【動画】アレンジメント・ハリウッドに潜む闇の感想と評価

ひとつひとつのエピソードがいちいちつまらないハリウッドドラマ。スターの裏側を描いている割にはエセセレブ感が出まくっているキャスティング失敗作品です。26点（100点満点）

アレンジメント ハリウッドに潜む闇のあらすじ

「アレンジメント ハリウッドに潜む闇」は、若く美しい女優のメーガン･モリソンが、夏の大作映画のヒロイン役を決めるオーディションを受けるところから始まる。相手役は映画界のトップスター、カイル･ウエスト。メーガンはオーディションですばらしい演技を披露、カイルと夢のようなデートを重ねるようになる。

だが彼女のシンデレラ･ストーリーは、ある契約を提示されてから予想外の展開を迎える。それは彼女の人生を永久に変え、将来の名声を約束するものだった。名声こそがすべてという街で、キャリアのためにどこまでできるのか、そして、その“取り決め”に合意するのか。メーガンは大きな決断を迫られる。

Huluより

アレンジメント ハリウッドに潜む闇の感想

ハリウッドに潜む闇を描いたつもりの低レベルシリーズ。話がなかなか進まず、引っ張るだけ引っ張ってやろうという魂胆がミエミエのドラマです。

物語は、ハリウッドスターの若い俳優と契約結婚をした女優の卵が、夫が所属する自己啓発団体と関与することになり、ハリウッドの闇を目の当たりにする、といった感じで進んでいきます。

最近、サイエントロジーやNXIVM（ネクセウム）といったカルト集団が話題になっているので、そういう路線でサスペンスドラマを作りたかったんでしょうが、あまりの出来の悪さに唖然としました。

ダメなシリーズものってまずなかなか本題に入っていかないんですよ。このドラマの場合だと、契約結婚するまでに１エピソードまるまる使ってて、闇の片鱗も見えずに終わっていくんだけど、あれだと続きを見ようと思わないですよね。

だって無名の俳優たちがしょぼしょぼ演技でイチャイチャするだけだからね。その割にはベッドシーンも全部適当で、脱ぐシーンになるとヒロインが必ず暗闇に隠れるのが笑えます。ハリウッドに潜む闇ってあのことを指すんでしょうか。

オーラのない美男美女キャストがハリウッドの成功者を演じていることに違和感を感じる人は僕だけじゃないでしょう。

二人ともどうみても三流俳優じゃないですか。また、演技が大してできないのに迫真の演技をしている、演技をするんですよ。意味分かりますか？

例えるなら車を運転できない人に運転してる演技をさせるみたいなもんですね。子供がハンドルを無駄に左右に動かす感じと似てて何かと無駄な動きが多いんですよ。

そもそも怪しい自己啓発団体をテーマにしたいんだったら、初っ端から拉致監禁、殺人でも起こしてくれないと見ようかなってならないんですよ。ゴシップネタを裏でどう操るとかそんなしょうもない話どうでもいいから。ジワジワ事件や犯罪を匂わせてどうするんだよって。

主役二人が舞台に上がってラップを披露するシーンがあるんだけど、あの恥ずかしさといったらないですね。ただの放送事故じゃん。あのシーンが同シリーズのクオリティーを最も象徴するシーンといってもいいでしょう。

これならサイエントロジーやNXIVM（ネクセウム）といった実在する団体を追いかけたほうが全然面白いですよね。やっぱりどうしても現実の出来事には敵わないんだなぁ。

なにより当然最後まで見てもらえるっていう前提で撮ってるんですよね、こういうダメドラマって。

アメリカでは本作はケーブルＴＶのシリーズらしいので、ダラダラ垂れ流すのを売りとしているＴＶだからこその演出といってもいいでしょうね。決まった時間にTVを見る人ならこんな内容でも見るんだろうなぁ。