女子受けする女優を片っ端から集めて作った、おバカ泥棒映画。くだらないけど、意外と楽しめました。50点(100点満点)
オーシャンズ8のあらすじ
仮出所したデビー・オーシャン(サンドラ・ブロック)は、服役中に考えていた犯罪計画を実行しようとする。
それは、ニューヨークで開催される世界最大規模のファッションの祭典メットガラに出席する女優ダフネ・クルーガー(アン・ハサウェイ)が身に着ける1億5,000万ドルの宝石を盗み出すというものだった。
デビーは旧知の仲のルー・ミラー(ケイト・ブランシェット)を相棒に、ハッカー、スリ、盗品ディーラーらを集めてチームを結成する。
シネマトゥデイより
オーシャンズ8の感想
「ビッグ」の脚本家であり、「ハンガー・ゲーム」などの作品で知られるゲイリー・ロス監督による人気泥棒シリーズ第4弾。ルパン三世の実写映画だと思って見たらいいです。
男性キャストを女性に変えてることもあって、これはもしかするとリメイク版「ゴーストバスターズ」みたいな痛いことになるんじゃないかと抵抗と恐怖しかなかったんですが、ふたを開けてみたらそこそこのエンタメ映画に仕上がっていました。
キャストにはやらたと有名どころを揃えていますね。
- サンドラ・ブロック
- ケイト・ブランシェット
- アン・ハサウェイ
- リアーナ
- ヘレナ・ボナム=カーター
さらにこんな人たちがカメオ出演しています。
- キム・カーダシアン
- マリア・シャラポワ
- ケイティ・ホームズ
- セリーナ・ウィリアムズ
- 他多数
出演者の華やかさもさることながら犯行計画の舞台がメット・ガラことニューヨークのメトロポリタン美術館で行われるセレブパーティー、それも盗む物はカルティエの超高級ダイアモンド、という何から何までゴージャスなので、いかにも女子に受けそうな内容になっています。
前半は、ヒロインが泥棒仲間をスカウトしていってミッションの遂行を手伝ってくれるメンバーを一人一人集めていく、というお決まりの展開でかなり退屈でした。
会場のセキュリティーをハッキングし、ハイテク機器などを用いて用意周到に犯行の準備をしていく様子はワンパターンです。
しかし後半、実際に犯行に及ぶときになると、漫画的ではあるけど、まあまあ面白くなりますね。全体的にテンポがいいので最後まで見れちゃいます。
突っ込みどころとしては刑務所から出所したばかりのヒロインがわざわざ犯行現場に乗り込んでいく必要があるのかっていう点ですかね。普通に一番最初に疑われるだろうし、出所後の行動を洗い出せばすぐに尻尾を掴まれるでしょっていうレベルの話でしたね。ちゃんと実行犯と計画犯を分けないと。
あと、女優ダフネ・クルーガー(アン・ハサウェイ)が手を貸す理由は無茶苦茶でしたね。リスクばっかりで、なんのメリットもないじゃん。
とはいえ、そういうことを指摘していったら、なんにもならないのがこの手の泥棒映画なので半分バカにした感じで話に付き合っていけるかどうかが鍵となりそうです。それも無理っていう人には無理でしょうね。
唯一のアジア人キャスト、オークワフィナはセレブ要員ではなく、完全にお笑い要員の扱いでしたね。中国人は手癖が悪いっていうイメージなのか天才スリ師っていう役柄が笑えます。
彼女、黒人みたいな喋り方をするなあと思ったらラッパーなんですね。すごいハスキーボイス。
一番笑えたのはアメージング・イエンが登場した下りですかね。あのシーンのために呼ばれるってすごいな。あのシーンのおかげでぎりぎりほかのシリーズとつながった感じがして笑っちゃいました。
どうせならオークワフィナとアメージング・イエンの二人でオーシャンズ2をやってもらいたいですね。きっと1時間持たないだろうけど。
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