アメリカの大人気テレビ番組のシーズン24。モデルを目指す女たちが喧嘩したり、泣いたり、わめたりするのを見て楽しむリアリティー番組です。49点(100点満点)
アメリカズ・ネクスト・トップ・モデルの内容
次世代スーパーモデルの座を巡ってモデルの卵たちがしのぎを削る人気オーディション番組。新司会者にシンガー・女優・モデルとしてマルチに活躍するファッション・アイコン、リタ・オラを迎え、生まれ変わった今シーズン!業界第一線で活躍する審査員陣の下、個性溢れる候補者14人が、栄光の座を目指して華麗に競い合う。
次々と与えられるハードな課題や、一般投票も加味される厳しい審査。そして一つ屋根の下で繰り広げられる女たちの友情、激しい争い…。 果たして、たった一人の“アメリカズ・ネクスト・トップ・モデル”の称号を勝ち取るのは誰なのか?ファッションの都ニューヨークで白熱の戦いが幕を開ける!
フォックスジャパンより
アメリカズ・ネクスト・トップ・モデルの感想
モデル志望の女たちが共同生活をしながらトップモデルを目指し、熱い争いを繰り広げるリアリティー番組。モデルの世界に興味のある人や美意識が高い女子が見たら楽しめるはずです。
いわゆる最近流行りの素人コンテスト番組で、優勝者には10万ドルの賞金、有名モデルエージェンシーとの契約、ファッション誌デビューなど、夢のある内容になっていて家での女たちの醜い争いと華やかな仕事場でモデルの顔に変身する参加者のコントラストがなかなかいいです。
審査員たちも批判すると褒めるときのメリハリが利いていて、なにより正直な意見をぶつけてくるのが見ていて爽快です。
審査員同士意見が全然違うこともあるし、他人の意見に流されずに自信を持って発言するところがアメリカっぽいですね。
シーズン24では年齢制限がなく、それこそ30代はもちろん40代の参加者までいます。エリンなんて42歳で、孫までいるんだって。格好いいですね。
参加者は年齢や出身地はもちろん、宗教、政治、人種、セクシュアリティー、外見などが多種多様でレズビアンやバイセクシャルもいれば、プラスサイズモデルやスキンヘッドのモデルまでいたりして、モデル界に根強い「美」の固定観念を打破しようとしているのも見所です。
中でもイスラム教のモデル、サンドラとかエキゾチックで美人ですねぇ。
意外だったのは審査員があまりモデルが美人かどうかを重要視していないところです。それよりも大事にしているのは写真撮影のときにどんな表情ができるかという一点で、普段、家の中ではむしろ地味なタイプがカメラの前で大化けしたりするから「美しさ」なんて分からないもんです。
撮影のテーマはそのときによって異なるためテーマに沿った表情ができるかどうかも審査に響いてきます。
ノーメイクの撮影に臨んだり、ゲイコミュニティー向けのイベントで歩いたり、いじめ撲滅キャンペーンのビデオクリップを製作したり、その都度状況に応じた「顔」を求められる点においては女優業と変わらないですね。ある意味、演技力の世界なのかなあ、という印象を受けました。
早い話、仕事ができる女が勝つ、というルールが分かりやすく、同時にはっきりとした「美」に対する答えがないだけ、参加者はもがき苦しみ、またその姿がリアルでした。
そんな中で散々審査員たちから批判されたり、家の中で他の参加者たちにいじめられたりしながら勝ち抜いていかなきゃならないんだからすごいストレスでしょうね。よく、やるわ。
モデルってよくアホみたいに思われがちで、中には本当にアホもいるんだろうけど、あそこまでストイックに美を追求する姿はアスリートのようで尊敬します。仕事では女優になり、準備段階ではアスリートってすごい職業だな。
同シリーズは世界中にそれぞれのバージョンがあるのに日本版はまだ出ていないんですね。安室奈美恵とか梨花あたりを司会者にして日本版やったらいいのに。
とはいえ男の僕が全シーズンを通じてこの手の番組を見てられるかというとちょっときついですね。
男性の参加者と共同生活させて恋愛バラエティーとモデルコンテストをごっちゃ混ぜにしてくれたらまだ見れるかな。
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