キムタクに抱かれたいと思っている女子しか見ちゃいけない作品で、オラオラギャーギャーうるさいだけです。3点(100点満点)
映画無限の住人のあらすじ
100人斬りの異名を持つ万次(木村拓哉)は、わなによって妹を失い、謎の老人に永遠の命を与えられる。死ぬことのできない無限の体となった今、斬られた傷は自然に治るが、剣術の腕は落ちていた。ある日、孤独な万次の前にあだ討ちを頼みたいという少女・浅野凛(杉咲花)が現れる。彼女の願いを聞き入れた万次は、凛と共に剣客集団・逸刀流の首領である天津影久(福士蒼汰)の命を狙う。
シネマトゥデイより
読者のねこまんまさんのリクエストです。ありがとうございます。
映画無限の住人の感想
すでに出来上がった企画でしか映画が撮れない雇われ店長、三池崇史が撮った時間の無駄でしかない、同名漫画を基にしたチャンバラ映画。
格好付けただけのキャスト、小学生でも書けそうなストーリー、セット丸出しの絵を駆使した低レベルアクションで、テレビで放送しとけっていうクオリティーです。
原作がそうなのかもしれませんが、時代劇風に喋る登場人物がいたり、そうかと思えば現代っぽいチャラい喋り方の奴がいたり、金髪の奴がいたり、どこにもこだわりや統一感のない世界観がさすがですね。
キムタクが主演している時点で、誰をターゲットにしているかは明らかで、ジャニーズ好きの女子が見て、「格好いい」って思うだけで、何も残るものはないでしょう。この映画が好きっていう人も鑑賞後、登場人物の名前を覚えてるかって言ったら覚えてないでしょ?
物語は、万次が自分の妹と似た少女凛のために復讐を果たすという単純なもので、行く先々で万次の命を狙いに来る敵たちが現れ、剣による戦いになるという展開が最初から最後まで続くだけです。
敵はいちおう、それぞれ違う武器を持ち、違う戦い方をして個性を作ろうとしているけれど、どれも発想に乏しく、インパクトのあるキャラは一人もいません。
なにより主人公の万次が戦う意味がほとんどないんですよね。命を賭けて見ず知らずの少女のあだ討ちを取るっていうのがまず意味不明だし、妹と顔が似てるからっていってもそもそも本当の妹じゃないし、どこにも大義名分が見当たらないんですよ。無理やり正義の味方と敵を作っているだけで。
キャストの中で一番ひどかったのは凛を演じた杉咲花でしょう。杉咲花は演技も上手いし、いい女優なんですが、本作ではとにかくギャーギャーうるさいです。
男たちもオラオラうるさいし、大声出せばいいみたいになってるじゃん。侍だったらもっと優雅に戦ってくれよ。もし監督の指導だとしたら最悪だね。
冷静に考えると、結局、凛のわがままに大人たちが命を賭けてつき合わされるっていう話ですよね? 親を失くした少女のために殺し屋が戦うって「レオン」みたいな縮図になってることに気づきましたか? 日本人、どんだけ少女が好きなんだよ。吐き気がするわ、吐き気が。
三池崇史監督はかつてとてもいい映画を撮る監督でした。昔の作品はオリジナリティーもあったし、シュールだったし、気持ち悪かったし、とにかく面白かったんですよ。
それがいつからか漫画の実写版やらリメイクやらしか撮らない誰かから頼まれた企画をこなすだけの園子音の兄弟みたいになってしまってすごく悲しいです。
すでに僕の中では三池崇史は「つまらない映画」の同義語になっています。でも不思議と映画界においては三池崇史=ヒットメーカーなんですよね。
だからこれからも彼は引き続きつまらない映画を撮り続けていくことでしょう。あー残念。
コメント
映画の感想はともかく三池監督の文句を言うなら、十三人の刺客、一命、藁のたて、悪の経典を観て感想を書いてから言ってください。少なくとも13人の刺客はオーディションの時の脚本家とコンビなので本当に観てからやってください。監督の文句をするなら全て観て感想を書いてからやってください。それに三池監督は職人監督です。依頼を全てやると言う挑戦し続ける人です。そんな人を否定できるほどあなたは常に挑戦し続けているのですか?それにオリジナル脚本で監督が勝負をかけてもあなたは楽しめますか?オリジナルの脚本が無類に大好きなら言って良いかも知れないけどあなた楽しんでないでしょう?いや、楽しもうともしてないじゃないですか。これまでの68キルやザ・コンサルタント、レディ・ガイ、あなたの好きなオリジナル脚本ですよ。消費者の上から目線をするなら、こういう演技が良いとかこういう世界観が良いとか批評家じみたごたく並べはやめて貰いたい。純粋に自分の感性とか趣味に合わなかったと書けば良いじゃないですか。なぜ、そんな簡単なことも書けないのですか?
評判が芳しくなかったので見てませんでしたが、
この設定、「河内山宗俊」(山中貞夫監督作品)を
思い起こしました。(物凄く古い映画ですみません!)
恋慕する少女を大の男たちが命を懸けて助けるお話ですが
違和感がなかったのです。
何故かというと、その少女を当時15歳の原節子が演じていて
美しくて、いじらしく
助けたくなる気持ちがわかるからです。
(鈴を転がしたような可愛くて艶やかな声もいいんです。)
そのあたり、共感できるかどうかで随分
変わってきますね。
昔からあるんですね、そういう少女を守る設定って。成長してないんですね、男って。
リクエストさせていただきました。
お忙しい中3点のためにお時間とってもらってありがとうございました!
確かに凛のキャンキャン声は耳につきました…。
雇われ店長も超納得でした〜。
難しいものですねー漫画の実写化って。。。
漫画の実写映画はだいたい失敗するのが目に見えてますね。
ほんっとしょうもない文句しか言わないんだな
こんな文句ばっかり言ってるやつは余裕のなさがにじみ出ててダメだな
わたしはあなたみたいな人間に吐き気がする
映画男さんの『日本人、どんだけ少女が好きなんだよ。』にハッと気づかされました。(^_^) 何だか刷り込まれてて普通に見てたけど、確かにレオン的かも……映画男さんの「文句」ナルホド勉強になります♪
三池氏、過去には面白い作品もあったんですね。
今まで観た数本はひどいものばかり。
おかげで、三池作品てだけで「あ、いいや」ってなります。
キャストに金かけて内容くそつまらんというあたり、大島渚スタイル。
僕は殺し屋1とかオーディションが好きです。