最近、なにかと名前を聞くことが多くなってきた話題の監督の一人といえば白石和彌(しらいし・かずや)監督。作品の良し悪しにかなり波のある監督ですが、ここでおすすめ順にランキング形式で紹介します。
13、止められるか、俺たちを
内輪の人たちが亡くなった監督をよいしょするために作った映画で、「革命」っていう言葉が好きな人だけが見ればいい超絶サブサブ青春ドラマ。
いい話は一切なく、なにがなんだか分からないまま最後にヒロインが自殺する物語です。
12、サニー/32
かつて世間を騒がせた殺人事件の加害者サニーに憧れるおっさんたちが、別人である女子教師を監禁し、彼女のことをサニーとして崇めていく犯罪B級ドラマ。狂気と暴力を描きたかったんだろうけど、とにかく演技がひどくて、見れたもんじゃないです。
11、麻雀放浪記2020
手を抜いて作ったとしか思えない、ひどい出来の麻雀映画。阿佐田哲也のベストセラー小説を基にした、といいながらストーリーにタイムトラベルなどSF要素を加えて大失敗した作品。
ギャグは滑りっぱなし、ストーリーはナンセンス、麻雀のシーンは退屈で、キャストはテレビタレントの寄せ集めです。
主人公の斎藤工をはじめ、もも、ベッキーなど主要キャストがまともな演技ができておらず、唯一の話題性は逮捕直後のピエール瀧が出演しているところですかね。
10、凪待ち
香取慎吾主演のサスペンスドラマ。妻を殺された男がギャンブルにはまり、やくざに借金して、落ちていく姿を描いた退屈な映画で、中途半端なバイオレンスだけが売りの代物です。
起承転結がなく、ストーリーがごちゃごちゃしていて、何が伝えたかったのが全く分かりませんでした。
9、ロストパラダイス・イン・トーキョー
障害者の兄、障害者の兄を持つ弟、風俗嬢の三人が繰り広げるうさん臭い人間ドラマで、白石和彌監督のデビュー作です。映像は汚く、ストーリーは滑ってて、会話は退屈で、普通にスルーすべき作品です。
8、女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。
中学校のトイレ清掃員をしているおばさんの目線で、女子中学生たちの本音と建前をあるあるエピソードでまとめたコント風学園ドラマ。
ちょっと笑えるシーンもあるにはありますが、この内容を2時間以上見せられるのはきついです。15分ぐらいのショートフィルムだったらまだ良かったんですけどね。
7、孤狼の血
広島のやくざの抗争を描いたバイオレンスムービー。松坂桃李、役所広司、中村倫也など人気俳優を集め、かなり話題になった割にはリアリティーはないし、テンポは悪いし、面白くないです。後半が特にダレます。
6、日本で一番悪い奴ら
北海道警察の不祥事を実話ベースで描いた警察ドラマ。綾野剛が主演し、綾野剛が演技の下手さで台無しにしている映画です。前半は面白いのに、後半が残念で、もうちょっとで面白い映画になってたのになぁ、という惜しい作品でもあります。
5、凶悪
ノンフィクション小説を基にしているリアルで怖い殺人劇。テンポもいいし、普通に面白いです。
暴力描写に特に力を入れていて、拷問のシーンではオシッコちびりますよ。ピエール瀧とリリー・フランキーの二人がかなりのはまり役で殺人者を好演していました。
4、彼女がその名を知らない鳥たち
エンタメ度の高いスリラーテイストの恋愛ドラマ。ゆがんだキャラクターばかりが出てきて、ストーリー構成がとてもいいです。また、蒼井優が大胆な濡れ場に挑戦しているのもいいですね。いままでのイメージを見事に覆してくれました。
3、ひとよ
DVの父親を殺した母親が刑務所から出所し、すっかり大人になった三人の子どもたちのもとへ帰ってきてからの出来事を描いた家族ドラマ。
母親の罪を背負うように、犯罪者の子供として生きていた三人の兄妹は一体どんな心境に陥るのかをリアルにつづっており、重く、悲しい物語ではあるものの、しっかりとした面白いエンタメ映画に仕上がっています。
2、牝猫たち
同じデリヘルで働く、訳ありな三人の女性を描いたロマンポルノ・リブート・プロジェクトの作品のひとつ。演技、ストーリー、映像が素晴らしく、ロマンポルノの域をはるかに越えた、普通の映画として見ても非常に優れた群像劇。これは絶対に見るべきです。
1、火花
芥川賞を受賞した同名小説を基にしたネットフリックス製作のドラマシリーズ。映画ではありませんが、白石和彌監督作品の中では完成度がダントツトップです。ちなみに白石和彌監督は3話と4話を担当しています。
売れない先輩後輩芸人の生活を描いた青春劇でラストに衝撃を受けること間違いなし。映像はきれいだし、出演者の演技はいいし、クオリティーがとにかく高いです。面白いので一気に最後まで見れちゃいます。
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