、だからこそ色とか全体の雰囲気が優しく感じられるはずです。デジタルリマスター版よりいいんじゃないかなぁ。

ラストのクリスマスストーリーはお見事としか言えないです。おばあちゃんに優しくした主人公のただの感動話に終わってなくて、考えようによっては悪い話のようにも聞こえるもん。善悪がつけがたいからこそ、リアリティーが出るし、人間らしいんですよ。

そんでもってエンドロールのときにそのストーリーを白黒サイレント映像で流すって恰好良すぎでしょ。

コメント

  1. RenoBank より:

    春先に話題になっていたリマスター版ですね。
    リマスター技術ってすごいですね、Netflixの新作かと思いましたよ。
    気になっていた得点も高得点マークで嬉しいです。

  2. ツールドフランス より:

    また大好きな映画に出会いました。見終わったあと、気持ちが和み、人生ってこうあるべきなんて考えなくていいかなって。ただ、優しくありたいなあって。そんなふうに思いました。
    また、落ち込んだときに観ようと思います。ハーヴェイ・カイテル演じるオーギー・レンは男の理想です。