シャーリーズ・セロンの役作りと演技が見所のお母さんの子育てドラマ。それほどドラマチックにはせず、最後は綺麗にまとめた感のある、そこそこ楽しめる作品です。59点(100点満点)
タリーと私の秘密の時間のあらすじ
マーロ(シャーリーズ・セロン)は大きなお腹を抱え、娘サラ(リア・フランクランド)と息子ジョナ(アッシャー・マイルズ・フォーリカ)の世話に追われていた。
聞き分けのいいサラと違い、落ち着きがないジョナのおかげでマーロは何度も小学校から呼び出される。夫ドリュー(ロン・リヴィングストン)は優しいが、家のことはマーロ一人に任されていた。
シネマトゥデイより
タリーと私の秘密の時間の感想
「とらわれて夏」、「ヤング≒アダルト」、「マイレージ、マイライフ」などでお馴染みのジェイソン・ライトマン監督による家族ドラマ。
三人の子育てに追われ、疲れ果てた母親が気の合う若いベビーシッターと出会ったことで生きる活力を得ていく、世の中のお母さん向け映画です。
物語は、三人目の赤ん坊の出産を間近に控えたマーロが兄から夜間のベビーシッターを雇うことを提案されるところからスタートします。
マーロは子供のために生きているといっても過言ではない専業主婦。突然叫びだしたり、奇妙な行動を取る息子に手を焼いています。
来る日も来る日も同じことの繰り返し。そんな毎日にも虚無感を抱いていたところにできた三人目の子供。
子育ての不安とストレスが限界に達しようとしていたときにベビーシッターを勧められても自分の家に他人がいるなんて気持ちが悪いといって素直に聞かなかったマーロですが、出産後あまりの大変さから考えを変えます。
てっきり年配のおばちゃんが来るのかと想像していたのが、いざ家に現れたのは20代のタリー。
タリーは若いのにもかかわらず赤ん坊の面倒を見るのはお手の物で、マーロがゆっくり休めるように絶妙な気配りとケアをしてくれます。
まもなく二人はプライベートな相談をし合うまでの仲になり、マーロはタリーのおかげで見る見るうちに元気を取り戻していく、というのがストーリーの流れです。
今まさに子育てをしている人、あるいは子育てをした人をターゲットにしていて、誰もが共感しやすい、子育てあるあるストーリーになっているんじゃないでしょうか。
おそらく女性からしたら、夫ドリューの子育ての無関心さにイラッと来るでしょうね。特にベッドでヘッドホンをつけてゲームする姿とか蹴りを入れたくなるんじゃないでしょうか。
優しくていい旦那なんだけど、手伝おうとしなかったり、それでいてケロっとしてるところがむかつきますね。
それでもそれが当たり前だと思って頑張るお母さん。子育ての大変さを笑いにした映画はたくさんあるけど、子育てに疲れ果てて、胸もお腹も出しっぱなしで、寝込んでしまうようなリアルなシーンの数々を淡々と映した作品はそういえば今まであまりなかったなぁ。
主演のシャーリーズ・セロンがこの役のために激太りをし、だらしない腹を出して授乳シーンに挑戦したりしながら三児の母を熱演していて、やっぱりプロだなぁと思わせるものがあります。
シャーリーズ・セロンは「モンスター」のときもそうでしたが役のためなら醜くもなれる珍しい美人女優の一人です。
本来、他人を演じるのが役者の仕事なのだからそうなるべきなんだけど、それができる女優ってハリウッドではシャーリーズ・セロン、ナオミ・ワッツ、ジュリアン・ムーアぐらいじゃないかな。昔のメリル・ストリープもそうだったけど。
劇中、シャーリーズ・セロン扮するマーロとタリーがやたらとキャッキャ言い出してギャルっぽくなっていくので、もしかするとこの二人がレズになる展開もありそうだなぁ、と僕は心の準備をしていました。
しかしそっちの方向には行かず、女同士の薄い友情ドラマみたいな内容に終始しましたね。
それはいいとしても、タリーがどんどん調子に乗っていく感じがちょっと鼻に付きました。コスプレしてマーロの夫の上に跨いで誘惑するシーンはいらないです。
どう考えてもあんなこと妻のマーロが許すわけないじゃん。ナイトベビーシッターってそんなサービスもついて来るのかよ。
ベビーシッターとかメイドとの距離感って難しいですよね。仲良くなりすぎると調子に乗って他人の家でわが者顔で振る舞い始めるから、ある程度の距離が大切だと思うんですよ。
そういう意味ではあのマーロとタリーの距離感には最初から違和感があったし、それをラストで実はタリーは〇〇でしたで片付けられてもねえっていう感じです。あのオチが一番いらないね。
どうでもいいけどタリーって絶対年上のお母さんからブチ切れられるタイプの生意気な女だと思うんですけど、どうですか?
コメント
シャーリーズ・セロン、すごい女優ですね。
さっそく観ようと思ったらまだやってなかった・・。
この際、久しぶりに旧作をみなおすことにします。
「百円の恋」で安藤サクラも頑張ってましたよね。
あの女優もシャーリーズ・セロンとは言わないまでも、普通に美人ですよね。
実は「日本の女優の中ではそれができるのは安藤サクラぐらいですよね」って書いて消してたんです。ピンポイントすぎてびっくりしました。
映画男さんとピンポイントで意見が合うとは、ファンとしては嬉しい限りです。
この二人、いずれも応援したくなる女優には違いないですね。
愚問かもですが、タリーとマーロがxxで、タリーが(あの映画の中で)現実にxxしたとお思いではないですよね。
ご指摘ありがとうございます。あえてネタバレはしないようにしていますが、言葉足らずでしたね。
大変失礼いたしました。
自分も、あのオチじゃ、マーロに感情移入していた同じ境遇の人がまったく救われないと思いました。マーロ、ツラすぎ。。0。
いえいえ、指摘してもらわなかったら、どういうふうに読む人に伝わっているか分かりませんでした。ありがとうございます。