手抜き感満載の低クオリティー冒険活劇。くだらないけど、ちょっと笑えるせいで、なんとか腹は立たない映画になっています。30点(100点満点)
ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングルのあらすじ
高校の地下室で居残りを命じられた4人の少年少女は、そこでジュマンジという古いビデオゲームを見つける。プレイしようとキャラクターをチョイスした瞬間、彼らは選んだ人物に変身し、ゲーム内の世界であるジャングルへと移動してしまう。現実とは全く違うキャラクターになった彼らは、カバ、ジャガー、ゾウ、サイの群れなど、次から次へ野生動物と遭遇。危険にさらされながら、何とかゲームをクリアして現実世界に戻ろうとするが……。
シネマトゥデイより
ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングルの感想
95年公開映画の続編で、「SEXテープ」などで知られるジェイク・カスダン監督による、お馬鹿コメディーアドベンチャーアクション。
前作とほぼほぼ関連性がなく、監督、キャスト、登場人物、設定、世界観の全てが一新されている、ジュマンジの名前だけ借りてきた作品です。
懐かしい、と思って見る人にこれほどノスタルジーを与えない続編映画も珍しく、ジュマンジの元ネタを知らない子供向けの内容になっています。
一応ジュマンジのボードゲームは登場するもののわずか一瞬の出来事で、ジャングルに吸い込まれるために登場人物たちが遊ぶのはビデオゲームといったように現代風にアレンジされています。
しかし共通点があるとしたらそれぐらいで、後はプロレスラーのザ・ロックことドウェイン・ジョンソンがコメディ俳優たちからいじられたり、いじったりする、ユーモアありきのお馬鹿冒険物語になっていました。
ストーリーはあってないようなもので、ゲームの中に吸い込まれた高校生たちが、別のキャラクターに乗り移り、ジュマンジの世界を救うために魔法の石をジャガーの像に戻すまでを描きます。
その間に起こるといえばCG丸出しの動物たちやキャラの薄い敵たちが追いかけてくるだけで、ドウェイン・ジョンソンを主人公にしているわりには格闘シーンがしょぼいです。映像といい、ジャングルに見立てたロケーションといい、全体的に安っぽいです。
一方で下らなすぎて、馬鹿すぎて、ところどころ不覚にも笑ってしまったのは否定できません。だってアホなんだもん。
性別ネタ、人種ネタ、オタクネタ、軽いシモネタなどを駆使して、大掛かりなコントをしているみたいで、アクションやストーリーは二の次という印象すら受けました。
登場人物に命が3回まであるというゲーム的設定も受けた理由の一つでしょう。アメリカ人にはやっぱり分かりやすいのがいいんでしょうねぇ。
主人公は大きくて力持ちで、黒人は早口でっていうお約束の世界のほうが見ていて楽なんでしょう。ドウェイン・ジョンソンってシュワルツェネッガーの後釜みたいなことになってるじゃないですか。
これはこれで大分低レベルな作品だけど、前作は前作でまあひどい代物だったからねぇ。どっちかというと、笑えるだけこっちのほうがまだましかもね。
子供が見る分には十分だろうし、子連れの親も頭を使わないで見れるでしょう。間違っても大人が一人で見に行く映画じゃないですよ。
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