可愛い短編アニメを集めたピクサーのベストコレクション第三弾。忙しいときにも隙間時間でサクっと見れるのがいいです。50点(100点満点)
ピクサー・ショート・フィルム Vol.3のあらすじ
息子が成長して家を離れ、寂しくて仕方ないお母さん。そんなある日、何と手作りの中華まんに命が宿ってしまい…(「Bao」)。パパから「テレビを消して祈れ」と言われたサンジェイ。渋々祈っていると…(「ボクのスーパーチーム」)ほか。
U-NEXTより
ピクサー・ショート・フィルム Vol.3の収録作品
- Bao
- LOU
- ひな鳥の冒険
- ボクのスーパーチーム
- ライリーの初デート?
- 南の島のラブソング
- ラジエーター・スプリングス 500 1/2
- モンスターズ・パーティ
- ブルー・アンブレラ
- モルデューの伝説
- レックスはお風呂の王様
- 突撃! 海中インタビュー
- 生徒募集! ミス・フリッターのレーシング・スクール
ピクサー・ショート・フィルム Vol.3の感想
ディズニーピクサー製作の短編映画を一本にまとめた作品。10分から15分くらいの全13タイトルで構成されていて、合計77分で完結するコレクションです。
人気タイトルである「モンスターインク」、「インサイドヘッド」、「メリダとおそろしの森 」、「カーズ」、「トイストーリー」、「ファインディングドリー」のスピンオフ作品が収録されているので、ディズニーアニメファンをはじめ、長編アニメを見るのはきついなぁっていう人にも最適です。ユーチューブしか見ない世代にもいいかもしれないです。
作品によって完成度の良し悪しがあるんですが、いずれにしても短くまとめてくれるだけでせっかちの僕にとってはかなり助かります。つまんなくても10分ぐらいの辛抱ならまだ見ようかなって思うから。
また、それだけ時間が短いとストーリーも当然シンプルになるし、伝えたいことをストレートに伝えようとするから好感が持てます。周りくどいセリフもなければ、ヒーローと悪の対決もありません。
特に「Bao」、「LOU」、「ひな鳥の冒険」、「レックスはお風呂の王様」あたりは良かったですね。
「Bao」、「LOU」、「ひな鳥の冒険」の3つはセリフが一切ないことでも共通していて登場人物の表情と状況だけでストーリーを伝えていく形を取っています。
どう受け取るかは視聴者の感性に頼っていて、特に中国人の家族をテーマにした、肉まんの赤ん坊を育てる「Bao」なんてシュールな内容だけに解釈も色々とできそうですね。
あの肉まんは息子の分身なのか、それともお母さんの妄想なのか。いずれにしても寓意的な意味が込められていて、肉まんの赤ちゃんを通じて子育ての現実をフラッシュバックのように体験したお母さんの寂しさを上手く伝えていました。
それにしても肉まんベイビー可愛いなぁ、おい。ちょっと桃太郎みたいな発想ではあるものの可愛いから許します。
アカデミー賞を受賞した「ひな鳥の冒険」はストーリーこそ普通だけど、CG技術的にはものすごいリアルに作ってありました。やっぱりピクサーはまだまだアニメーションにおいて抜きんでてますね。
ピクサーは常にこうして進歩しているのにジブリは相変わらず昔と同じ手法で映画作ってるわけでしょ? そりゃ衰退するって。
全体的に可愛さで売っている作品ばかりですね。アニメってだいたいそうだけど、それでも可愛いアニメとそうでないアニメがあるのはどうしてなんでしょうね。ネットフリックス製作の「ネクストロボ」なんて可愛くないしね。
それにしても最近、めっきり長尺映画に対する忍耐がなくなってきました。いい大人の僕がそうなら、短いユーチューブ動画に慣れている子供なんてもっと集中力もたないんじゃないのかな?
もういっそのことアニメも実写も全部ショートフィルムにしてくれないかなぁって思います。つまんない映画を見すぎたせいでこんな脳になってしまいました。
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