アメリカの自意識高い系ナルシスト映画監督といえばソフィア・コッポラ。女性から強い支持を受ける彼女の作品を男の僕が男目線で独断と偏見のもとランキングにして紹介します。
7、ヴァージン・スーサイズ
ソフィア・コッポラの作品の中でも最もキャピキャピしていてガーリッシュな映画といえばこのヴァージン・スーサイズ。
小説「ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹」の映画化で、テーネイジャーの美人5人姉妹に強い憧れを抱く少年たち目線で進む青春ドラマです。
姉妹たちが自殺する下り以外は特に大した出来事もなく終始退屈で何が言いたいのかさっぱり伝わってきませんが、さも女の子受けしそうな可愛い洋服やメローな音楽を駆使しているのが特徴です。
女性が好きだというならまだしも男でこの映画が好きな人いるんですかねえっていう映画です。
6、ブリングリング
セレブの家に次々と侵入して泥棒を働く少年少女の実話ベースの物語。空き巣に入る様子を淡々を描いた映画で途中若干眠くなります。エマ・ワトソンがさも主人公かのように見せて売っているプロモーションが反則的な作品です。
5、マリー・アントワネット
フランスの王妃マリー・アントワネットの半生を描いた歴史ドラマ。お姫様の自堕落なセレブ生活を淡々と描いていて、ドレスや衣装のデザインが見どころ。ストーリーはなんてことないです。
もっとドロドロの王室の様子が描かれていればよかったんですが、あくまでもオシャレなお姫様映画路線を突き進んでいる作品ですね。
4、ビガイルド 欲望のめざめ
女子の寄宿学校にイケメンの兵士が担ぎ込まれてきたらどうなるの?っていうシチュエーション映画です。
色気やスリラーの要素は弱いもののソフィア・コッポラのわりにはキャピキャピ感が少なく、スケールは小さいものの起承転結がしっかりしています。
女子映画であることは変わらないけど、完成度が高く普通に最後まで見れる作品です。
3、SOMEWHERE
ソフィア・コッポラの幼少時代を描いたアウトバイオグラフィー。セレブな父親にあちこち連れまわされる年頃の少女の孤独と虚無感を上手く表現していて、ストーリー性と芸術性に長けた映画です。
有名人の娘も大変だなあ、と思う内容になっていて、一般庶民には分かりえない世界がそこにあります。なにがいいって父親の娘に対する冷たさがいいです。
2、オン・ザ・ロック
二人の子供を育て、夫の愛に疑問を抱き始めた中年女性の心境を優雅に、そして面白可笑しく描いたコメディドラマ。全体的に優しく、悪い人がほとんど出てこない、毒のないストーリーで、ヒロインの葛藤や不安をコミカルにつづりつつ、最後はハートウォーミングに締めくくった良作です。
1、ロスト・イン・トランスレーション
日本を舞台にした映画史上に残るじらし映画。旦那に付き添って日本を訪れたピチピチの既婚女性とCMの仕事のために来た年増の既婚男性によるひとときの恋と友情の物語。じらしてじらして、結局やらねえのかよっていう話です。
プラトニックな感じはうざいんですが、音楽はいいし、日本の映し方が上手く、映像美で見せますね。おそらくスカーレット・ヨハンソンが今までで一番可愛かったのがこのときです。
コメント
ナルシストとフェミニストがハイブリットした「ナル・フェミニスト」という印象。
ナル・フェミニストって面白い言葉ですねぇ。