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ワンダー 君は太陽は嘘っぽい感動話!ネタバレと感想

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この記事は 約4 分で読めます。

優しい両親とよくできた障害児が繰り広げるお涙頂戴物語。それほどひどくはないけど、どちらかというと感動ポルノ路線の映画です。40点(100点満点)

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ワンダー 君は太陽のあらすじ

オーガスト・プルマン(オーギー)はトリーチャーコリンズ症候群が原因で顔の形が変形しており、長らく入退院を繰り返していた。学校に通うことになったオーギーは、両親に支えられながらも懸命に学校生活に適応しようとした。当初、オーギーの顔の形がみんなと違うと騒いでいたクラスメートたちも、彼との交流を通して「人間の内面の価値には外見で推し量れないものがある」ということを学んでいくのだった。

wikipediaより

ワンダー 君は太陽の感想

「ウォールフラワー」でお馴染みのスティーヴン・チョボスキー監督による、小説を基にした家族ドラマ。顔に重度の障害を負った少年が小学校に入学し、卒業するまでを描いたコテコテ感動狙い物語。

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障害のある変形した顔に強いコンプレックスを抱える少年が、他の生徒たちと同じように学校に通い始め、いじめられたり、助けられたりする話です。

トリーチャーコリンズ症候群である主人公オーギーをからかう悪い生徒と、彼をかばい仲良くしようとする良い生徒をざっくり二つに分けて、オーギーが直面する困難と外の世界に触れたことで得られる新しい発見を描いていきます。

たくさんの優しいエピソードに包まれているので嫌な気持ちにこそなりませんが演出はワンパターンだし、先は読めちゃいますね。

サブストーリーとしてオーギーの姉や彼女の親友目線の物語まで用意されているけれど、それならそうと両親目線のストーリーもないとダメですよね。

僕的には障害を持つオーギーが手の付けられない暴れん坊で、勉強はできないは、学校ではトラブルを起こすは、両親には暴力を振るうはっていう悪役タイプだったら面白かったんですねけど、ただのいい子だったんでちょっと残念でした。

両親がオーギーに無関心で、姉のほうにばかり注意を払うっていう展開でも斬新なストーリーに仕上がっていたでしょう。両親が不自然に優しすぎるんだよねぇ。息子には絶対怒らないとかありえないじゃん。

相変わらず障害者は美しいっていう偏見と差別が物語の中で当たり前になっていることには大きな違和感を感じます。

なんで障害者にも色々なタイプがいて、優しい子もいれば、暴力的な子もいるんですよ、いい奴も悪い奴もいますよっていう両面を見せれないんだろう。

オーギーは成績優秀で、友達思いで、努力家で、卒業式になると全校生徒の前で表彰されて最後はスタンディングオベーションで迎えられるってベタすぎるだろ。

見たことあるでしょ、そういうパチパチ映画? 「ヴィンセントが教えてくれたこと」とか「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」とかね。

こういう映画は、必ず一定数の人たちが感動するのでこの先もずっと同じような展開と演出の類似作品が作られ続けるでしょう。そして僕はリアリティーのなさに毎回ため息を吐くのです。

僕の母親は養護学校の先生だったんで子供の頃、障害児のいる母の職場によく連れて行かれました。まだ幼かった僕は、廊下で体の大きな知的障害者の高学年の生徒たちとすれ違うのがとても怖かったんです。

母親がちょっと目を外した隙に太った生徒が廊下ですれ違い様にいきなり僕の首を絞めてきたことをいまだによく覚えています。別の先生が止めに入ってくれなかったら、あれもうちょっとで死んでたぞ。

小学一年のとき初めて東京ディズニーランドに行ったとき、母と一緒に行くはずが「楽しんで来てね」と言われ、あろうことか会ったこともない母の職場の先生と障害児の生徒と僕の3人で行くことになりました。

分かりますかね、希望が絶望に変わるこの感じ。夢の国が地獄に思えてくる時間。まさか実の母親にドタキャンされるなんて思わないじゃないですか。

知らない先生の車に乗せられ、自宅からディズニーランドまでの道中、車内で先生は僕に気を使って優しく話しかけてくれました。

一方で生徒のほうはヨダレをたらしながら、ずっと助手席から後部座席に座っている僕を殺意のある目で睨み続けるのでした。何が楽しんだよ、このメンバーでディズニーランドに行って。

何が言いたいかというと、優しい両親に美しい障害者もいいけど、現実はもっと複雑で、ワンダー(驚嘆すべきこと)なんて言ってる場合じゃないんだよってことです。感動なんていらないから、リアリティーをくれって。

コメント

  1. ちょ より:

    批判する映画男さん可愛らしすぎる。批判書いてるとこ想像したら何か可愛いなあ。ずっとブログ見てたい。
    文章の書き方的に40歳くらいかな?

    貫禄ありますねえ。ネガティブコメントじゃないからユーモアないコメントだけどゆるしてネ

  2. ふぁーふぁー より:

    障害者をどのような目でみようが勝手ですけど、体験については誇張した表現をしてますねぇ

    あなたの中の障害者ものの作品は必ず、障害者の悪役、周りに迷惑をかける、ただ単純に気持ち悪い人に焦点が当たっていないと評価しないのでしょうね

  3. くさくさくさ より:

    言いたいことはわかるけど障害者が悪の映画なんて公開できないだろうなあ

    あと、後半のエピソードが全くこの映画に関係ないな笑
    障害があろうがなかろうが悪い奴はいるってことを言いたいならしょーもないエピソード引っ張って来られてもね笑

    • ミヤ より:

      いつもすごく楽しく読んでます!感想サイトってなんとかいいところ見つけて書いてる人が多い中(多分自分のお金と時間の無駄をみとめたくないのかな)、率直でクスッと笑ってしまいます。障害者ものって少し批判しただけで「冷たい!」ですからね。作品としてわたしは面白かったですが、これ以外作っちゃだめっていう世間の圧力感じました。

  4. MAIME より:

    邦画の感動ポルノみたいだなあ