コウモリ野郎がシャガレ声で戦う退屈な話で、クリストファー・ノーラン監督の恥の歴史です。アメコミ馬鹿じゃないと到底楽しめないでしょう。20点(100点満点)
バットマン・ビギンズのあらすじ
子供の頃にブルース・ウェインは古い井戸に落ち、コウモリの群れに襲われる。両親のトーマス・ウェインとマーサ・ウェインと一緒にオペラを見ている間、ブルースはコウモリに仮装したパフォーマーを見て井戸でコウモリに襲われたことを思い出し、怯えて帰りたいと頼む。
帰り道に強盗のジョー・チルによって両親を殺害される。孤児になったブルースは執事のアルフレッド・ペニーワースに育てられる。
14年後、チルはゴッサム・シティマフィアのボス、カーマイン・ファルコーニに不利な証言と引き換えに釈放される。復讐のためチルの殺害を企てるブルースだったが、眼前でファルコーニの差し向けた殺し屋がチルを殺害する。
ブルースの幼なじみのレイチェル・ドーズ(地方検事の補佐)は司法制度を無視しようとする彼を叱りつけ、彼の父親が恥じていると言う。カーマイン・ファルコーニの元へ向かったブルースは、汚職と腐敗の蔓延したこの街では正義や個人の力など何の意味も持たないことを示される。
Wikipediaより
バットマン・ビギンズの感想
「ダンケルク」、「インセプション」、「インターステラー」、「プレステージ」、「メメント」、「テネット」のなどでお馴染みのクリストファー・ノーラン監督の大失敗作。「ダークナイト」の前章に当るバットマンの誕生を描いたつまらない話です。
これは酷いですね。いやあ、つまらなかった。長い、長い。2時間20分って人様の大事な時間をなんだと思ってるのかね。
物語は、バットマンことブルース・ウェインの少年時代から遡り、現在と過去を行ったり来たりしながら、いかにしてブルース・ウェインがバットマンになって、社会の悪と戦うようになるのかを描いていきます。
バットマンの格好良さはほとんど分からないけど、どれほどダサい男かがこれを見たら分かります。
いきなりヒマラヤ山脈の近くにある刑務所から話が始まるんですが、なんで正義の味方ブルース・ウェインが刑務所に入っているかというと、悪者の行動心理を理解するために海外を旅して実際に犯罪に手を染めてみたんだって。ダッセー。
バットマンが自分探しの旅してどうすんだよ。それも他所様の国で迷惑かけて。両親が見たら泣くぞ。
こどもの頃に井戸に落ちる。ダサい。怖い動物はコウモリ。ダサい。バットマンスーツを自分でスプレーで黒く塗る。ダサい。バットマンスーツを着ると声がしゃがれ声になる。ダサい。もう何から何までダサいんですよ、こいつ。
これ見てて思ったんですけど、バットマンって別にブルース・ウェインじゃなくてもいいですよね。別にその辺のおっさんでもバットマンスーツ着たら強くなるんでしょ?
だって見る感じ、ブルース・ウェインには特殊能力が備わってるわけじゃないし、スーツ頼りじゃないですか。スーツがなければなんにもできないでしょ。
笑えるのがヒマラヤ山脈に行けばお前の探してるものがあるって言われて、おおそうかそうかって本当に山頂まで薄着で登るんですよ。馬鹿か、お前は。ヒマラヤ舐めんな。
それでヒマラヤの山頂に行くと、渡辺謙扮するスキンヘッドの師匠がいてヘンテコな言語を喋って、忍者を引き連れてるって日本の視聴者がこれで怒らないところがすごいよ。馬鹿にされてるのに。富士山の山頂にイギリスの騎士がいるみたいな話ですよ、これ。
挙句の果てには修行中に氷の地面の下に落ちたら、ぶるぶる震えながらブルース・ウェインが寒そうにするんですよ。いやいや別に氷の下に落ちなくても寒いから、そこヒマラヤの天辺なんだから。
バットマンの人気の秘密ってなんなんでしょうね。スーツなのか、それともバットモービルなのか。
今のところ格好いいところがほとんど見つかりません。金持ちのブルース・ウェインが女をはべらせながら高級ホテルに入って行き、お客さんたちの目の前で噴水の中に入って、女たちといちゃいちゃしだしたときは「おっ?」と思いましたけどね。
でも注意しにやって来たマネージャーにブルース・ウェインは小切手渡しながらこう言うんです。
「分かった分かった。じゃあ、このホテルごと買い取るよ」
それ、マネージャーに渡してもしょうがないじゃん。社長に渡さないと。基本、あいつアホだろ。
コメント
自分が作れもしない映画にとやかく言う前に、日本語ぐらい間違わずに書け‼
「屋郎」なんて言葉は無い‼
「野郎」だ‼
日本に来てまだ数年では、日本語は難しかったかな⁉
映画男の格好良さはほとんど分からないけど、どれほどダサい男かが
このレビューを見たら分かりますって言いたいのかな。
もう、アメコミ映画は観なくていいです。あと、どうも映画男さんはリアリティーとリアルを履き違えていると感じます。リアリティーとは現実的というよりも作品の中の説得力です。映画男さんが言ってるのはただのリアルです。だからエリートスクワットとかバベルとかが面白いと感じるのです。映画男さんのリアルに近いから、アメコミはリアルではないのでもう観ない方が良いです。
アクションさんのコメントで目から鱗が落ちました。
彼が映画を見る時は、作品がリアルかどうかを重要視するのですね。
リアルを前提に、アメコミ映画を見れば、文句が出てくるのは当然ですよね。
だとしたら、彼はアメコミだけではなくファンタジーやSFも見るべきではありません。
SFやファンタジーも、リアルを前提に作った作品ではないからです。
自分はノーランの三部作はとても好きですが、このレビューは可笑しかったですね。実に的確なツッコミです。自分もこの三部作をアクション/ヒーロー物としてはとても楽しめませんね。もうおっさんなので、そこまでガk・・・いや無邪気な子供心は自分にはもうないです。そういうところを気にせずに、深いテーマをうまく潜り込ませているところを自分は評価しています。あとビギンズには出てきませんが、アン・ハサウェイのキャットウーマンがエロくて大好きです。
アン・ハサウェイのキャットウーマンがエロい、とは思ったことなかったですね。そういう目線でもう一度見てみようかな。
僕はこの作品含めバットマン作品を愛するアメコミ馬鹿ですが、このレビューを読んだ時はフフっと笑ってしまいました。
確かにその通りだなと。ブルース・ウェインはひたすらダサく、ヒマラヤの山頂にいる渡辺謙も少し面白い。
「リアルさ」を語ってこの映画を高く評価する人がいますが、あくまでこれはSF作品なのだと思います。だからこそヘンテコケンワタナベやホテルを買い取るシーンに味が出る。
逆にリアルさを語るとすれば、このブルースのダサさ泥臭さこそがリアル言われ理由なのではないでしょうか。
僕には笑っちゃってダメでした。