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ノルウェー映画「7月22日」はちょっと期待外れ!感想とネタバレ

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この記事は 約4 分で読めます。

前半ハラハラドキドキで後半面白さが半減していく実話ベースの映画。ノルウェー連続テロ事件のことを知らない人にはいいかもしれません。52点(100点満点)

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映画7月22日のあらすじ

アンネシュ・ベーリング・ブレイビクは母親と住むアパートの部屋で何かの準備にとりかかっていた。彼が警察官の恰好をして家を出たことを母親は気づかなかった。

ちょうどそのころウトヤ島ではノルウェー労働党の青年組織AUFによるサマーキャンプが行われていた。サマーキャンプに参加していたのはエリートともいえる将来有望な10代の少年少女ばかりだった。

一方、アンネシュ・ベーリング・ブレイビクは爆薬物を乗せた車をオスロ政府庁舎の駐車場に停車させ、その場を離れた。まもなく車は大爆発を起こし、多くの人を負傷させた。

警察や救急車が現場に駆け付けようとしているのを隙にアンネシュ・ベーリング・ブレイビクはウトヤ島へと向かい、前代未聞の大虐殺を起こそうとしていた。

映画7月22日の感想と評価

ユナイテッド93」、「ジェイソン・ボーン」、「キャプテン・フィリップス」などで知られるポール・グリーングラス監督の実録ドラマ。ネットフリックス製作の2011年に起こったノルウェー連続テロ事件を基にした物語です。

77人もの人が死亡したノルウェー犯罪史上に残る大事件で、覚えている人もいるかと思います。犯人のアンネシュ・ベーリング・ブレイビクは当時32歳。大量の爆薬と武器を用意し、計画から実行まで全て彼一人で行ったという珍しいテロ事件でもあります。こちらが彼本人。

アンネシュ・ベーリング・ブレイビクには反移民、反イスラム主義の思想があり、移民の受け入れを推進している労働党に対して強い恨みがあったようです。そのため労働党員を最も苦しめるために彼らの子供たちを狙って犯行に及んだのです。

まずアンネシュ・ベーリング・ブレイビクは爆弾を積んだ車を政府の建物に駐車して爆発させます。

続いて警察官を装って島に行き、キャンプ中だった少年少女を次々と銃で殺して行ったのです。

この映画は犯行当日から裁判で判決が下されるまでを描いていて、事件当日の様子は恐怖と緊張感で溢れています。

ただ、事件そのものにはあまり時間を使っておらず、事件後が物語のメインだと言ってもいいでしょう。

つまり「ユナイテッド93」や「キャプテン・フィリップス」のようなテロによるパニック映画ではなく、あくまでも加害者の裁判ドラマ、または被害者の再起ドラマといった内容になっていました。後半ちょっとダレてくるし、その点についてはちょっと期待外れかなぁ。

被害者ももっとたくさんいるはずなのに一つの家族しか描いていないし、あんなに表面的にトラウマの克服や再起までを描くなら、むしろ事件だけを描けばよかったんじゃないのかなとも思いました。

キャストは基本ノルウェー人です。しかしなぜかわざわざ英語で会話しているのも意味不明でしたね。全編ノルウェー語にしないならせっかくノルウェー人を起用している意味ないじゃん。

一番引っかかったのは裁判の判決を「無期懲役」としていた点で、実際は禁錮最低10年、最高21年の判決なんですよね。なんであそこを変えたのかちょっと理解できなかったですね。つまり実話ベースの映画にありがちなフィクションが結構重要なところにちょくちょく入ってくる、ということです。

ちなみにノルウェーには死刑も終身刑もないんだそうです。それにしても77人も殺して最大21年って甘すぎませんか?アンネシュ・ベーリング・ブレイビクは反省しているそぶりもないし、平然で刑期を終えて出てくるんだろうね。あー怖い。

北欧だけにノルウェーでは人権がものすごく守られてるんですかね。独房に彼が入れられる下りがラストシーンになっているんだけど、ワンルームマンションかよっていうぐらい綺麗な部屋だったし。下手したら日本のウィークリーマンションよりましなんじゃないのかなぁ。

冗談抜きで刑務所の中でプレイステーションできるらしいですよ。ありえねぇ。

コメント

  1. RenoBank より:

    もう少しエンターテイメント性があっても良かったかもです。
    この犯人、たしか「日本は素晴らしい」とか言ってましたね。
    でも、刑期を終えて出てきた時には「日本もバカなことをした」って言うかも。

  2. ちー より:

    被害者の克服や再起は、テロを題材にした映画では結構描かれているので、もっと前半のような犯人の残虐性を描いた方がこの事件の悲惨さが見た者の記憶には残る気がしました。
    無期懲役にしたのは監督の刑の軽さへの反論だったんですかね。