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Loveサイモン・17歳の告白は薄い同性愛ドラマ!感想とネタバレ

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前向きで、ハッピーな物語だけど、現実感や深みがない同性愛ドラマ。学生以外は見ちゃだめなやつです。39点(100点満点)

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Love, サイモン 17歳の告白のあらすじ

高校生のサイモン(ニック・ロビンソン)は、ゲイであることをカミングアウトするか迷っていた。ある日サイモンは、ブルーと名乗る匿名のゲイが学校にいることを知る。ブルーとメールで連絡を取り合うようになったサイモンだったが、そのメール履歴を見た同級生にサイモンの女友達との恋の橋渡しをしろと脅されてしまう。

シネマトゥデイより

Love, サイモン 17歳の告白の感想

「かぞくはじめました」のグレッグ・バーランティ監督による、ゲイの男子を主人公にした学園ドラマ。

17歳の少年がゲイであることを告白し、最初は周囲の反応に苦しむものの最後はみんなが受け入れてくれる、という教科書通りに作った薄ぺっらい話です。

物語は、幸せな家族に恵まれ、充実した高校生活を送るサイモンが、匿名でゲイの生徒とメールのやり取りを始め、その生徒に励まされて自分がゲイであることを認め、周囲に打ち明けるまでをコミカルに描いていきます。

サイモンがゲイであることは家族はもちろん、幼馴染の同級生たちも知りません。知っているのはただ一人メル友のブルーだけ。

ゲイであることを受け入れ、誇りを持っているブルーの考え方にサイモンは徐々に心を奪われていき、やがて正体も知らない彼に恋をしていく、というのがストーリーの流れです。

同性愛者がまだまだ受け入れられていない社会においては、初めてゲイであることを公で認めるのは勇気がいるし、ものすごく大変なことでしょう。

家族や友達がどんな反応をするかを考えるだけでも怖くなる、そんな悩みを抱えている少年、あるいは少女は世界中にいるだろうから、そこそこ共感できる部分はあるんじゃないでしょうか。

しかし物語としてはワンパターンすぎてつまらないですね。意外性もないし、訴えかけるものがないです。

恋愛ドラマにしたいのか、コメディーにしたいのか、同性愛を真剣に取り上げたいのかはっきりせず、ただなんとなく最後はハッピーな感じにして終わればいいでしょ的な演出が物足りなかったです。

全体的にコメディー色が強く、大いに滑ったり、ちょこっと笑えたりするんだけど、あくまでも学生向けの浅い映画の域を出ないですね。

ストレートの人はカミングアウトする必要ないのに、なんでゲイだけわざわざカミングアウトしなくちゃいけないの?っていう下りは、確かにそうだよなぁと思わせるものがありました。

もしストレートであることを両親にカミングアウトしたら、っていうコントは笑いにしてたけど、なにげにセクシャリティー問題の論点を突いていますよね。

一方でこの映画の最大の問題は、主人公を演じた俳優ニック・ロビンソンが全然ゲイっぽくないってことです。

つまりゲイ特有の雰囲気を出せてないんですよ。おそらく実生活で彼はストレートでしょう。

別に強烈なおねえキャラじゃなければいけないってことではないけど、ゲイになりきれてないのはダメでしょ。

同性愛者でもいいじゃん、多様な選択を認め合って告白してすっきりしちゃおうぜっていう話なのに主人公を当たり障りのないストレートの俳優が演じるってなんか皮肉じゃないですか?

もしニック・ロビンソンが「アデル、ブルーは熱い色」のレア・セドゥ並の役作りができるのならそれでもいいですよ。

そうじゃないんだったらちゃんとゲイの俳優を起用しないと。相手役の俳優は本物のゲイでしたよね。

アイデンティティーをテーマにしている映画なんだからそこにこだわらないでどうするんだよって。こんなんでゲイの視聴者は納得するのかなぁ。ティーネイジャーは勇気づけられるのかもしれないけど、大人は無理だと思うなぁ。

コメント

  1. より:

    確かアメリカ(?)の男の子が自分がゲイであることを友達や家族に言ったらイジメられて自殺した ってニュース最近見ました