B級テイスト、派手なバイオレンスアクション、たわいのない会話を得意とする監督といえばクエンティン・タランティーノ。
コアなファンを多く持つ彼のおすすめ作品は一体どれなのか。独断と偏見のもと僕のランキングを発表します。
初めに断っておくと僕はそれほどクエンティン・タランティーノの作品は好きじゃないです。
あのオタクっぽさ満載の自己満足的な演出や会話についていけないことが多々あって、世界中であれほど話題になるほど面白いかというといつも疑問に思うからです。
しかしそれを踏まえても、彼が個性豊かなユニークな監督であることは否定できないですね。そんなタランティーノ作品の順位はこちら。
9、キル・ビル Vol.2 Kill Bill: Vol. 2
中国とメキシコを舞台にしたキル・ビルシリーズ第二章。キルビルに続編なんてあったっけ?っていうぐらい記憶に残っていない作品です。剣を使ったお馬鹿なアクションと無駄な会話が延々と続くだけの失敗作で2時間15分のダラダラ長尺映画です。
8、ヘイトフル・エイト
ダラダラの会話でストーリーが展開していくアクション・ミステリー西部劇。本題に入るまでにかなり遠回りするのがダメで肝心な会話が面白くないし、黒人差別用語をあまりにも連発するので聞いていてつらくなってきます。こちらも約3時間の及ぶ長尺映画。
7、レザボア・ドッグス
タランティーノが3週間半で脚本を書いたとされる宝石強盗たちによる心理犯罪ドラマ。彼の監督作品であり、ファンの間で最も支持されているといっても過言ではないほどのカルト的な人気を誇る映画です。
緻密に計算されたストーリーの展開は見事ですが、他の作品同様会話がダレる箇所があって眠くなるので、僕はそれほど好きじゃないです。
6、デス・プルーフ in グラインドハウス
美女を自分の車に乗せて殺すサイコパススタントマンとワイルドな女たちの戦いを描いたB級テイスト映画。荒い映像、ブツ切りのカットなど映画好きのタランティーノのこだわりが感じられます。流れるような会話とかなり無茶をさせているスタントシーンは圧巻。
デス・プルーフ in グラインドハウスはTSUTAYAで視聴できます
5、ジャンゴ 繋がれざる者
ジェイミー・フォックスとレオナルド・ディカプリオが共演したアクション西部劇。黒人のカウボーイを主人公にした珍しい映画で娯楽性の高い内容になっています。ただ、後半会話がだれるのが惜しいですね。
ジャンゴ 繋がれざる者のレビューはTSUTAYAで視聴できます
4、キル・ビル Vol.1 Kill Bill: Vol. 1
沖縄と東京を舞台にしたキル・ビルシリーズの序章。様々なアジア映画のオマージュが盛り込まれたタランティーノの自己満足映画だけど、映像とユマ・サーマンの格好良さは光っています。
アクションは刀で斬って斬って斬るまくるタイプのはちゃめちゃなシーンの連続で血がドバドバ流れるわりにはブラックユーモアが効いているせいで、残酷さを感じさせないちょっと笑える映画でもあります。
ユマ・サーマンはこの映画の撮影中に危険なスタントをタランティーノに無理やりやらされ、あわや命を落とすところだったと告白したのが物議をかもしましたね。もう彼女の姿をタランティーノ映画で見ることはないでしょう。
3、イングロリアス・バスターズ
ナチスのユダヤ人ハンターがユダヤ人一家を追い詰めていく物語。アクションは少なめで会話でジワジワ責めてくる脚本が優れた作品です。
複数の言語を自由自在に使い分けるハンズ・ランダ大佐を演じたクリストフ・ヴァルツの演技に注目です。
2、ジャッキー・ブラウン
裏で運び屋の仕事をしている中年スチュワーデスの犯罪ドラマ。タランティーノ作品には珍しくちょっとだけ色気のある映画です。
ロバート・デ・ニーロが頭の悪い若い女の子と突然やり出すシーンがやけに記憶に残っています。あれは色っぽい。
1、パルプ・フィクション
間違いなくタランティーノの最高傑作。神がかった脚本と格好良すぎるキャストたちによる犯罪群像劇でコメディーともいえるし、ギャング映画ともいえるし、ホラー映画ともいえそうだし、ジャンルを超越したエンタメ作品です。
ついつい登場人物たちの会話に聞き入ってしまうほど言葉の掛け合いが心地よく、BGMもいいし、全体的にどこかオシャレだし、サミュエル・L・ジャクソンの迫力がたまらないですね。
何度でも見れる数少ない映画の一つです。
パルプ・フィクションは以下のサービスで視聴できます
コメント
映画男さんのタランティーノ評、実は気になっていたんですが、スッキリしました。
僕はジャッキーブラウンとパルプフィクションが同率一位で甲乙つけがたい感じ。
あとは映画男さんとほぼ近い線で、どんぐりの背比べかなと感じていますが、キルビルはゴミかと(笑
それと、彼が脚本を書いたフロム・ダスク・ティル・ドーンも良かったです。
個人的にメキシコに思い入れがあって、吸血鬼登場のシーンなど行ったこともない遠い国なのに彼の地への郷愁を駆り立てられる感じがして気に入ってます。
タランティーノは脚本家としてのほうがいいかもしれませんね。
たしかに。
ジャッキーブラウン路線で、いぶし銀な一作そろそろ出ませんかね〜
来年の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」がどうなるか楽しみですね。
こけそうな予感がする。